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アメリカで粉ミルクが不足中!・・・からの、バイオミルク?

大混乱のアメリカですが、数週間前くらいから、今度は最もサポートが必要な乳児をターゲットとした商品不足が問題になっています。

乳児用粉ミルク不足は公衆衛生危機:大問題の引き金となったのはFDAの判断(2022年5月18日 FOXニュース)

今回のコラムを5行で

  1. アメリカで、乳児用粉ミルク・クライシス発生

  2. 原因はパンデミックによる買い占めと、FDAが行なった製品回収の対応まずさ

  3. いつもの如く、2の報道に違和感

  4. ガソリン不足と同様、あえて対策していない疑惑

  5. 世界を救う”偉大な”投資家たちが出資したバイオミルクの登場か?

世界を救う”偉大な”投資家たち:

バイオミルクの企業の出資者として、ビル・ゲイツ 、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグ、リチャード・ブランソン、孫正義、ジャック・マー、マイケル・ブルームバーグ、マーク・ベニオフなどの投資家が名を連ねています。(Bill Gates’ climate-change investment firm bets on lab-produced breast milk、2020年6月16日付CNBCの記事による

個人的な所感

粉ミルク・クライシスの記事を読んでいると、先日のインフレに対するコラムの考察(現政権がインフレを抑えることができないのではなく、控えめに言って「抑える気がない」、はっきり言ってしまえば、インフレの原因は現政権)は、まったくの見当違いでもないという気がしてきました。

現在の粉ミルク不足問題についても、パンデミック当初に同じ問題があったのならば、2月に粉ミルク回収問題&工場停止が行われた際に、対策のしようがあったのではないかと思います。それをしなかったのは・・・どうしてなのでしょうか。

っていうときに、あの予言者兼投資家が、地球に優しいバイオミルクの会社に投資していたことを思い出し、あー偉大な投資家によってアメリカはいつも助けられていますね(棒)。お注射の会社に投資していたり、CDCによる某検査の要件変更があった際にも、直前に新型検査キット会社の買収を済ませていましたし・・・。そういえば、自宅勤務が広まった際、某社のリモートワーク・コラボレーションツール、TEAMSが大活躍でしたし。さすが偉大な預言者は違いますね(棒)。次のパンデミックと予言されていたものも、シミュレーション通り5月からお話が出ているようですし。

■インフレに関するコラム:インフレを必要以上に煽る理由は?
❶リベラル州の事象がアメリカの全てではない。

❷統計数字に対する適切だとは思えないコメント
❸インフレの元々の原因を追及していない

粉ミルククライシスの原因

さて、本題です。下記にある粉ミルク・クライシスの記事ですが、なぜ起きてしまったのか?という分析として、2つの要因が述べられていました。が、これらの分析に対し、ん?と思うことがあり、その違和感を吐き出しながら書いている・・・というのが今回のコラムです。

乳児用粉ミルク不足は公衆衛生危機:大問題の引き金となったのはFDAの判断(2022年5月18日 FOXニュース)

報道による分析❶:パンデミックによる買い占め

記事によると、”現在の粉ミルク不足の危機は、一夜にして発生したわけではありません”と言います。では、いつからか?といえば、”封鎖や閉鎖に直面した全米の家庭が、粉ミルクを含む多くの基本食品を買いだめしていた、パンデミックの始まりまで遡ることができる”とのこと。パンデミック当初に粉ミルク不足が発生したことは、事実です。とはいえ、このパンデミック初期の品不足が今に至るまで悪影響を及ぼしているという点には、疑問を感じます。

報道に対する違和感①:粉ミルクの特性を考慮すると、初期の品不足は現在に影響がないはず

  1. アメリカでは上海のようなロックダウン行われていないため、パンデミック開始直後、特定商品の買い占めが起こったのは事実だが、一時的なものだった。

  2. 粉ミルクは対象者と対象期間が限定的。保存期間が長い”食品”とは言え、缶詰やレトルト食品のような量を買いだめすることは考えにくい。

  3. パンデミック開始からすでに2年。(1)と(2)の要因から、パンデミック当初の買い占めが現在にまで影響を及ぼしているとは考えにくい。

2020年4月16日付けUSA TODAYに、「コロナパンデミックのパニック買いによる粉ミルクの不足は緩和されたが、今後数ヶ月は棚が満杯になることはない見通し」という記事がありました。

USA TODAY

パニック会による品不足があったのは事実ですが、安心できるレベルの供給には時間がかかると警告する記事でも、”品不足が続くのは数ヶ月”としています。消えた粉ミルクが棚に戻ってくる時期に関しては、2020年4月17日時点で、”すでに入りやすくなっている地域もある””来週か再来週並び始めるかもしれない”としています。

全国的なベビー用品の買い占めで消えた粉ミルクが、来週か再来週には再び店の棚に並び始めるかもしれないのだ。地域によっては、すでに手に入りやすくなっているところもある。

USA TODAY

粉ミルクは購入しないので、詳しく分からないのですが、パンデミック当初は、肉の品切れで少し焦ったことはありました。「ヒヨコを飼って育てるか?」と思ったら、同じように考える人は多かったようで、ヒヨコも売り切れになったという噂も。ただ、タンパク質供給源としての代替品はありましたし、ヒューストンでは、「鶏肉がないなら今日は豚肉にするか」くらいの余裕がありました。それに、マスクや除菌剤を除けば、物不足は本当に一時的なものでした。

いずれにしても、品不足が2年間継続したわけもないのに、なぜ現在の粉ミルク不足がパンデミック当初からの影響を受けていると言えるのでしょうか?

さらに、遠い乳児育児の記憶を辿ると、粉ミルクの特性を考えたときの違和感があります。2020年4月に粉ミルクが必要だった乳児の多くは、2021年には、粉ミルクが必要ではなくなっているはずだからです。細かくいうと、離乳食の完了が見えてくる9カ月ごろには、フォローアップミルクになっていたはず。

何が言いたいか?というと、必要とする人と時期が限られているという点で、粉ミルクは他の”保存しやすい食品”とは、同じ買いだめするにも、買いだめの方法が異なると思います。

また、他のベビー用品とは違い、粉ミルクは、「もう一人産む予定だから取っておこう」とはなりにくい品かと思います。未開封の粉ミルクが月齢が合わなくなったり、不要になった場合には、知り合いにあげるなり、メルカリで売るなり(?)するのではないでしょうか。ということは、粉ミルクの必要な消費者として粉ミルクを購入した人(転売ヤーではない人)が、万が一、不要に大量買いしてしまったとしても、それは数ヶ月くらいで放出される可能性が高いと思います。

もう1つ、粉ミルクの特性として、他の食品とは異なる備えができる点も指摘できます。これは、西洋医学絶対主義的なものがあるアメリカで、どれくらい実践されるか分からない考えではあるという前置き付きですが、粉ミルクの代替品は母乳です(本来は母乳の代替品が粉ミルクだとは思いますが・・・)。マッサージや食べ物等々により、母乳が出やすくするということです。出産前から行う必要があることもあるため、対象は「粉ミルクが不足している」とわかった後に、出産を迎える人となりますし、いろいろ整えたので必ず出るというものでもないかと思いますが、ミルクの重要性を考えると、試してみる価値はあるかと思います。自宅勤務が推奨されていた時期ですので、母乳育児がやりやすいという環境でもありました。価格高騰化の問題については、ベビーシャワーの贈り物に粉ミルクをお願いして備えるということもできるかもしれません。

こういうことを考えても、粉ミルクが2021年以降に必要な家庭は、2020年4月に突然粉ミルク不足に直面した家庭よりも少し余裕を持った備えが可能になります。

ここで2020年4月時点で発行された先程の記事に戻ります。
粉ミルクが不足した原因は、”パニック買い”とはっきり書いてあります。「粉ミルク業界は、備蓄を控え、7~10日分の購入にとどめるよう保護者に呼びかけている」とも報じています。で、あると思うならば、パニック買いを控えるような記事の論調にするべきではないでしょうか?

今回の記事では、それよりもむしろFDAの承認のあり方に話題を持っていきたいように感じてしまい、いろいろな邪推をしてしまうのです。

報道による分析❷:FDAの対応のまずさ

FDAは今年2月、Abbott Labs社の粉ミルクの製品回収を実施し、ミシガン州スタージスにある大工場を閉鎖しました。483以上の「観察事項」があり、その中には細菌汚染により2人の乳児が病死したケースも含まれていたためです。しかし、同じFOXの記事によると、”(因果関係は?)証明されてはいなかったの”と言います。
Abbott Labs社は、Danone社、Nestle社と並ぶ、乳児用粉ミルクのトップメーカーの1つ。この3社で9割くらい占めているという話もありますから、「数ヶ月に渡る”あまりにも”長過ぎた”閉鎖により、粉ミルク危機は悪化した」と記事ではFDAの対応を批判しています。現在は、「メディアの注目とパニック買いにより、アメリカの粉ミルクの40%以上が店頭で品切れになっている」とのことです。

さらに、記事では、元FDA長官のスコット・ゴットリーブ博士の分析を紹介し、「粉ミルクの安全性を確保するために高度に規制した結果、FDAは空腹で飢えた乳児さえも生み出すという、より大きな問題の発生に手を貸してしまった」という批判もしています。

報道に対する違和感②:FDAの早期承認が適切であるかのような正論を展開しているが、その成功事例の1つとして挙げられた”ワクチン”の承認が適切であったかは未だ不明 

記事を読んでいて思ったのは、

過度な規制が社会をダメにする

という論調です。

・・・一見、何にでも当てはまる正しい理論のようですが、日本でもT中さんが唱え続けてきたこの理論を採用してきたところ、現在の日本が、いろいろやばいことになっていることもあり、この論調になってきたら、ちょっと慎重になるべきだと思います。

まず、FDAのこの分野の規制は、その多くが安全性よりも表示に関するものであることを考えると、過度なものです。パンデミック時に新ワクチンと新薬の正式な審査プロセスが緊急使用許可に移行したように、特に不足時にはお役所仕事の多くを削減する必要があります
粉ミルクの不足は公衆衛生の危機でもあり、それ相応に扱われるべきです。規制を緩和するだけでなく、(ヨーロッパとカナダからの)乳児用粉ミルクは極めて重要であり、日常的に国境で押収・没収されるべきではありません。単に選別されて供給を補うために利用されるよりもはるかにリスクの高い「闇市場」につながってしまうのです。

出ました!ワクチンの話。あの承認が適切であった前提で語られていますが、パンデミックが始まる前には、承認を急ぐ危険性を訴えるメディア報道もあり、医学誌として信頼されているJAMAされた下記の論文が紹介されていました。

2001年から2010年にかけて米国食品医薬品局から承認された新規治療薬の市販後安全性事象について

2001年から2010年にFDAによって承認された222の新規治療薬のうち、32.0%にあたる71が市販後に、安全性事象の問題が生じていました。市販後安全性事象は、生物学的製剤、精神疾患の治療薬、早期(加速)承認、規制期限に近い承認を受けた製剤でより頻繁に発生しました。

論文が発表されたのは、2017年、トランプ政権の時です。早期承認できるようなプロセスの見直しをしたのは、トランプ大統領であり、主流メディアが政権批判に
この論文を使った形です。このトランプ批判についての是非はここでは、問いません。ただ、ここで指摘したいのは、主流メディアの主張の矛盾点です。

早急な承認が販売開始後に、安全性の問題が生じる原因の1つだと指摘するのであれば、治験途中にあるワクチンを、緊急使用だけでなく、正式承認まで行なったことに対して、なぜ批判しないのでしょうか。

さらに、論文では、安全性の問題が発覚するまで10年かかるケースも3割あるとしています。コロナワクチンの承認が適切かどうか、現時点ではまだわからない段階であるにもかかわらず、これを成功事例として扱い、粉ミルクの承認もこれに倣えとしているわけです。

承認から最初の市販後安全性事象までの期間の中央値は4.2年(IQR、2.5-6.0年)、10年後に市販後安全性事象の影響を受けた新規治療薬の割合は30.8%(95%CI、25.1-37.5%)であり、この割合は、新規治療薬の中で最も高いものでした。

緩い承認プロセスによって、何を承認させたいのでしょうか?

粉ミルク不足は事前に防げた!?

2020年4月の記事の方に戻ります。同記事では、”店舗が注文してから粉ミルクを受け取るまでの全工程は、通常12週間から16週間かかる”としています。Abott社の工場を停止したのが今年の2月。その時点で、粉ミルク不足は予想できなかったのでしょうか?2月の時点で、アメリカ国内の他社に増産発注かけていれば、そこから3ヶ月。今頃、製品を受けていれている頃となります。もちろん、全てをカバーできないにしても、40%以上不足ということにはならなかったのではないでしょうか。

ここで、ちょっときな臭さを感じるのが、粉ミルクが不足して困るのは、消費者だけではないということ。粉ミルクを取り扱っているスーパーやドラッグストア等も、商機を逃すわけです。ここがなぜもっと積極的に動かなかったのか?という点に疑問を感じてしまうのです。

下記はご参考までに記事の抜粋です。

物資の不足と避難命令受け、親や保護者は10日から2週間分の粉ミルクを買いだめしておくように言われた。しかし、数週間から数ヶ月の隔離を想定して、それをはるかに超える量の粉ミルクをカートに積み込んだ家庭もあり、最悪のタイミングで物資が不足する事態となった。
(中略)
店舗が注文してから粉ミルクを受け取るまでの全工程は、通常12週間から16週間かかるとモディ氏は言う。昨年末から今年初めにかけてパンデミックの恐怖が米国に伝わり始めたとき、粉ミルクメーカーは生産を本格化させるべきでしたが、そうしなかったと、彼女は言います。
「どうすれば、常にバックアップを確保し、注文を迅速に処理できるようになるか」ということに、間違いなく歯車が回ったのです。「16週間というのは、棚に並べるにはあまりにも長すぎますから。
粉ミルク業界は、フェイスマスクから手の消毒剤に至るまで、全国的に不足を招いた突然の購入急増に目をつぶっているという。
業界団体Infant Nutrition Council of AmericaのMardi Mountford会長はUSA TODAYの声明で、「COVID-19の大流行のさなか、新たな消費者の購買行動によってもたらされた進化する要求に応えるため、メーカーは増産し、小売業者や政府機関と協力して、乳児用粉乳の十分な供給と継続したアクセスを確保できるようにしている」と述べている。
(中略)
粉ミルクの不足は、少なくとも今のところは長続きしないかもしれない、とサプライチェーンの専門家は述べています。
アーカンソー大学ウォルトンビジネスカレッジのマット・ウォーラー学長は、公衆衛生危機の初期には手薄だった貨物輸送能力が通常レベルに戻りつつあると述べています。そして、小売業者ほど、棚の補充を切望しているところはない、と。
(中略)
しかし、一つ問題がある。ラトガース・ビジネススクールのサプライチェーン・マネジメントの准教授であるルドルフ・ロイシュナー氏は、「不安な親たちが、オンラインやオフショアで販売されている粉ミルクを見つけて、恐怖を振り切り必要以上に購入しなくなるには、しばらく時間がかかるかもしれません」と言う。
「ある程度供給があると、顧客はそれを買い占めようとします」とロイシュナー教授は言う。「メーカーが生産量を増やそうとしても、他の製品の生産量も増やさなければならないので、そう簡単にはいかないかもしれません。生産量を上げるには限界があるのです」。
粉ミルク業界は、備蓄を控え、7~10日分の購入にとどめるよう保護者に呼びかけている。棚がいっぱいになるまでには、まだ数カ月はかかるでしょう。
「粉ミルクはオンラインでもオフラインでも手に入りやすくなるかもしれないが、棚が満杯で定価だった古き良き時代にすぐに戻れるとは思わないでほしい」と食品・飲料アナリストのビリー・ロバーツは警告している。
彼の予想では、粉ミルクの容器が店頭に高く積み上げられたり、インターネット上でクリックやタップするだけで手に入るようになるのは、3ヶ月から6ヶ月後だろう。また、小売業者は供給が豊富になるまで粉ミルクの配給を続けるだろうと予測している。

バイオミルクに投資する人々

そして、ここで冒頭の偉大な投資家を紹介した下記の記事を思い出すことになりました。

記事:BG の気候変動対策で、バイオミルク会社に投資

Bill Gates’ climate-change investment firm bets on lab-produced breast milk、2020年6月16日付CNBCの記事

  • Biomilq(バイオミルク)は、母乳を実験室で再現し、乳幼児の栄養補給に役立てようとする企業。

  • 同新興企業は、ビル・ゲイツの投資会社で気候変動に焦点を当てた”ブレイクスルー・エネルギー・ベンチャー”からシリーズA資金として350万ドルを調達。世界のトップ投資家の支持を得たところである(2020年記事掲載当時)。

  • Biomilqは、乳腺上皮細胞を培養して生産する母乳が、世界の乳児用粉ミルク市場の二酸化炭素排出量の削減に貢献することを期待(食品科学者で、共同設立者兼CEOのミッシェル・イガー)。

  • Biomilqが乳腺上皮細胞を培養して生産する母乳が、2026年までに1030億ドルを超え、世界の乳児用ミルク市場(乳製品市場の少なくとも10%)の二酸化炭素排出量の削減に役立つことを期待(共同設立者兼CSOのレイラ・ストリックランド)。

  • Biomilqの創業者たちは、より多くの働く女性に届けることを使命とし、5年以内に製品を店頭に並べたいと語っている(2020年の記事なので、目標は2025年までに製品を店頭に並べること)。

気になった記事中コメント:
アメリカでは、乳児用ミルク1つにつき、毎年5,700トンのCO2が発生し、4,300ガロンの淡水が消費されていることになるのです。親は子どものためにベストを尽くしたいと思っていますが、”子どもに食べさせること”と”地球を守ること”の二者択一をさせるようなことがあってはなりません」
母乳で育てることは、栄養面でも免疫面でもメリットがあり、私にとって重要なことでした。しかし、息子は数週間早く生まれ、母乳がなかなか出ず、私の母乳分泌が十分に促されませんでした。母乳育児に苦労した彼女は、母乳育児に悩む他の母親たちのために解決策を探したのです」
アメリカでは、生後6ヶ月の間に一部または全部を粉ミルクに変えてしまう84%の赤ちゃんに、より良い栄養を与え、畜産が地球に与える影響を軽減することができます

ご自身が思っていた母乳育児ができなかったということで、その解決策としてバイオミルクの製造を思いついたというのは、起業ストーリーとしても、同じ立場の母親をサポートするという点でも、素晴らしいものかと思います。

とはいえ、乳児のミルクについてまで、CO2や水の消費について問題視する点に、正直なところ、気持ち悪さを感じます。そんなに畜産を減らしたいというのであれば、”明らかな食べ過ぎである食生活の見直し””食材の廃棄削減”に注目し、まずはファーストフード店舗の削減を行った方が良いのではないでしょうか?

言葉を選ばずに申し上げてしまうと、環境活動家でヴィーガンの人と同じような面倒臭さを感じます。別に環境活動家も、ヴィーガンも否定しません。その方が良いと信じて取り組まれているのですから。ただ、自分が良いと思うものを、そうは思わない人に押し付けないでいただきたいです。
私はとっても保守的な人間です。イベルメクチンVSワクチンの議論の時と同様、健康な子どもたちの体に入れるものは、すでに何十年も使われていて、長期的な安全が確認されているものを選びたいのです。もちろん、治療薬のない致命的な病気になった場合には、長期的な安全なんて言わず、新しいものにどんどん手を出すと思います。でも、健康な我が子に対してならば、まずは母乳が出る方法をいろいろ試し、出なければ、粉ミルクを使いたいです。とはいえ、友人がバイオミルクを選んでも止めることはありません。唯一絶対正しいことなんてあり得ませんから、本人が納得した選択肢をとっていくことが重要だと思っているからです。

実験室で作られた母乳が受け入れられるか?

意見が分かれるものだと思いますが、皆さんは、バイオミルクをお子さんに飲ませてみたいと思いますか?それとも抵抗がありますか?

私は抵抗がある立場ですので、その立場で「バイオミルクは本当に流行るのか?」を考えたときに、数年前に母乳育児をしていた友人のことを思い出しました。彼女は母乳の出がよく、余るほどでした。そんな彼女が行っていたのは、搾乳した母乳を冷凍し、必要な母親に分けてあげるというボランティア?でした。謝礼は出ていたようですが、不特定多数に販売するというものではなく、供給する側、受け取る側の双方で話し合って、納得した場合にのみ、パートナー契約のようなものを結ぶ形だったようです。クリスチャンである彼女は、母乳が出なくて困っている人をサポートしてあげようという気持ちから始めたとのことでした。

彼女の場合は、ほぼボランティア的な位置づけのものですが、アメリカには母乳バンクなるものがあるようです。

How to Buy Breast Milk

上記のサイトでは、小児科医と相談し、処方箋をもらって・・・みたいな買い方の手順が書いてあります。

予言対決!?

何の根拠もない発言をします。妄想です。
母乳バンクからの”他人の母乳”の購入というワンステップがあれば、バイオミルクに対する距離感が近くなるのでは?

そうすると、店頭にバイオミルクが並ぶ目標である”2025年”という数字にも、意味が見えてきます。2022年の現在では、アーリーアダプターは受け入れることができるかもしれませんが、多くの母親から受け入れられることは難しいかもしれない・・・と考える人もいるかもしれません。それならば、その間、”粉ミルクは何らかの出来事(災害)があると真っ先になくなる商品”という学習を繰り返されることで、ちょっとチャレンジ心が必要な商品も受け入れるしかないと考えやすくなる・・・と。
「安全性にケチつける人もいるけど、これを打たないと大変なことになるから仕方なくない?」という、最近、流行ったアレもそんな感じではなかったでしょうか。”それしかない”という状況は、新しいものを受け入れやすくなります。

ーー妄想は続きます。母乳バンクで供給される母乳は、何らかの要件をクリアした安心できる母乳なのではないかと思います、今のところは。でも、それに万が一、何らかの問題が発生するようなことがあれば、「他人のものよりも、ラボ産の方が安心」という考えが広がるかもしれません。

・・・私がもし、同社のマーケティング担当者だったら、そんな大掛かりなキャンペーンをはってみようかなという話です。あくまでも。

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