見出し画像

BB小説家コミュニティ第5期振り返りと第6期の話

こんにちわ!
株式会社BookBase代表のオタクペンギン(社長)です。

弊社はBookBaseという小説の販売プラットフォームを運営しているオンライン出版社で、日本の小説/ラノベをもっと盛り上げて原作として世界中のコンテンツプラットフォームに供給するんじゃい!っていうのを目的に動いている会社なんですが、その一環として希望するすべての作家さんがプロの編集者から作品への感想をもらうことができる『BB小説家コミュニティ』という作家さん向けのコミュニティを運営しています。

3ヶ月間で終わる珍しい短期集中型のコミュニティなんですが、2020年の12月からスタートして、先日2022年6月30日でちょうど5期目が終了しました。

コミュニティ人数遷移

これまでで、累計362名にまで昇り、国内では最大級の小説家コミュニティとなるところまで来ました。本当にありがたいです。

また7月10日〜25日までの期間で第6期の募集を掛けていこうと思っていますが、それに向けて第5期の振り返りを書いていこうと思います。

興味のある方はぜひぜひ読んでいただければと思います!

BB小説家コミュニティの概要

まず、はじめにBB小説家コミュニティってなんやねんっていう話から軽くしていきたいと思います。

BB小説家コミュニティは、BookBaseという小説販売プラットフォームから派生した作家さんを支援するための創作支援コミュニティです。
基本的に、BookBaseの利用有無は関係なく、誰でもお金を払えば入れて創作についての支援を受けることができます。
具体的にどんなことができるのかをまとめると、こんな感じ。

①プロの小説編集者が常駐していて、自作への感想が必ずもらえる!
②SlackとDiscordを使って、日常的に作家さんや編集者と交流ができる!
③コンテストなど、創作に役立つ情報が共有される!
④編集者による小説や創作に役立つコラムが見れる!
⑤原稿への個別編集や、編集者に小説の企画を相談できる壁打ちが可能!(別途オプション料がかかります)

他にもやれることは色々とあるんですが、学校とかオンラインスクールとかではないので、厳密にカリキュラムなどが設定されていて講座があるとかではないです。
あくまでもコミュニティなので、様々なコンテンツやサービスが用意はされてるけど、どれをいつ使うかは参加者の方々がそれぞれで決めて自由に使っているという形になります。

なので、作家さんや編集者さんたちとの交流が目的で参加されている方もいれば、交流とかは一切せずに編集者から自作の感想をもらっているだけの方もいます。
オンラインでかつ顔出しなどもなく、基本的な交流はチャットのみになるので交流もめちゃくちゃ気楽です。Discordに雑談用のチャンネルなどがありますが、そこに日々創作の悩み事や面白かった作品の話など様々な創作絡みの話題が上がり、反応したい人が反応してくれるという感じになっていたりします。

ROM専の方々は、交流をしなくても良いという点が気楽なのと、交流してる様子を見てるだけでも面白いという方もいました。

参加者の構成としては、ほとんどが社会人で構成されていて、書籍化をしているようなプロの作家さんから最近書き始めたという駆け出しの方まで様々です。

プロの方がいると、尻込みしてしまうという方もいらっしゃると思うのですが、BBコミュでは『参加者同士の自作の読み合い』を禁止しています。
これは創作において答えはないので、作品へのアドバイスについては誰でもできることではないからというのが理由になっています。実際、作家さん同士のコミュニティなどでも、これが原因で揉めたりするケースが後を絶たないと聞いたりしているので、作品について意見がほしいときはアドバイスのプロである編集者に聞けるようにしています。

なので、プロの方も一般的な創作論について語ってくれたりはありますが、作品に対してとやかく言われたりはしないので作家さん同士の上下感が生まれにくい構造になっています。これはプロの方も気軽に参加できる要因になっているんじゃないかと思います。

また、参加者においては女性作家さんが多いというのもBBコミュの大きな特徴の一つです。

コミュニティにおいては、R18作品を含め、BLでもTLでも対応できるように編集者を用意しています。(5期でも編集者4人中2人が女性編集者で、二人共全ジャンル対応できるスーパー編集者です)

聞くところによると、作家さん同士のコミュニティとかではR18やBLの肩身が狭いなどがあるそうなんですが、BBコミュはそういう雰囲気は全くなく、むしろDiscordに各ジャンルに特化して喋れるチャンネルがあって、そこのBL部屋はめちゃくちゃ活発です。実際、参加者の6〜7割が女性作家さんだったりするので、女性の方は遠慮せず入ってもらえればと思います。

そしてそして、このコミュニティの最大の特徴は、有料かつ3ヶ月で強制終了するという点です。

料金としては、月々4400円で3ヶ月なので13200円かかります。
決して安くはない金額なので、参加される方は創作に対して真剣に取り組んでいる方がほとんどです。執筆歴やジャンルなどもバラバラではありますが、それだけ悩んできている方や様々な経験をされている方々の活動が見れたりするので、刺激としてはめちゃくちゃ良いです。

なにより有料ということもあって、社会人(30代〜40代が7割以上)がほとんどで民度がとても良いです。

1期から5期までやってきましたが、目立った揉め事や大事などもありませんでした。

というわけで、改めてまとめると

・オンラインのみで、顔出しとかもないので気軽に交流できるよ!なんなら交流とかしなくてもいいよ!
・参加者同士の作品の読み合いが禁止されてるので、変なこと言われたり、無理に読まないといけないとかもないよ!
・プロでもアマでも関係なく参加できるよ!
・女性作家さん多めで、ジャンル関係なく参加できるよ!
・有料かつ3ヶ月で強制終了なので、民度が良いよ!コミュに合わない人は自然と離脱していくよ!

編集さんからの感想ってどんなのがもらえるの?

BBコミュには、小説専門の編集者が常駐して、作品への感想がもらえます。
感想と一口に言っても、どういうものが返ってくるのか想像が難しいと思うので、作家さんから許可してもらった感想をサンプルとして貼り付けてみます。
【1件目】逢巳花堂さん(名前出していいよってことだったのでお名前出しています)
冒頭の1万字を読んで感想を出す冒頭感想です。担当は、編集長ですね。
ちなみに、こちらのマッドバーナーという作品は企画段階からコミュで相談してもらって進めている作品です!
完成したら、公式出版としてBookBaseに出す予定です!楽しみ!

【2件目】
こちら1000文字にまとめてもらったプロットに対しての感想です。これも編集長ですね。プロットなので、大まかなストーリー全体に対してのアドバイスになってます。

【3件目】
こちらは3ヶ月間で一度だけお願いできる10万文字読んで感想をお出しする10万字感想です。
担当は女性編集の栞さんですね。
元々、こちらの作品はコミック原作のコンテストに出されていたもののようです。パターン分けで細かくフィードバックしてくれています。しかもジャンルはR18TL作品。すごいですね。さすがすぎる。

感想はこんな感じです。
毎月2作品まで、冒頭1万字もしくはプロット1000文字への感想をお出しできます。さらに3ヶ月に一度MAX10万字まで読んで感想を出しています。※冒頭、プロット、10万文字はすべて枠が違うのですが、同じ枠で同じ作品を出すことはできません。なので、同じ作品の冒頭1万文字は見れませんが、同じ作品に対して、プロット1000文字、冒頭1万文字、10万文字までの3回フィードバックを受けることはできます。

これだけしっかりとプロ編集から感想がもらえるだけでも、参加費から考えると安いですよね。

5期から新たな取り組み

概要としてはこんな感じなのですが、実は期毎にちょくちょく新しい取り組みをやっていたりします。4期だと、リレー小説をやってみたりしたんですが、5期も同じように新たな取り組みが生まれました。

それが、編集者に小説の企画を相談できる個別オプション!
『小説企画壁打ち!』です!

一回一時間、3300円で希望する人のみ使える追加オプションなのですが、想定よりも好評でした。

これは、出版社でやっているような編集者に小説の企画書を出して、アドバイスやアイディアをもらうことができるというものです。

元々やっていたオプションの『個別編集』となにが違うのか?と質問をもらっていたんですが、個別編集はすでに書いてある原稿に対してのフィードバックをガッツリやるというのに対して、『小説企画壁打ち』はこれから書く(もしくはすでに書いている)小説の根本的なコンセプトやストーリーのアイディアなどがどうなのかを相談できるというものです。

5期では、お試しということもあり、僕がメインで壁役をやっていたんですが、基本的に書きたいことを整理したり、書きたいことや最初のアイディアをベースにどういうストーリーがいいのかなどをアイディア出ししていました。
モデルになりそうな作品を挙げたりもしていたので、かなり参考になると思います。また、企画の段階で相談ができるので、書いてみてから感想をもらうよりも大外しする確率が下がります。

個別のオプションではあったのですが、なんと30回以上利用していただく形になりました。

出版社でお抱え作家などになれば、当たり前にやっていることなんですが、コンテストなどで結果を出していかないとできないことでもあるので、それが誰でも受けられるというのは、すごく良いですね。

5期の振り返り(運営視点)

さて、ここから運営視点で5期について振り返っていこうかと思います。

①交流が活発化!

まず、一番はっきりしていたところだと今までで一番交流が活発でした。
交流度合いについては1期から5期と進んでいくごとに増加していたんですが、5期は本当にすごかったです。
夜な夜なディスコードに集まって、喋りながら執筆している人たちもいたくらいで、2期や3期だと交流会とかじゃない限り音声でしゃべるとかなかったんですが、今回は参加者同士で『しゃべりましょー』とか言ってくれて、喋っている人が多かったですね。

あと、チャットでも読み返すことができないくらい毎日交流がありました。すごいです。

②コミュニティ参加のメリットが増加!

これは今後もそうなんですが、BookBaseから公式出版を開始させてもらったこともあり、コミュニティ参加者限定のコンテストなどを実施しています。
コンテストに集まってくる作品の傾向や、出版社側の狙いや選考で何を見ているのかなど、余すことなくコミュニティ内に還元していますので、より実践的かつ機能的なコミュニティになったのではないかなと思います!

③商業作家さんが増加!女性作家さんも増加!

毎回加速している気がしますが、プロの商業作家さんや女性作家さんの割合が過去一番でした。
今回で100名を越えて、かなりの規模にはなっていますが、より多様な方が集まってくるようになっているので、その人たちの動きを見ているだけでかなり面白いと思います。

コミュニティに向いている人、向いていない人

というわけで、ここまでコミュニティの概要を説明してきましたが、ここからはコミュニティの向いている人と向いていない人について書いていこうと思います。

向いている人
・最近、執筆していて行き詰まりを感じている人
・読者からの感想ではなく、中立的かつ建設的なアドバイスを求めている人
・周りの作家さんの活躍を素直に喜べる人
・周りのペースなどあまり気にせずマイペースに執筆できる余裕がある人
・様々な人と交流するのが好きな人、もしくは交流しなくても問題ない人
向いていない人
・周りと比べて劣等感を感じやすい人
・他人の話を聞かずに、自分の話ばかりしてしまう人
・自作への感想をたくさん欲しい人/自作のPV数を増やしたい人
・小手先のテクニックや短期的な効用を求めている人
・創作に関して、ネガティブな発言がくせになっている人

ざっくりこんな感じですね。
参加者の皆さんは、そもそもオタクかつ創作者なので肩身が狭い!みたいなのは感じにくいんですが、和を乱しやすい方は向かないです。
特に交流をしたい方の場合は、ある程度は周りの空気感やコミュニケーションができる人のほうが向いていると思います。

また、BB小説家コミュニティはあくまでもコミュニティです。
いろんな機会やサービスは用意していますが、それをどう使ってどのくらい成果につながるかは作家さん次第になります。

今まで参加してもらった方のなかには、ここで作品をブラッシュアップして書籍化やランキング上位につながった方も少なからずいらっしゃいますが、全く活かせないという方もゼロではないです。

まとめ

というわけで、コミュニティの紹介がてら5期の振り返りを書いてみました。
細かく書くともっとあるんですが、参加者さんの名前も勝手に出せないのでざっくりにトドメています。

交流するかしないかはおまかせですが、適当に雑談板に書いてみるだけで反応もらえたり、交流会に出てチャットに書き込むだけで交流できたりもするので、お時間がある方は気軽にコミュニケーションしてみてほしいです。面白い方ばっかりなので!

また参加費ですが、未参加の方は高いと感じられる方もいると思うんですが、正直10万字感想を一回出すだけで十分元が取れる価格設定で、しかも3ヶ月で強制終了なので、試しにやってみるか!くらいで入ってもらうのがいいと思います。

今後はBookBaseの方もさらに加速していきますし、それにつながってコミュニティに新たなチャンスを創っていこうとも思っていますので!
以下プレス出したので、見て下さい!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000104366.html

また、実際参加した人たちの感想についてはTwitterにて #BB小説家コミュニティ で検索してもらえるとたくさん出てきます。またまとめて記事にしようと思ってるのでよかったらそちらも見てください。

ということで、6期は7月10日から募集開始です。
今回を逃すと、次回は11月の募集なのでお見逃しなく!

それではー!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?