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野良起業家の経営日記①資金が先か、実績が先か。

※本記事は関西在住の20代野良起業家が独断と偏見で斜に構えた考えをメモしていくだけの記事です。これが絶対正解!みたいな話ではないので、フィクションを読んでる感覚で起業家の生生な意見をお楽しみください。

はじめに


事業をゼロから作って、経営していくとだいたいよく当てはまるのが、資金が先か実績が先かの鶏卵問題です。

弊社でも、だいたい二ヶ月に一回のペースでぶち当たります。(ぶち当たり過ぎでは?)
その度に、資金集めをがんばってみたりやるんですが、何度もやってるうちに乗り越え方みたいなのを感覚で掴んでくるんですよね。
ちょうどこれを書いている今もまさにどうしようかなーってところの渦中なので、脳内メモとして壁の超え方を書いておこうと思います。

そんな簡単に投資はされない。

ここ数年でスタートアップが事業計画だけ作って、ドカンと資金調達して、製品作って、さらに大きくして…みたいなことやってますが、あれも実際にはそんな簡単には行かなくて、実際に1000社あって1社とかの割合なんじゃないかなと思います。

もちろん、昨今は投資家に話を聞いてもらうとかはめちゃくちゃ簡単になったので、そういう意味で機会は増えてるんですけど、それを結果に結び付けられているところは実際にはそんなにない印象です。(僕は大阪で活動しているので、そもそも母数も少ないんですけどね。東京だともっと多産多死みたいです)

弊社も2019年に会社を作って、クラファンで427万集めたというなかなか気骨ある企業なんですが、そこから次のステージまで上げて投資してもらえるレベルになるのにはなかなか苦労しています。実際に2021年は20社くらいのベンチャーキャピタルとかに粉掛けに行きましたが、なかなかすんなりとは行かなかったです。(投資家ってそう考えるのかーとかそのあたりは色々とわかって楽しかったです)

個人的に今年の目標で『投資される』があったので頑張ったんですが、来年に持ち越しです。
VCの反応とか、どうやってアプローチするんやみたいな話はまた暇を見つけてメモ書きしようと思います。
ただ事業作ってる人はぜひぜひ喋ってみると良いです。それも素っ気なくされる経験をすると楽しいですよ。「めっちゃでかくなってお前らの目が如何に節穴だったか思い知らせてやるわ!!」みたいな闘志が湧きますので。

話が脱線しました。
まぁとりあえず投資家も馬鹿ではないので、明らかに無理があるところにはお金出してくれないという当たり前な現実を見ていこうという話です。

ですが、それならそれでまた一個の問題が出てきます。これが資金と実績の鶏卵問題です。

資金と実績の鶏卵問題

投資でも、融資でも、クラファンでもそうですが、外からお金を引っ張ってくるのに最も効果的なのは実績です。まぁ当たり前の話ですよね。
ですが、この当たり前の話が新規ビジネスでは結構ネックになりまして、実績(例えばユーザー数とか、実際の製品とか)があれば、そこを見てお金を出してくれます。が、この実績を作るにはそのための資金が必要になりますね。

あれれ。おかしいぞ。という話ですね。
あっちが立てばこっちが立たない。

しかし、これの解決法は結構ありまして
①資金いらずの実績をつくる
②実績じゃなくて、参加メンバーを強くしてそこに可能性を見出してもらう
③自分で用意できるだけのお金の範囲でちっちゃい実績をつくる

だいたいみんなこれでどうにかしてると思います。たぶんね。
他にも自分の経歴とかでお金を引っ張ってくるとかもありますね。まぁそんな経歴持ってるやつが最初の段階で困ることないでしょうし、そもそも壁じゃないのかもしれないですが。

また、最初に必要になる資金の多寡によっても難易度変わります。が、このあたりの話を含めて、お金がない中でどうやっていくのかっていうところは結構頭を使いますし、メンタルに柔軟性をもたせてないとしんどくなります。

起業の3年目くらいまでって売上もなかなか立ってないので中核メンバーは報酬なしで資金食いつぶしながら、来月生きていけるのかもわからないみたいな状況あるあるですからね。攻撃に全リソースを割ければ一番良いんですが、実際そんなの無鉄砲なだけです。なので、結構最初はお金を使うのに躊躇しがちです。(※体験談)

実際にリソース投下したけど、結果が振るわなかったら無駄なわけですし、その失敗が取り返しつかないかもしれない…とかって考えると余計にね。

この問題については、何も初期の話に限らず、結構みんな頭悩ませてるのかなーとかって思ったりします。

必勝法:レベルを上げて物理で殴れ!

さて、そんなリソースどうしよう、ここで使って良いのかなみたいな悩みについて、実際に色々とやってみた僕の意見としては

攻撃できるときに拳を振れ!!

です。

というのも、経営にとってやばいのはジリ貧の状態なんですよね。
財務的にも良くないですし、経営側のメンタルにとっても非常に良くない。

正直なところ、資金がないっていう悩みの本質は実績がないっていうところにあると思います。
実績があれば、お金の調達方法は昨今どんどん増えていますし、融資したい!投資したい!っていう人たちはたくさんいるので、ちゃんとそういうところにアプローチを仕掛けていけば資金は集まります。(なので、古くからやってる中小企業とかも、スタートアップ的な概念で動くと実はいくらでも活路あったりするのでは?とか思ってます)

が、実績がないのに資金が集まるかというとNOなわけです。
逆にいえばどれだけ賢い人だろうと、実績がある事業を否定することは当然できないわけなので、実績づくりに注力した後に資金が来るというのが健全な流れだと思います。

なので、心もとない状態でも使えるお金があるうちに「えいや!」でリソース投下するのが良いと思います。
結構初期は計画通りにいかないもんですし、いい意味でも悪い意味でもさっさと結果を出したほうが判断も早くできますしね。

僕も失敗はできる限りしたくないので、結構前もっていろいろと考えてしまう性分ですし、やるときは体裁を含めてちゃんとやりたい派なので資金ありきで考えがちなところがあるんですが、ユーザーの人たちは意外とそこ重視してなかったりするみたいなのよくあるので、不格好でもまずやれる範囲でやってみるっていう方がいいんだろうなと最近思ってます。

実際にこれで弊社は小説のコンテストとかをちっちゃくやってみましけど、予想以上に好意的に受け取ってもらえたりしました。やったね。

起業において人の話はあんまり聞かなくていいよ。

あと最後に、起業する前後のタイミングで周りの人に声を掛けてみると、いろいろと言われると思います。投資家やら起業家やらがワラワラ集まってきて、

「それってニーズあるの?」
「ペルソナは?」
「市場規模は?」
「どこの課題を解決するの?」

などなど。
これらすべて「うっせぇーな!」で終わらせていいと僕は思ってます。
賢い人ほど結果が出る前に推測をして当てようとします。が、ビジネスにおいてタイミングや成り立ちのストーリーが強烈に作用したりするので、今有名になっているサービスも実際には合理的な勝利ではなく、奇跡の勝利となっていて、なぜうまく行ったのはすべて後付けなんて話は往々にしてあります。
実際、少し前に投資家を含め大騒ぎされたアプリとかあったと思いますが、今あれ誰が使ってるの?みたいになってますよね。そういうもんです。

頭が良いっていうのはとても大事です。が、世の中の大半の人たちは小賢しいだけです。そういう人たちほど言葉を使いますし、忠言をしたがります。

が、実際に言ったとおりになるほどビジネスの底は浅くないと僕は思ってます。

ある程度はちゃんと考える。それからは、えいや!でやってしまう。それくらいのバランスが一番ちょうどいいと思います。

そして、せっかく起業家なんだったらみんなと違うことをやらないと面白くないですし、可愛げとかお行儀の良さとかが無いっていうので良いと思います。

退かぬ!媚びぬ!たまに省みる!

そんな感じでいきましょう。

以上、どっかの野良起業家より。

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