ヤバい喫煙所というコミュニティを作った話

2020年の5月頃から試験的にやっていた「ヤバい喫煙所」というイベントを正式なサービスとしてオープンしました。

詳しい内容はこちらのサイトに書いているので、こちらを見ていただければ良いんですが（以下リンク）

https://yabaismokingarea.com/

ここでは、このイベント・コミュニティをなぜやろうと考えたのかというところについて詳しく書いてみたいと思います。

世に蔓延るやる気のない交流会

「ヤバい喫煙所」というのは一言でいうと、全員参加型のオンライントークイベントというもので、やることはZOOMで参加者全員で喋りたいことを喋るというただそれだけのイベントです。

僕と弊社の副代表の2人と喋ってるときに出てきたアイディアをそのままサービスにしたものなんですが、僕ら2人が世の中の交流会とかそういうイベントでもロクに面白い人たちにも出会えないし、そもそも交流会を運営している側が本気で出会わせることを考えていないっていうのに腹を立てたっていうのがそもそもの始まりです。

正直、ビジネス系の交流会とかことごとく胡散臭いじゃないですか。しかも最悪なのはイメージだけではなく、本当に胡散臭い人たちばかりが集まってたりするわけですよ。20代の自称コンサルとか、件数目当ての営業とか士業の人たちとか。

だいたいこういう人たちはまず会話にならないですし、目先の利益しか見えてない。クソオブクソなわけです。

もちろん、これは参加者だけではなく、運営してる側にも大きな問題があります。
お金取ってるくせにちゃんと交流させようと考えてるイベントがどれだけあるかって話ですよ。

そりゃこんなイベントしかなかったら胡散臭いイメージのままですし、まともな人間こそ避けるようになります。

本来、人と人の出会いほど貴重なものはないです。それの価値を損なうようなサービスしかないのはシンプルに問題だと僕は思うわけです。

純粋に面白い人たちと出会いたい人間はどうすりゃええんや！っていう...。

敷居を下げた場所にはもう価値がない。

リアルな交流会も問題なわけですが、オンラインでも弊害は出てるなと感じています。

SNSが発達して誰とでもすぐに繋がることはできるようになりましたし、ある程度著名な人たちが個々に発信する情報を得やすくもなりました。けど、同時に濃い繋がりには発展しにくくなったように感じます。なによりSNS自体もどんどんカオスになってます。

例えば、Twitterとかに考えを書いてみて、それをちゃんと読んでくれてコミュニケーションが取れている人たちがどれだけいるのかって思うんですよ。それも政治とか時事問題とか言うようもんなら「お前誰やねん」って人から一方的な指摘が飛んできたりするわけです。

こんなの体験したら賢い人たちは黙って閲覧する側に回らざるを得ないわけじゃないですか。

結果、僕らが出会いたい本質的な賢さ、教養を持った人たちほど出会えないっていうジレンマに陥ることになってるわけですよ。

SNSに資格は入りません。
それはこれまでインターネットを含むテクノロジーが持つ根本的な設計思想である「遍く全ての人たちに」というものがあったからこそです。

でも、それももはや弊害となりつつある。

こんなのは単純な振り子でしかないわけですが、その振り子が折り返しに来ているっていうのはあるんでしょう。

だからこそ、もう軽薄に繋がれてしまう場所には価値がないという時代が来てると思うわけです。

人との出会いにおいて大事なのは数ではない。

僕自身の経験からも言えることですが、本当に出会いは数ではないなと思います。

たしかにフォロワー数がビジネスにとって良い側面は間違い無くあります。けど、それが個人にとっても絶対にいいかというと違いますよね。

本当に大事な関係っていうのは、お互いに価値観を知っているかどうかだと思います。一緒に仕事をしていようと、SNSで互いに絡んでいても、お互いの価値観にまで踏み込んで話ができているかはまた別の話です。

もちろん、個人の好みというのもあると思いますが、僕は表面的な関係とかもういらないなと本気で思います。それなら、お互いに価値観をぶつけ合える関係の方が面白いと思います。
そして、そこには別に目先の利益とかそんなのはどうでもいいと思っています。

そもそも相手の名前と顔を知っていれば知り合いかっていうとそうじゃないじゃないですか。ちゃんとお互いにどういう存在かを知っていて初めて知り合いでしょう。

出会いを軽くしてはいけない。むしろ、どこまでも密度を上げて、ちゃんと出会わないといけないんだと思います。

でも、そうは言っても普通に仕事で知り合った人たちとそんなしっかりお互いのことまで話せる機会なんてそうそう無いわけで...。

僕らが求めているのは、ただ大まかに共通の好奇心を持っている人たちとただ純粋にしゃべれる場所ってだけなんですよ。
実際、ちゃんと喋ってみると面白い人って多いんですよね。ただ、お互いに面白さがわかるまでしゃべれる機会がないっていうだけで。

じゃあ、そういう場を作ることは価値があるんじゃないかと思ったわけです。

会話に勝るエンタメは存在しない。

実際に5月からヤバい喫煙所をやってみて思うことは会話って人類にとっての最初のエンタメで最高のエンタメなんだろうなということです。

ヤバい喫煙所は運営である僕らの文句から生まれたサービスなので、少人数でかつ僕らがこんな人たちと出会いたい！っていうのを明確にしてます。一言で言うと教養を持った人ってだけなんですけど。

そんな僕らが中心になって、人を集めて、とことんしゃべる。

面白くないわけがない！って話です。

逆に言うと、コンテンツに頼っているわけではないので、参加者次第で面白くもなるし面白くならなくもなります。だからこそ、ちゃんと合わない人には合わないっていうことを明確に伝えて来ないようにしてもらわないといけない。

例えば、目先のお金がほしいだけの人とか、有名な人たちと繋がりたいとか、お金持ちと繋がりたいとかそういう目的の人たちにとっては全然意味のない場所だと思います。そういう人たちはそういう場所に行ってください。知らんけど。

逆にそこに当てはまらない人こそ来てほしいと思います。

知的好奇心を持っていて、外の世界に興味がある教養人にとっては最高に面白い場所になっています。

互いに価値観をぶつけ合いながら、その日その日にたまたま寄り集まった人同士で気になるトピックを喋る。

別に金銭的な何かが得られるわけでもなく、目先の利益になるわけでもない。ただ、知的好奇心を満たせた満足感だけがある。

ヤバい喫煙所はあくまでもエンタメです。

けど、大衆のためのエンタメではなく、人を選ぶ限定的なエンタメです。

面白そうと興味を持ってもらえたらぜひお越し下さい。

一緒に会話を嗜みましょう。

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ヤバい喫煙所HP
https://yabaismokingarea.com/