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足助のおばさんと教育 46

きゃべつ

昔、清水義範氏がパスティーシュで名を売っていた頃、八百屋のご主人が「きゃ別」と書いてお客に笑われる話がありました。あの頃は清水義範作品ならすべて読んでいたように思います。
と、前説にして。
キャベツが安いです。少なくとも足助のスーパーパレットでは、1玉105円です。野菜はほとんど自家産ですが、キャベツと人参だけはスーパーで買います。あと、今年は玉ねぎを早々に使い切ってしまい、ネット買いしてます。この「ネット」はインターネットではなく、赤い網のことです。一つのネットに10個ぐらい入って140円くらいです。いずれにせよ、パレットでは野菜が安いです。
キャベツはなまでも焼いても煮ても食べられるので、しかも日持ちがするので、チョー便利な野菜だと思います。おとといも一つ買って来て冷蔵庫にあるんですが、今日近所の小学生が、うちの畑を使って野菜が採れたそうで、収穫した野菜を持ってきてくれました。その中にキャベツがありました。しまった。買うんじゃなかった、と自分を責めてます。100円少々のことですが。
でも、小学生の作った野菜はきっとすじばってて固いだろうな、と想像しています。うちのおばあさんが半世紀をかけた百姓人生で、ついにうまくいかなかった野菜がキャベツと人参ですから。種物業者という産業をここに来るまで知らずにいましたが、野菜の中でも「作りやすいけどまずい野菜」と「難しいけどおいしい野菜」の二通りがあることに気付きました。おそらく子どもたちが作ったのは前者だろうと思うんです。
学校教育として野菜を育てる意味は非常に大きいと私も思いますが、おいしい野菜が手軽にできるとは思わないでほしいと考えます。そうでなければプロの生産者の存在意義がなくなります。
さて、今日はバイトの日なので、今から晩御飯を作ります。せっかくもらったキャベツですから、コールスローにでもしてみましょうか。お味はまたご報告したいと思います。(2009年2月6日 記)

白菜でした^^;)

先日小学生が持ってきた野菜は、キャベツじゃなくて白菜でした。訂正してお詫びします。勘違い、ごめんなさい。
でも、全くキャベツと変わらないくらい緑色だったんですよ。うちのおばあさんの作る白菜は、文字通り白いので区別ができませんでした。そして、切ってみると中身がすかすかで、なるほど小学生の作ったものだな、と納得した次第です。
おばあさんが作る白菜は、葉っぱと葉っぱが密に重なり合っていて、切っても固まっています。おばあさんはこれをお金に換えるわけではないので、厳密に言うとプロではないですが、やはりその技は巧です。
しかし、そんなバラバラの白菜でも使い道はあるもので、昨夜は家族そろってしゃぶしゃぶを頂きました。葉緑素たっぷりの緑の白菜は、いかにもヘルシーおいしーでした。今時はレタスでしゃぶしゃぶを頂く家庭もあるそうですが、レタスなんて、水耕栽培の日の当たらないところで取れた値段の高い野菜を、煮て食べるなんて、もったいないことだと思います。ちなみに、我が家ではというよりおばあさんはサニーレタスは作りますが、普通のレタスは作りません。過去にはトライしたこともなくもないんですが、レタスは「作るのが難しい」方の野菜のようです。でも、それ以外にいろんな野菜を作ってますので、レタスのように使い道の限られた野菜は必要ないんです。
ところで、お肉の方は残念ながら国産肉はやはりお高くて買えません。大晦日にすき焼きをする以外はオージービーフです。とりあえずアメリカのお肉は買いません。そんな些細なことがBSE検疫の強化につながるかどうかわかりませんが、とりあえず遠慮したいです。
そして今日のお昼はしゃぶしゃぶの残りの出汁の利いたつゆで雑炊を頂きました。たいへん美味しゅうございましたです。(2009年2月9日 記)

(元ブログ きゃべつ: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)白菜でした^^;): Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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