今できる コト を表現した90分間 4-3-3の すゝめ 第35節0-1ヴィッセル神戸
更新が遅いnorainuでございます🐶(試合から10日も経ってしまった💦)
今節は現地にて観戦予定でしたが、行けなくなりチケットを引き取っていただいた とうこさん が現地で撮影した画像をトップ画にさせていただきました。
当初私が購入していた座席から見える風景でしたので、「現地行ってたらこの風景が見れてたんだなぁ」と思いを馳せました。
とうこさん、本当にありがとうございました<m(__)m>
さて、今回は4-3-3についてをメインに書いてみました📝
少しわかりにくい表現になっているかもしれません。(文章は相変わらず取っ散らかってます。)
その分GIFや図で補おうとするあまり、GIFや図が今まで以上に多くなってしまいました(*ノωノ)テヘペロ←
お時間ある時に最後まで覗いていただければ嬉しいです🐶
まえがき
今節は本来ならば現地観戦の予定でしたが、別の予定(サッカー関連)が入り現地に行けないどころか、DAZNでもライブ観戦ができなかった(´;ω;`)
で、0-1敗戦という結果を知った後に試合を観たわけだが・・・
悔しかった。
けど、本当に素晴らしい試合だった。
色々と素晴らし過ぎて、感動すら覚え何度も観直してしまいnoteの作成が遅れました<m(__)m>
今節のnoteはそんな素晴らしい試合を行った徳島ヴォルティスの何が素晴らしかったかを少しでもお伝えできればと思います🐶
GIF多めになります。胸焼けにご注意下さい<m(__)m>
はじめに
今節はAway3連戦に突入する徳島ヴォルティスはノエスタに乗り込んでヴィッセル神戸との試合。降格圏に沈む徳島は残留の為に勝点を奪いたい。暫定3位の神戸はACL出場権を得るために下位相手に負けられない戦いとなった。
両者負けられない戦いとなる今節のメンバーは下記の通り。
キャプテンの岩尾が前節負傷交代で今節はメンバー外。徳島はこれまで使用してきた4-2-3-1や4-4-2ではなく、4-3-3というフォーメーションで挑んだ。
神戸は4-3-1-2の中盤がダイヤモンド型のフォーメーションで、負傷者が戻ってきたこともあり、ほぼベストメンバーとみていいだろう。
結果から言えば、0-1で徳島は敗戦。神戸が少ないチャンスを生かし逃げ切った。
非常に戦術レベルの高い一戦だった。
今節のnoteでは、徳島の戦術を中心に試合を解説を踏まえながら振り返っていこうと思う。
4-3-3で挑んだ徳島ヴォルティス
今節を振り返る為にまず抑えておかなければならないポイントは4-3-3のフォーメーションについてだろう。というか、今節はこの話がほぼメインになる。
遅れて試合を観始めた時の私の第一の感想が、これである。
メンバーだけ見ると、4-2-3-1のボランチが徳真・ジョエルでトップ下宮代、右が小西という事も考えられたので、徳真アンカーの4-3-3だったことに驚かされた。
驚かされたのと同時に、「ついに4-3-3を使ったのか」とも思った。これについては後述する。
4-3-3の守備の考え方
今節私が一番驚かされたのは4-3-3の守備のクオリティの高さであった。というのも、これまで使ってきた4-4-2の守備とは構造が全く違うからである。
1回観ただけでも、その凄さに驚かされた。
4-4-2と4-3-3で守備の構造が全く違うのだが、大きく違うのが「スペースの管理」である。
よく言われるのが「4-4-2は内切り外誘導」「4-3-3は外切り中誘導」
何故4-4-2は内切り外誘導で4-3-3は外切り中誘導なのかは、自分達が埋めるスペースと捨てるスペースを考えればよい。
4-4-2はバランスよく全体のスペースを埋めているが、中央でボールを持たれると守り辛いので、外にボールを誘導して密集を作って守る。前節のセレッソ大阪の4-4-2の守備がわかりやすいので、GIFで示す。
4-3-3の場合アンカー脇の両サイドとアンカーの前にスペースが空いてしまっている事がわかる。捨てるスペースである。
ただし、空けているスペースを使われてはいけないので、前線の3選手がそのスペースをケアする必要がある。その為の外切り中誘導である。
徳島は今節このように狙いを持ってボールを奪い・ゴールを守っていた。
後半の入りの守備がわかりやすかったので、GIFに示す。
神戸は高い位置をとっている両サイドバックを攻撃の起点にすることができず、ロングフィードで前進する選択肢しかなかった。(前線のFW2人大迫・武藤が個の能力が高いのでそれでも何とかなる。)
当然ではあるが、守備の仕方が変われば攻撃の仕方も変わる。34分のシーンでは、前線からプレスを掛けて、ロングフィードを蹴らせて回収し攻撃の起点をフィールド中央で作る事ができていた。
このシーンでは、福岡将太のビルドアップ能力の高さと宮代の立ち位置、それに伴う岸本の立ち位置などこれまでの徳島の強みも観れるシーンだった。
今節は縦パスも多くゴールに向かうプレーが多かったように思うが、これは4-3-3の守備のベクトルが関係していると個人的には考えている。
守備のベクトル
ベクトルとは「大きさと向きを持つ量」とされているが、今回は簡単に「向き・方向性」として考えてもらえればと思う。
前述した通り、4-3-3の守備ではアウトサイドのスペースを相手に使わせないように守備を行うので、相手のパスもしくはドリブルは、基本的に縦方向になる。そうなると、守備を行う時の選手の身体の向きは相手ゴールを向いている事が多くなる。
(注意:わかりやすいようにGIFはかなり大げさに作っております。)
これにより、前で奪った時に後ろにボールを返して体制を整える必要性が少なくなり、縦に強度を持った素早い攻撃を仕掛ける事ができていたと考えている。
50分のシーンをGIFで示す。
このシーンでは、前線からパスコースを制限し相手GKからのロングフィード(縦パス)を岸本が前へのベクトルを持ってボールを奪った事から攻撃が始まっている。
正に、いい守備から、いい攻撃である。(どこぞの国の代表監督に伝えたい。)
失点シーン
4-3-3の守備について書いてきたわけだが、今節失点してしまったのは、この4-3-3の守備の弱点を突かれた事で起きてしまった。
酒井高徳のクロスの精度が高かった(DFラインとGKの間のスペースに出す)ことは言うまでもないが、その前のイニエスタの駆け引きと、パスの質(種類)がこの失点をしてしまった大きな要因だったと考える。
やはり、イニエスタは素晴らしい選手だと思わされたシーンでもあった。
このシーンでは、ジエゴがプレスへ出ていくべきだったという考え方もあるが、徳島はDFラインの4人で相手FW2人を抑えるという約束事のようなものをしていたのではないかと思う。(14分・17分などの守備の場面で観られた。相手サイドバックに対しては両ワイドの選手が対応していた。)
なおかつ、このシーンでは郷家も前線に上がっており、ペナルティエリア内で相手が3人で4対3の構図になっていた。出ていきたくても出ていきにくい状況だったとも思える。
誰か一人が原因での失点ではなく、イニエスタとの駆け引きに勝てなかったチーム全体での失点だったと私は考えている。
連動性が高かった攻撃
ここまでは4-3-3の守備を中心に書いてきたが、攻撃はこれまで徳島ヴォルティスが積み上げてきたモノが出ているシーンが多かったので、GIFにて簡単にではあるが、いくつか紹介したいと思う。
補足解説:11分のシーンでは、将太の運び出しで小西が降りるスペースを作ったところからビルドアップが始まっている。また、岸本が高い位置を取ることで相手のマークをずらし宮代が空いた中央のスペースで攻撃の起点を作ることができたシーンである。小西の縦パスと宮代とのスペースの共有も素晴らしかった。
補足解説:61分のシーンでは、少し上福元の危なっかしいプレーがあったが、岸本が相手の背後のスペースを狙う事で、中央の宮代がフリーになり攻撃の起点となった。また、ゴール前で4人が関わりスペースを作る・使う事によって決定機を生み出していた。素晴らしい。
補足解説:67分のシーンでは、最近の試合ではお馴染みとなりつつあるCBの持ち運びから攻撃がスタートしている。(この形は他の試合でも何度も観られていた現象)明確に狙いを持って再現性の高い攻撃を仕掛けていた。また、ボールを失った後に直ぐにボールを奪い返して、2次攻撃に繋げられていた。欲を言えば、最後のクロスの質にもっとこだわって欲しい。
このように、「スペースを作る・使う」や、ポジションを流動的に入れ替えての「3-2-5の攻撃」などこれまで徳島ヴォルティスが積み上げてきたモノが随所に観られた。
また、上記に挙げた61分のシーンは、同じようなシチュエーションが大分戦でもあったが、大分戦の時は宮代が前にターンした時に攻撃に関わる人数が少なかったが、今回は前線3枚+1枚で攻撃できていた。宮代の個性をチーム全体で活かせるようになってきたと考えている。日々成長している。
【閑話】今節の徳真
ちょっと固い話が連続しているので今節の徳真!!
今節の徳真は59分のシーンです。
DFラインからのパスを作っておいたスペースで受けてターン。
か~ら~の~⤴
自分がいたスペースを使いドリブルで運び、相手を4人引き付けてからパス
素晴らしい(*´ω`*)
決定機にはならなかったが、徳真の攻撃での良さを詰め込んだかのようなシーンでした。(勿論他にもいいところは沢山あります!!)
もっと徳真の凄さを伝えたい🐶
4-3-3は中2日で準備した神戸対策だったのか??
今節は前節セレッソ大阪戦から中2日で迎えていた。そこでこんな疑問が浮かぶ、
「中2日で神戸対策で4-3-3を準備したのか??」
失点こそしてしまったが、4-3-3のクオリティは高かったように感じた。スタッフや選手が優秀でも中2日だけで仕上げたとは考えにくい。
私は4-3-3は以前から準備されていたと考えている。
実はこれまでも私は4-3-3について何度かTwitterでつぶやいていた。
上記2つのつぶやきは11月3日セレッソ大阪戦の時のものである。
何故私が4-3-3とつぶやいていたのかというと、徳島ヴォルティスが4-3-3を使った形跡がこれまでにあったからである。
それは、リーグ戦や、カップ戦ではなく、エリートリーグである。
これは、前回のnoteのトップ画をご提供いただいたヴォルティス堂さんとの会話の一部になる。内容としては10月24日のエリートリーグ、ガイナーレ鳥取との試合についてである。(4-1-2-3は4-3-3と同じです。)
このエリートリーグは動画配信などは無く内容は観ていないのであくまでも推測の域を出ないのだが、この時のメンバー表は以下の通り。
ガイナーレ鳥取の試合データより引用させていただいたが、表に示したように、DF4人・MF3人・FW3人の表記になっている。(ガイナーレ鳥取は実際のフォーメーションを見てメンバー表を作成したのではないだろうか?ガイナーレ鳥取は4-4-2)
このメンバーでこれまで使っていた4-2-3-1に当てはめるとどうしても、ズレを感じてしまう。前線の選手が溢れているように感じてしまうのだ。ボランチが徳真しかいないようにも感じる。
だが、4-3-3に当てはめてみるとしっくりくる。(私個人の感覚だが…)
仙台戦で久しぶりにベンチ入りしていた藤原志龍がその時もFW登録だった事なども加味すると、4-3-3の方がより自然に感じた。
尚且つ、このエリートリーグが行われていた場所はTSV(徳島スポーツヴィレッジ)だった。おそらく多くの選手が試合を観る事ができただろう。
チームで4-3-3での動きの確認や、立ち位置の確認をする機会になったのではないだろうか。
このような事から私は4-3-3は以前からチーム全体でベースを作っていたのではないかと考えている。
今節の4-3-3で臨んだのは神戸相手には4-3-3が有効だったからというのも、大きな要因だろう。以下試合後コメント。
Q:今日のシステムは普段と違って3ボランチの3トップでしたが、陣形を変えた理由は?
ダニ監督「神戸さんの中盤がダイヤモンドで来ると予想していたので、それに対する形でした。自分たちは普段(フラットな)ラインを敷いて守っていますが、その形だとイニエスタ選手がライン間でボールを受けてしまうので、こういう形を選びました。それからサイドバックも高く出てくると分析していたので、その背後をうまく使う意図もありました。そういった狙いが少しずつゲームの中で見えて機能していたという印象がありますが、しっかりと映像を見た上で反省したいと思います」
試合内容を観ても説得力のある論理的なコメント。(どっかの代表監督もこれぐらい論理的に説得力のあるコメントをして欲しいものである…)
流石のダニ監督である。
まとめ
0-1敗戦。勝点0。残念ながらこの結果は覆らない。
だが、徳島ヴォルティスはまた一つ成長した姿を見せてくれた。フォーメーションのバリエーションも増えた。それにより、選手の起用法にも幅を持つことができる。さらに相手に合わせてサッカーを展開する事も可能となる。
願わくば成長し続けるクラブをJ1というカテゴリーで見続けていきたい。
その為には残り3節で勝点を積み上げていくしかない。まだ、残留の可能性は大いに残されている。
最終節にHomeポカスタが歓喜の渦に包まれることを信じています。
あとがき
ぬぁぁぁぁぁぁ。悔しいです(´;ω;`)
あんなに素晴らしい内容の試合をしても勝てないのはツライ。。。
勝負事だから勝ち負けは当然あるし、内容が良ければ勝てるって事ではないのはわかっているんですが・・・ツライ(´;ω;`)
ただ、内容が良くなくても勝ててしまう神戸さんは流石だなぁと感じました。てか、イニエスタ選手マジで半端ないって!!
今回GIF作りながら気づいたのは、イニエスタ選手の守備が凄すぎた事でした。華麗なボールコントロールやパスに目を奪われがちですが、守備も半端なかったです。。。危ないところに必ず居ますし、ボールを奪いにプレスもしっかり掛けてました。それに試合全体を観ての判断や、ゲームコントロール、そして駆け引きも上手い。上手いところだらけです(;^ω^)「そりゃ、世界最高の選手の一人だと言われるわけだよ。」って一人でブツブツ言いながらGIF作ってましたw
そんな世界最高の選手が居て、周りも代表クラスの選手達ばかりの神戸に対して徳島の若い選手達が躍動している姿に感動すら覚えました。(ちょっと感動して泣きました。)
やっぱり若い選手の成長を観るのは楽しい(*´ω`*)
J1の舞台で成長を見守っていきたい!!
実は本文中にもう一つ書こうかなぁと思っていたことがあります。それは交代選手を使いながらの、フォーメーションチェンジです。書き出したら長くなりそうだったので省きました。
簡単に書くと徳島ヴォルティスは今節フォーメーションを2回変えています。スタートは本文中にも書いた通り4-3-3。次に80分に小西に代えて杉森を入れた時には4-2-3-1に変更。最後に一美を入れた時に4-3-1-2(ジョエルがアンカーの中盤ダイヤモンド)に変更していました。
注目するべきは80分の交代で4-2-3-1に変えた事です。得点を取りに行くための交代とも取れますが、神戸が79分にイニエスタを下げてからのフォーメーション変更の交代を行っているとも取れます。
相手に合わせてゲームプランを練っていたんじゃないかなぁと思います。
ダニ監督恐るべし。そして目まぐるしく変わるゲーム内でそのプランを遂行しようとした若い選手達を誇りに思います。
やっぱり徳島ヴォルティスがJ1に残り続ける事が日本サッカーがいい方向に進むためには必要だと強く感じさせられる試合でした。
というか、徳島ヴォルティスはJ1に残らなければダメです!!
試合で対峙した選手からこのように評されるクラブが落ちてはいけません!!(武藤選手ありがとうございます<m(__)m>)
そういえば、一美もガンバで対戦してから徳島を選んでくれたんだよなぁ。外からではなく、対峙した選手からいいチームだと評されるのって凄い事だと思います。
いやぁ~今節の神戸戦はまだまだ語りたいところがいっぱいありましたが、語り出したら一晩じゃ済まないので4-3-3についてを中心に書かせていただきました。(神戸の狙いと徳島の狙いとか、中盤のローリングとか、両チームのサイドバックの攻防とか・・・たぶん無限に出てきますw)
残り3節!!日本のサッカーの未来の為にも必ず残留しましょう!!
今回もまとまらない文章となってしまいましたが、今回はこの辺りで・・・🐶
最後まで読んでいただきありがとうございました<m(__)m>
P.S.
代表戦を見て日本のサッカー面白くないと言っている方々に「騙されたと思って、神戸―徳島の試合を一度観ろ!!」と言いたい🐶
ノエスタに鳴り響く応援の鉦の音・・・最高でした!!
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