見出し画像

いつマスクを外すのか問題ーー2年前に義務解除された、テキサンの体験談

【テキサス州民全体】義務解除からマスクを外すまでの道のり

「マスク、もう外したら?テキサスでは、マスクしている人なんてほぼ見かけないよ」なんて言うと、「アメリカ人はいまだに、公衆衛生の重要性が理解できていないの?」なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、マスクに対してもともと”重篤な患者がつけるもの”と言う考えがあったアメリカでは、パンデミック当初は、マスク着用に抵抗感のある人が日本では考えられないような数いました。

しかし、今は状況が違います。マスクをしない自由を訴えているわけではなく、必要がないからしていないのです。と言うわけで、まずは、現在のコロナ状況の、日米比較を見ていきたいと思います。データはいつものOur World in Data からです。

コロナの現状・日米比較

まずは、100万人当たりの新規患者数(上)と死亡者数(下)の日米比較です。
・緑:日本
・赤:アメリカ

100万人当たりの新規感染者数、日米比較
100万人当たりの死亡者数、日米比較

アメリカ、少なくともテキサスでは、コロナは過去の話です。先日も「3月までには、日本に行きたい」と言う友人に、「日本ではまだ”コロナしている”から、入国制限等確認してからの方がいいと思うよ」と言うと、「え?コロナ??」と驚いていたくらいです。

とはいえ、アメリカの新規感染者数はゼロではありません。でも、コロナは従来のウイルス学が予測していた通り、一般の風邪と変わらない程度のもの(その辺にあるウイルスと同じレベルの脅威)に落ち着いたのではないか・・・という風に一般的なアメリカ人は考えていると思います。

アメリカの死亡者数が新規感染者数の割に多いのは、アメリカの医療現場には、”新型科学”に従う3流の医師が多いからです。目の前にいるコロナ患者を治そうと、既存薬を使って治療を行なっていた一流の医師らの中には、この数年間で潰されていった方も少なくありません。

*新型科学:私の造語。ファウチ博士やCDC、FDAが推進している、従来の科学の常識を180度否定する、世界を混乱させた”科学”という名称の何かのことです。

ちなみに、テキサンが住む、テキサス州は次のグラフです。

Googleのコロナ情報

ちなみに昨日のテキサス州の新規感染者数はゼロです。前回のコラムで、「12月7日以降、テキサス州では、週に1度、水曜日にだけ数万人の新規患者が発生し、後の6日はゼロという謎の展開が続いている」とシェアさせていただいたのですが、私が見逃してしまったていたのが、たとえば1月20日の1,529人。その前々日の1月18日が”魔の水曜日”で、この日には2万6千人以上の感染者が出ています。そして、1月20日を除けば、次の水曜日までは、毎日新規感染者0人という状況です。

Googleのコロナ情報

1月20日がゼロではなかったことで、逆に、1週間に一度、1週間分をまとめて計上ということをしているわけではなさそうです。そうすると、ますます、週1で感染爆発している理由がわからなくなります。

死亡者数の方は、やはり週に1度、極端に多くなる日があるのですが、他の日が全てゼロというわけではなく、数人〜数百人レベルで計上されているようです。この点からも、週1の集計に変更したというわけではなさそうで・・・・週1のみウイルスが爆増?の謎は解けていません。

とはいえ、”新規感染者は毎週水曜日を除けばゼロ”という状態ですので、テキサス住民の「コロナ騒動は終わった」という感覚は、おかしくはないかと思います。

■ワクだけではない!コロナ検査と新規感染者数もまだまだ闇深い!?【米国コロナの謎解き】

テキサス州&アメリカのマスクの義務化解除までの道のり

アメリカで公衆衛生の責任は各州に権限があります。連邦政府(バイデン政権)ではありません。そのため州によってマスク着用義務やロックダウン、ワクチンパスの運用等が決められています。”マスク着用義務解除”に関して、最も早かったテキサス州と、最も遅かったハワイ州では1年間の違いがあります。

CDCが出すガイドラインは、あくまでも”推奨”であり”義務”ではありません・・・というのが建前です。しかし、ファウチ博士をトップに据えた、新型科学の科学者たちは、”CDCの推奨が絶対的に正しい”という姿勢をとってきましたので、いち早くマスク着用義務を解除したテキサス州は、米国現政権にネアンデルタール人扱いされたりもしまいました。とはいえ、その結果はどうか?といえば、現在のアメリカの超インフレのニュースを見てみると、テキサス州は、食料や日用品において、最も悪影響を受けていない州の1つだと思います。

【Vol.16】コロナ関連の義務化:ゼロ州VS満載州比較  
【Vol.17】ゼロ州VS満載州比較から考える義務化の効果

2021年3月:テキサス州でマスク着用義務を解除
2021年5月:CDC、ワクチン完了者に限り、マスク着用不要
2021年7月:CDC、ワクチン完了者もマスク着用推奨
2021年8月:新学年の開始①(オンライ授業はなくなり、対面授業のみに)
2022年3月:すべての州でマスク着用義務を解除(最後はハワイ州)
2022年4月:CDCの”公共交通機関利用時のマスク着用義務命令”が、最高裁命令により効力を失う。CDCは引き続き着用推奨。
2022年8月:新学年の開始②

自分で作成

ここで1つ重要なのは、マスク着用の義務化解除というのは、決してマスクを着用してはいけないということではありません。解除されたのは、あくまでも義務化。他人に強制はできないものの、マスクが必要な人はつけていても問題ありませんし、店舗や病院等によっては、義務化解除後も、”マスク着用のお願い”の形で、着用を要求しているところもありました。

先日、ヨーロッパでマスク着用しながら動画を撮っている日本人が現地の人に「マスクを外せ」と言い寄られているものを見かけました。テキサス州では、マスクを着用していたからと言って叩かれるようなことは起きていないと思います。「え?まだつけてるの!?」と驚きはしますが、一緒に見かけた友人とは「重症化リスクがあって心配なのかな」くらいの話になります。こういうところは、私がテキサスが好きな理由になっています。

マスク政策と街の様子

マスクの義務化が解除された2021年3月ごろのテキサス州での、マスク着用率はどうか?といえば、この頃は、マスク着用している人の方が圧倒的に多い印象を受けていました。テキサス州の学校の学年末は5月後半ですので、そこまでは学校はオンライン授業と、対面授業の両方が行われている形でした。

2021年5月後半、夏休みが始まると、かなり多くの人が旅行を解禁したようでした。海外旅行を2年間諦めていた人は、この頃から海外渡航を再開し始めています。これらの行動を後押ししたのが、ワクチン接種でした。積極的に接種を進めた人にとっては、2回の接種が終わっている頃でした。そして・・・

CDCの推奨:ワクチン接種完了者(2回接種)は屋内・屋外ともにマスク着用不要

と、”新型科学”の推進者は、とにかくワクチン接種を推奨したいようでしたので、テキサス州以外でも、ワクチン完了した人からマスクを外すようになっていました。ホームパーティも再開され始めました。何しろ、新型科学によるワクチン販売促進の大きな力としていたキャッチコピーが・・・

ワクチン完了した人から日常生活が取り戻せる!

でしたから。”マスク着用していない”ということは、ワクチン完了しているというアピールにもなるということで、完了した人からマスクを外していったような感じでした。

その結果・・・というのか、同年7月にはデルタ株が蔓延し、州によってはワクチン接種をした人の多く感染したというデータを出してしまう州もありました。新型科学やメディアは、統計の基本を忘れてしまったかのようなデータっぽいものを持ち出して

未接種者が感染を広めている!キャンペーンを実施。

しかし、同時に、ワクチン接種者のマスク着用を再び推進することに方向転換したのでした。

その後、2021年8月に全面的に再開された学校での対面授業では、ほぼすべての生徒や教師がマスクを着用していました。マスク着用していなかったのは、100人集まっている場で1〜3人くらいだったように思います。また、スポーツをする時だけマスクを外す等、その場その場で、自分で考えてマスクをしているようでした。

先ほどのタイムラインの中には、新学年①、新学年②と新学年2つありますが、①②で明らかに違ったのがマスクの着用率です。②の時(2022年8月)のマスク着用率は圧倒的に低いものでした。それにマスクをつけている理由がコロナではなく、猿痘だという生徒(うち1人は父親が医師)もいました。

この”マスク着用するかどうかの判断”が大方適切だったのだなと思います。それは、①の時には、何度か受け取ったことのあった「あなたのお子さんは濃厚接触者です(授業が同じ生徒に、コロナ感染者が出ました)」というメールが、②の時期には1通も受け取ることがなかったからです。

【マスク外し慎重派だった私】マスクを外すまでの道のり

着用義務解除から1年間:混み合っていないところから、外してみた

では、私はどうしたか?です。
2021年3月にテキサス州ではマスク着用の義務化が外れましたが、私はワクチン接種をしていなかったこともあり、それ以外の対策は、慎重に行おうと思っていましたので、狭いスペースに人が集まるような場所では、マスク着用は引き続き行なっていました。とはいえ、マスクを絶対的に信用していたわけではなく、最も力を入れていたのは、食による免疫力のアップです。

感染はしてしまう前提で、発病しない体づくり

を目指していました。

マスクについては、”しないより、していた方が感染リスクを下げられるだろう”くらいの期待ではあったのですが、リスクは下げられるだけ下げておこうということで、着用をしていました。同年5月に「ワクチン完了者はマスク着用しなくてよし」となった時に、マスクをしていることで、未接種者だとバレてしまう心配はあったのですが、かなり近い距離にある人でないならば、接種の有無についてあえて尋ねてくる人もいないようでしたので、マスク着用を継続させました。

2021年9月に学校が再開したときに、子どもたちのマスクをどうするか?という問題がありました。子どもたちもワクチンを打っていません。安全を考えるのであれば、学校にいる間中、マスク着用をした方が良いのかもしれませんが、この頃にはすでに、長時間のマスク着用が子どもの心や脳の発達に悪影響を及ぼす可能性を示唆した論文等が出ていましたから、バランスをどうするか?という問題がありました。結局、子どもたちにマスク着用のメリットとデメリット、マスク着用で可能な予防、それ以外の予防策等について話し合うことで、学校の時間中に着用したり、外したり・・・というのは、子どもたち自身に考えてもらうことにしました。子どもたちのコロナ対策としても、私が行なっていたのは、食を通じての免疫力アップでした。

着用義務解除から2年目:着用している方が明らかにまずい

「着用している方が明らかにまずい」と、考え始めたのは2022年になってからです。

  1. オミクロンになって、コロナに感染して重症化するリスクよりもマスク着用によるデメリットの方が上回る

  2. コロナ以外のウイルスによるパンデミックの予測も出ているため、コロナ以外のウイルスにも対抗できるよう、免疫力を上げるべき

  3. 呼吸がきちんとできないことで、別の健康問題を引き起こす危険性がある

(1)は単純に、オミクロンがそこまで威力がなかったということが第一にあります。「オミクロンがきたぞ」という2022年1月くらいには、再びマスク率が上昇したり、少し緊張する場面もありましたが、オミクロンの症状が一般的に軽症で済見そうだとわかると、途端に緊張感は消えたように思いす。

オミクロン株の症状(ZOE COVID調査):最新情報を広める重要性

オミクロンは周囲に感染者が出ても、そこまで大ごとにならない状況になっていて、以降、コロナで騒ぐ人はかなり少なくなったように思います。

(2)については、この時期、私は手の消毒液をアルコールからオーガニックに変えました。手の常在菌が腸内細菌と関連していると聞いたからです。その少し前に、コロナの”王冠”は、界面活性剤で壊れるため、普通の石鹸での手洗い十分効果があるという話もありましたので、手洗い用石鹸も変えました。

その上で、マスクを外そうと思ったのは、「そろそろ適当な量の細菌やウイルスに触れることで、免疫力を鍛えなければ」と、考えたからです。新型科学が何を言おうと、一生無菌室の中で生活するわけにはいかない以上、清潔すぎる環境を長期間にわたって維持するのは、かえって良くないと思ったのです。

実際、2022年になってから、猿痘やA型肝炎が蔓延するかもしれない・・・というニュースが出てきたり、ウ国にあるバイオラボの存在がなぜか秘密にされたり・・・と、コロナ騒動に続く、ウイルスのラボ流出事件なのか、バイオテロなのかが起こるかのような匂わせが度々ありました。

コロナのみに焦点を置いた対策から切り替える時期だな。

元々屋外でのマスク着用はしていなかったのですが(テキサスは広いので、ヒューストンのダウンタウンのような場所を除き、道を歩いていてすれ違う時に、ソーシャルディスタンシングが保てなくて困る状況になることはほぼありませんでした)、屋内での着用も、「マスクがなくても大丈夫そうだ」と思えるところから外していきました。

そして、個人的に最も深刻だったのが3つ目の、”呼吸がきちんとできないことで、別の健康問題を引き起こす危険性がある”でした。私はアップルウォッチを使っていますが、そこで心肺機能が”平均よりも下”という評価がつくようになってしまいました。肺活量というか、心肺機能には自信がありましたので、「は?平均より下?」とは思っていましたが、2021年に入って数値は低下する一方で、”低い”という評価まで限りなく近づいていました。
このデータから呼吸器の働きが悪くなっていることは知っていたのですが、「改善のために何かをしよう」という動機にはなりませんでした。強い動機になったのは、コロナも治ったところで、そろそろ再開しようと思った音楽鑑賞(コンサート)でした。

コロナ以前に来ていたコンサート用のワンピースが入らない!!!

それも背中やお腹の肉が・・・ではなく、肋骨のところが入らないのです。この期間の体重の増加は3キロくらいですから・・・。年齢とともに、油断すると肋骨が広がることがあるそうです。それは知っていたものの、それにしても、単純に老化が原因と決めつけるには、広がり過ぎている気もしました。いろいろ調べていたら、呼吸を取り入れた時に広がった肋骨は、”呼吸をしっかり吐き出す”ことで元に戻るようですが、浅い呼吸しかしていないと、”元に戻る”ということを筋肉が忘れてしまうようでした。こうなってくると、先ほどのアップルウォッチのデータが心に響きます。

マスク着用と運動不足で、浅い呼吸しかできなくなってる!

データよりも”体感”が動機になるあたりが、私が理系センスがない所以なのですが・・・。肋骨の広がりがマスクと決別する強いモチベーションになったのでした。

シェディングを疑った体験

最終的に、マスク着用を続けていたのは、屋内屋外問わずのスポーツ観戦時でした。なぜかといえば、みんな大きな声で叫ぶからです!どれくらい熱の入った声援なのか?というと、マスク着用が義務化されていた時でも、観客席から声援を送る時に皆、マスクを下げて叫んでしまうほど。特に屋内競技は、締め切った状態で、換気の問題もありますから、自分だけはしっかりマスクをして、しっかり緑茶を飲みながら観戦しよう!っと。

そんなスポーツ観戦でもマスクを外したのが2022年8月。ここからの話は、結局何が原因でそうなったのかわからないままの出来事です。スポーツ観戦をした日の夜は、なぜがぐったりとするというか、説明しにくいような疲れが出て、風邪をひく前のような症状が出るのです。2020年から行なっていた習慣の1つが、風邪っぽい症状が出たり、極度の疲れを感じたら、とにかく寝るというものがありました。ぐっすり寝ることで、免疫力を上げることができるからです。しっかり寝ると、翌日にはスッキリし、元気になるのですが、観戦した日はどうしても体調が悪くなっていました。

 これがシェディング?

シェディングというのは、ワクチン接種者に接触することで、未接種者がワクチンに暴露すること(接種者の”排出物”に感染すること)と言われていますが、新型科学やメディアでは、これは都市伝説とされています。ただ、P社の治験の資料の中には、「ワクチン接種者が妊婦に接触し、暴露したと考えられる場合には、〜に報告してください」のような説明がされていましたから、想定されていたワクチンのリスクの1つと言っても良いのではないかと思います。

おそらく、これまでこのコラムでシェディングについて触れたことはなかったと思います。というのも、シェディングに対しては、確信が持てるようなものがなかったため、”ニュートラルな立場で観察する”という立場にありました。なぜ確信が持てなかったか?といえば、ワクチン接種している人がいる場に出掛けると必ず体調不良になるわけではなく、全く体調不良が起こらないという時もあったからです。

実は、最初にシェディングを疑ったのは、2021年5月以降に、ワクチン接種者と食事会をしたときに、体調不良を起こした時でした。症状は、スポーツ観戦でマスクを外した時と全く同じで、風邪をひいたかなという感じでした。しかし、1ヶ月後、同じメンバーで食事会をした後には、全く問題がありませんでした。そのため、この時は、仮にシェディングが起こっているのだとしても、他のウイルスと同じで、免疫ができれば、問題がないのではないか?という風に考えていました

しかし、2022年の夏以降に、完全にマスクを外した後に経験した体調不良は、一緒にいるのは、ほぼ同じメンバーであるにもかかわらず、数ヶ月続きました。そのため先程の”シェディングに対しても免疫ができれば大丈夫”説は、一度、自分の中で消えてしまったのです。そこでシェディング予防のために、再びマスクをしようかとも考えたのですが、とにかく免疫と呼吸の力を戻すことの方が先決であるように思えたので、マスクなしを継続させ、様子見することにしました。それほど、「ワンピが入らない!」は衝撃的な事件だったのです。着れなくなったものの中には、20代後半に購入したチャイナ服もあったのですが、出産後もなんとか大丈夫だったのに、「コロナ騒動め、許せん!」と。しかも、コロナ騒動が自然災害なら諦めがつきますが、ファウチ博士ら新型科学が自分たちの利益のために災害を広げた”事件”なのですから、余計に許せません。

ちなみに、周囲にシェディングを受けた人がいるという話は聞いたことがありません。ワクチン未接種というだけで、陰謀論者扱いされてしまっていたため、シェディングなんて単語を出した時点で大変なことになりそうだから、あえて話題に出さないのかもしれませんが。ただ、我が家はみんなワクチン未接種なのですが、誰一人として、私と同じような症状が出ることはありませんでした。

シェディング疑いの中、マスクを外すために行ったこと

免疫を高めるという点では、パンデミック開始直後から、次のようなことを行なっていました。

  • 免疫を上げる食材、特にコロナに強い玉ねぎ(ケルセチン)を積極的に取り入れたメニューに

  • 食品添加物や農薬等の食べ物からの摂取を極力避ける

  • 食べる量を本来の適切な量(私の場合、1日2食)にまで減らし、腸が消化よりも免疫のために働けるようにサポートする

  • 人混みの多いところに行く場合、お茶を入れた水筒を持参し、適時飲む

  • 日光浴、適度な運動、十分な睡眠を心掛ける

  • アロマを活用する

私はSARS禍の時に中華圏にいたのですが、薬もワクチンも、マスクもなく、仕事も通常通り人と会う仕事をしており、頼れるのは自分の免疫だけという状況でした。「日本人は清潔だから、SARSには感染しない」なんていう変な噂により、絶対感染できないような変なプレッシャーがある中、上記のいくつかはその頃にも実践したものでした。当時は、中医学の考え方も取り入れて、お茶を飲むなら、身体を冷やすジャスミンティーではなく、身体を温めるプーアールティみたいなこともしていましたが、今はもっぱら緑茶です。

ちなみに最後に挙げたアロマは、おそらく医療としてのアロマに最も注目している国はフランスだと思います。フランスでは、アロマが薬局で薬剤師のアドバイスのもと購入することもできると聞いたことがあります。フランスでのアロマも他の伝統医療と同じで、経験則上良いとされてきたものを、現代医学で評価するという作業を行なっている最中であるようです。研究されている治療法の1つに抗ウイルス作用の可能性もあったと思います。とはいえ、個人的にはそこまで勉強していませんので、趣味の延長として、限定的に使っています。”アルコール消毒薬の使いすぎがかえって免疫を下げる”という話を聞いて以降、消毒薬をアロマに切り替え、手洗いは石鹸を使うような感じです。

これらの対策に加え、シェディングを疑い出した時期に上記に加えて始めた対策が、ホットヨガです。コロナだけではなく、いろいろな形で変なものが体内に侵入してくるリスクのある時期ですから、”入れてしまったモノを極力出していく”ために、”汗をかく”を取り入れたかったのでした。汗をかくといえば、サウナですが、アメリカでお手頃価格で行けるサウナはなかなかありません。そこで目をつけたのがホットヨガでした。ちなみに、アメリカのヨガは、自然との調和とか、身体との対話とかいうよりも、気持ちチアリーディングのノリが入っているような感じがします。ちょっと腹筋を使うようなポーズだと、「まだ、ギブしない!5、4、3・・・」みたいな励まし?を入れるインストアクターも。それがヨガかどうかという部分はこの際、いいんです、汗がかければ。

このことが奏功したのか、どうかはわかりませんが、スポーツ観戦後の体調不良は、2か月後くらいには自然と収まっていました。それにかなり低下してしまった、心肺機能も、コロナ前のレベルになるにはまだまだ時間がかかりそうですが、回復基調にあります。とはいえ、この対策が正しかったかどうかは、まだまだ時間が経過してみないとわからないことだとは思っています。

ちなみに、今回、やや健康オタの語りのようになってしまいましたが、30代前半までの私は、睡眠時間どころか食事をする時間も確保できないほど仕事に集中していたことに加え、時間がある時には、”食べたいものを食べたいだけ食べる”ドカ食い・・・と、ひどいものでした。中華圏に住んでいた時の友人から老若男女問わず、中医的視点からのアドバイスをもらった(叱られ続けた)ことに加え、子どもができたことで、生活を全面的に見直すしかなかったおかげで、今も無事に生きているといった具合です。コロナ直前が人生で一番身体の調子が良かったと思います。

コロナに関して、いや、コロナ騒動を経験してみて、アメリカの医療機関はジェネラルな部分(専門医と専門医を繋ぐ総合的な診断をする部分や、最初に見てもらうプライマリードクター)が弱いということがわかりました。専門医は専門医で、その分野について世界的にも高度な知識やスキルは有してはいても、権威に弱いから・・・モゴモゴモゴ。
アメリカでは、身近な医療機関やCDCが全く当てにならないことを考えると、自分で調べた、良さそうと思ったものを実践し、その結果を自分の身体と相談しながら、試行錯誤していくことしか、健康を維持する方法はないのかなと考えています。”〜大学の研究結果”と言われても、それをスポンサーしているのが誰か?によって全く信用できない時代になってしまいましたから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?