アニメ業界を救う方法を考えてみた。
※本記事は関西在住の20代野良起業家が独断と偏見で斜に構えた考えを垂れ流していくだけの記事です。これが絶対正解!みたいな話ではないので、フィクションを読んでる感覚で起業家のナマナマな意見をお楽しみください。
はじめに
こんにちわ。
BookBaseというエンタメ出版のプラットフォームを運営しているオタクペンギン(社長)です。
僕は中学生くらいからアニメやら漫画やらラノベやらにドハマリしていって、ついには小説のプラットフォームをつくるまでに限界オタクなんですが、少し前にこんな記事を見かけました。
アニメ制作会社の社長さんが脱税容疑で告発された件についての本人尋問で
という話をされているんですよね。
アニメ業界については、はるか昔から「稼げない」と言われて久しいわけですが、未だに根本的に解決もできないまま来てしまっています。
なので、今日はそんなアニメ業界についての話を門外漢ながら書いてみようと思います。
アニメが日本から消える日が来る!?
安定の煽りタイトルですが、大げさな話ではなく日本のアニメ業界は実際かなりヤバいです。
細かなデータは各自ググっていただきたいのですが、アニメ業界は大きくなっていってるわりに、制作会社は決算赤字になってるところが3割くらいあったりでとても大変な状況に陥っています。
アニメの市場は大きくなっているのに、制作会社は稼げてないって普通に考えれば妙ですよね。
この問題の原因はシンプルに考えて2つかなと思っています。
①そもそもが労働集約型のモデル
②制作会社は制作費用が収益のほとんど
この2点がきついところなのではないかと思います。
まず、売上が少ない企業が利益を出す一番簡単な方法はコストを削ることです。が、アニメというのは制作するのにとんでもない作業量が存在し、機械への完全転換が難しい業種なんですよね。なので、削ると言っても限界があるということになります。
現状でもアニメーターの平均年収の低さは度々問題になってますし……。
というわけでコストを削れない。
じゃあ売上を増やすしかないわけですが、これもよく言われる制作委員会方式という方式で行っているため、制作会社はアニメを作ってもその権利のほとんどを制作費を出している会社に取られてしまうため、制作会社は制作したことに対しての費用しか出ずに、ヒットして大きく稼ぐ!みたいなのも難しい現状があるようです。
※この製作委員会方式はよくアニメ業界における諸悪の根源みたいに言われがちなんですけど、個人的には制作会社に過剰なリスクを持たせないためにつくられた苦肉の策でもあるので、一概に否定もできないなと思います。歴史的な背景もありますしね。
そんなこんなでコストも削れない売上も制作費が一杯出されない限り増えないっていうので、デッドロック状態となってしまい、その上クオリティは年々上げないといけないわけで、そりゃどうやっても無理が生じるとなります。アニメーターの方については、制作会社の社員ではなく業務委託などでされてる方も多いということでかなり不安定な業界です。これだけリスクにまみれていて、これからも良いものが創り続けられるか?っていうとどこかでやめざるを得ないとなってもおかしくないですよね。
基本的に、創作業界全体に言えることですが、供給者に過剰な負担を強いる構造は絶対に長続きしないです。持続するためには毎日の兵糧が必要なのです。
というわけで、じゃあどうしましょうっていうのを考えてみたいと思います。
アニメを持続可能にする冴えたやり方!
基本的に、儲かってない業界を儲けさせるってめちゃくちゃ難易度高いんですが、まだ希望があるなと思うのはアニメーション動画の需要はすでにめちゃありますし、これからも増えていくと思うんですよね。問題はコストに見合うだけの売上をどう作っていくかだと思います。
解決策①個人消費者のお金がそのまま売上になる仕組み
まずやったほうがいいのがこれですね。
僕は昔からアニメにどっぷりハマってたんですけど、やっぱりいいアニメは増えてほしいし、どんどんやってほしいわけです。だから、そこにお金を出すのが全然良いんですけど、問題はどこにお金を出せば制作会社に入るんや!ってところなんですよね。
昔から『続編作って欲しいなら円盤(ブルーレイディスク・DVD)買え』っていうのが言われるわけですが、ぶっちゃけ円盤高いなって思うのと円盤がほしい人ばっかりじゃないよねって思うんですよね。
特に学生のうちに円盤買える財力とか稀有だと思いますし、アニメくらい波及力あるものだと高単価のものではなくて、低単価で広くお金を集めるほうが相性良いはずなんですよね。
なので、理想としてはアニメへの直接課金です。
例えばですが、dアニメストアみたいなのに課金すると制作会社に入る!とか、そもそも視聴に対してサブスクでお金取るとかしてほしいです。
割といろんな業界にあるんですが、ユーザーはお金を払ってもいいだけの価値を感じているのに、適正にお金を払う仕組みが成立してないみたいなのはなんとかしたほうがいいと思うんですよね。(海外で海賊版サイトが横行した理由とかにもなってますし)
さらにこれを行うことで、アニメとして人気があれば続編を作るのに躊躇しなくて良くなるので、二期とか三期も創りやすくなるのではないかと思います。たぶんね。
解決策②出版社がアニメ制作会社を部門として吸収!
解決策その2です。
その2はもっとシンプルで、制作員会方式をもっと素直な形にすればよいのでは?って話です。
アニメをビジネスで行う最大の理由ってその波及力だと思うんです。
僕なんかは小説のプラットフォームをやっているからよくわかるんですが、映像や画像など、ビジュアルが持つ人に対しての訴求力と波及力ってすごいんですよね。
これは僕らとしてはすごく世知辛いところではあるんですが
アニメ>漫画>小説
っていう順番に消費者の人口って大きくなっていくんですよね。それだけ消費する側にとっては楽に楽しめる媒体なんです。
だからこそ、アニメをやれば原作が売れて出版社は儲かる!みたいな形になるわけですよね。
ただ、現状の構造だとその波及力や訴求力をアニメが発揮してもその恩恵を制作している人たちが受けてないわけです。
なので、出版社のなかにアニメの部門つくって、そこで制作費用を出せばもっとシンプルな構造にできるんじゃないかと思うんですよね。(出版社は現状の構造で文句ないと思うのでやらないと思いますけど)
これをするとアニメを見た人が原作を買って、みんなハッピーになるので一番シンプルな方法なんじゃないかと思ってます。
あと、こういうやり方ができると、現状の「人気になった作品をアニメ化する」ではなくて、「これから売っていきたい作品をアニメ化する」みたいな方向になっていったりするのではないかとかも思います。
解決③アニメをもっと分割する!
そして、最後に3つ目が『アニメが1話30分だと誰が決めた?』作戦です。
今やってる1クールとかもそうですが、あれってテレビでの放送が前提の組み方だと思うんで、それ今もやる必要ある?っていうことで、例えば10分アニメみたいな形でやるのもありじゃないかなと思うんですよね。
そして、配信先の変更でYoutubeで配信して広告費をもらうとか。これはすでに専門のスタジオ合ったりするみたいで、やはりやる人はどこにでもいるなって感じですが、現行のやり方でどうこう考えるのではなくルールから変えてやるはイノベーションの基本なのでとても良いと思います。
価値を感じている人が対価を払う!これが一番健全!
さて、というわけで業界人でもなんでも無いですが、門外漢ながら考えてみました。
「それは部外者だから言えるんだ!」っていうご意見も絶対あると思いますので、的を得ていなければすみません。🐧ペコリ
ただ、慣習とか文化を知らないからこそ起こせる渡来人的イノベーションもあると思うので、なにかの参考になればいいなと思ってます。
一人のオタクとして、アニメが廃れるのは絶対イヤですし、僕は制作会社にお金を払いたいんや!って思ってます。
そして、最近のビジネスを見ていて思うところとしても「価値を受けている人が対価を払わないサービスは歪む」と感じています。
なにせ、お金がないと持続はできないですからね。やはりお金を払ってくれる人に都合の良いよう歪むのは絶対にあります。それがサービスを受けているユーザーではない場合は特にそうです。
人材紹介とか、無料アプリ系とかでも見えている話なので、ちゃんと価値を感じる人がお金を払う仕組みを頑張らないといけないんじゃないかと思います。
最後に
重ねて言いますが、アニメはちゃんと儲かります。需要がこれだけ強いし、これからまだまだ動画が媒体の主流である以上はやりようはあります。
出版も同じで、エンターテインメントは人類にとって必要なものです。これから経済が発達するに連れ、その重要性はさらに増していくと思います。
せっかく良い物作ってもらっているんですから、作ってる方は一杯儲けてください。
価値を与えた人はそれ以上に報われなければあまりにも悲しすぎます。
というわけで、アニメの話でした。
業界も大きいので、変化は大変ですが、それでも変えていかねば!です。
ゆくゆくはBookBaseもアニメ化まで一貫して行えるプラットフォームにしていって、理念である『出版からコンテンツ業界を再構築する』を達成できるように頑張っていきます!
お読みいただきありがとうございました!
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それでは!!
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