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若いクリエイターの皆さまへ

漫画家のかっぴーです。「左ききのエレン」を描いてます。

去年、舞台版「左ききのエレン」がコロナで延期してしまった頃から、自分なりに何か世の中のために出来る事は無いかと考えあぐねて、医療機関に原稿料を突っ込んだり、飲食店のクラファンを片っ端から支援したりしていました。その中で不要不急に含まれてしまうのでは無いかと心配していたクリエイターの支援として、ユーチューブチャンネルを立ち上げてお話を伺い、私に出来る事が見つかればやってみる、という事をしました。

その中で、イラストレーターのいなげさんの作品を広めるお手伝いも兼ねて、とチャリティーTシャツを作る事になったり。これは素敵な作品を広める事と募金で一石二鳥だったので、とても良かったです。

それをJO1の與那城奨さんが買ってくださり、事ある毎に着てくれて更に広まりました。本当にありがとうございます。(御礼をお伝えしたかったけど、事務所のフォームしか見つからなかったので、もしお知り合いの方が居たら感謝をお伝え頂けると嬉しいです。)

震災の時に、何者でも無い広告代理店の下っ端デザイナーで、本当に何一つ世の中のために出来る事が見当たらず、心打ち砕かれながらコンビニで小銭を募金箱に入れるしか無かった経験をしました。その反動で、あの時とは違うんだと自分に言い聞かせながら思いつく限りの事をやってみたつもりです。微々たるものだし、それで救われるのは主に「何も出来なかった過去の自分」なのでエゴかも知れませんが、ほんの少しでも良い方向に力を注ぎたい一心でした。

とは言え、思いつく限りの事を何から何までやろうとすると、結局ほどほどの事にしかならないし、本業に支障が出てしまいます。コロナとの戦いはまだまだ続きそうですが、このシャカリキな感じでは、自分が先にやられてしまうと思い、やるべき事を整理して、腰を据えてやらなければと思いました。

私は漫画家で、それもクリエイターの仕事漫画を描いているので「漫画を使って」「クリエイター関係」を応援できる事に、一番力を注ごうと思いました。

時期的にも、今は「クリエイター関係の就活生」の力になりたいと思います。そのひとつが、OBOG訪問が出来ない時期に発売された「クリ活2」というクリエイターの就活本に出る事です。これは同じアトリエ出身のスタークリエイター井本さんが編集長をされている書籍です。(読んでみて下さい!)

そして、その関連企画で代官山蔦谷さん主催のトークイベントもやります。「ついに代官山蔦谷でトーク!」と思いきや、やはりオンライン開催でした。リアルイベントはいつかリベンジしたいと思いつつ、これも是非聞いて下さい。

もうひとつは、プロのクリエイター系や経営者など、ビジネスパーソンを中心に人気になった「左ききのエレン」という作品ですが、そもそも新社会人や就活生の方は読んでもいないと思ったので「ビジネスに活かせるシーンが多い」と皆さん言ってくださっていたため、やや傲慢ですけども、エレンを読む事が少しでも新社会人生活に役立つのであれば、喜んでいくらでも読んで欲しいと思いました。なので、「新卒版 左ききのエレン」という再編集版を制作中です。

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「新卒版 左ききのエレン」が何かと言うと「このシーンはビジネスの本質だ」みたいな評価を頂けたエピソードを選りすぐって、何となくストーリーが分かる感じで、かいつまんでまとめたものになります。「新卒に効くエピソード集」です。

こちらは、最初「無料でいい」とマネージャーに伝えたんですが「無料だと逆に読まれない」とか「ギリギリこれくらいの値段じゃないとストアが推してくれない」とか色々な事情を踏まえて「バランスの良い形の、最安値」で販売します。多分、缶コーヒー一杯分くらいだと思います。OBOG訪問に行く電車賃よりは安いと思うので、ご容赦頂けると幸いです。

まとまった印税になったら、それを使って来年の新卒向けに何かやろうと思います。

最後になりますが、今年の就活生の皆さん、会社にあまり出社出来ていないかも知れない新社会人の皆さん、大変な時期に大変な事だと思いますが、何か出来る事を思いつき次第またやりますので、くさらずに前向きに過ごして頂けると嬉しいです。みなさまがこれから作る仕事に感化され、おじさんも頑張りますので。


>チャリティーTシャツ


サポートも嬉しいですが、よかったら単行本を買ってください!