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【詩】絶対的不幸

お心づかいありがとう
悩みなんてひとつもないよ
あなたに話せる程度のものは
わたしの悩みはわたしひとりのものなので
どこかのだれかの空腹で紛れる程度の不幸しか
知らない人に話せることはないのです

「ちちんぷいぷい」なんて言葉で飛んでくほどの痛みなら
こう苦しんでいないのです

お心づかいありがとう
悩みなんてひとつもないよ
だからそっとしておいて
相対的な視点など慰めになんかならないの

どうしてこうもかたくなに口を閉ざしているかというと
きっと知りたくないのでしょう
この高尚なお悩みが実は平凡だということを
街にあふれる病名で片づけられたりすることを
簡単に解決されてしまうことを

自己憐憫でもかまわない
わたしは孤高でありたいのです
わたしがいちばん醜いし
わたしがいちばん美しい
世界でいちばん不幸なわたし

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