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週刊【演技note】 Lesson② 演技に向いてるのはこんな人!

こんにちは。
nora3です。
一週間ぶりのご無沙汰ですね。
まあ週刊にしたので当たり前ですが。

さて。
一週間経ってみて、どうでしょうか?
前回は「演技の効能」と題して、「演技は俳優さん達だけのものじゃないよー」とか「演技は人生に直接作用する素晴らしいメソッドだよー」とか「学生や会社員のあなたも、演技でもっと自由になれますよー」とかいったお話をさせてもらったんですが。

どうでしょう?
観るだけでなく、「自分が演技する」ことに興味が出てきたでしょうか?
別に俳優を目指さなくていいんです。
ヨガやピラティスと同じように、自分の心身を整えたり、思いのままにコントロールするために「演技」を学んでいいんです。
演技できる身体を持ち、演技できる精神を準備できる人は、カメラ前や舞台上に限らず、日常の中でも常に、自由に生き生きと振る舞うことができます。

もしくは、演技を学ぶことによって「演技の秘密」を知りたくなってきましたか?
「演技の秘密」を知ることで、映画やドラマで俳優さん達がやっている「スゴイ演技」の内側を知ることができます。
「観ること」だってもっと楽しめるようになるわけです。

そういう意味で、この週刊【演技note】は、非常に多くの人たちにとって有用なマガジンとして育っていく予定です。

あ。
核心に触れる部分については、自身初の「有料記事」にさせてもらおうかと考えております。
ご協力いただけたら幸いですハイ。


では、今日も始めていきましょう。
さて何を語るか。

「演技に向いている人はどんな人か」

スバリ、コレについて書いてみたいと思います。

もちろん、演技だって他のスポーツや趣味と一緒で、どんな人が楽しんだっていいんです。
向いてたって向いてなくたって、どうでもいいんです。
例えばテニスやサッカーは、向いてなくたってやれば楽しいですよね?
演技も一緒です。
別に上手くできなくたって、演技は楽しいです。
なので、プロの俳優を目指すのでなければ、向き不向きはどうでもいいと思います。

ただ、この「演技に向いているのはどんな人か問題」については、僕自身以前からずっと気になっている、どうにも黙っていられない部分があるので、今回はそこに触れてしまいたいと思います。

「演技に向いているのはどんな人か」

あなたなら、どう答えます?
実はこの問題については、世の中にはたくさんの誤解があります。
一度僕の考えを書いておこうと思います。


○ 人前に出ると緊張してしまう。
○ 好きな人の前だと言動がおかしくなる。
○ ウソをつくと顔に出てしまう。
○ 隠し事がヘタ。
○ 授業中に教科書を読まされると声が震えてしまう。
○ 大勢の中で無邪気にはしゃげない。
○ 自信満々に振る舞えない。
○ 集団の中では隅っこの方にいる事が多い。
○ 結果、自分の事があんまり好きじゃない。


上記は、僕が考える「演技に向いている人」です。

え?
向いてない人じゃないの?
という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
上記のような人こそ、良い演技をするための「素質」を持っていると僕は思っているんです。

世の中には、「人前で緊張せず堂々と振る舞える人」「クラスの人気者」「いつもみんなの輪の中心にいる人」こそ俳優や女優に向いている、という固定概念が根強くあるような気がします。
タレントさんを目指すならそれでもいいんですが、俳優さんや女優さんは演技をしなければなりません。
演技をするためには、ある「素質」が必要なんです。

その「素質」とはなにか。
それは「環境の影響を受けやすい心身を持っていること」です。

俳優の仕事について考えてみてください。
俳優さん達は、ウソをついているわけではありません。
台本なり演出なり自分の中のイメージなりに、「実際に影響を受けて」感情が動き、身体が動いて行動します。
相手役の微妙な変化に「実際に影響を受ける」ことで、それがそのまま自分の演技になります。

影響を受けること=演技
と考えてもらってもいいです。

逆に環境の影響を受けない人(人前で緊張しない人、常に自信満々な人)は政治家やタレントさんには向いていても俳優には向きません。

映画やテレビで観る俳優さんや女優さんが、人前でもリラックスして堂々と見えるのは、彼らが長い訓練の末に「俳優として」の自信を手に入れたからでしょう。

でも。
彼らは心の中心に、演技を始めた頃から、いや子供の頃からずっと、自分の中の「震える自分」を無くさないように大事に持っているはずです。



本日の重要ポイントは下記の2点になります。

①俳優に必要な素質・・・「環境の影響を受けやすい心身を持っていること」
②影響を受けること=演技

【演技note】はまだ始まったばかりですが、上記2点はいきなり核心に近い部分に触れております。
演技には大きく分けて「アクト」と「リアクト」がありますが、「リアクト(外からの刺激に影響を受けて、その反応が表現になること)」については、上記2点のポイントを押さえていることが不可欠です。

実際プロの俳優さんでも、ほとんど「アクト(役作りなどで自発的に表現し他に影響を与えること)」はしないで、「リアクト」だけでやってしまう人もいるほどです。

「人前や大舞台で震えてしまう心」を持っていることがいかに大切か、わかっていただけると思います。

では、本日ここまでです。
一度は考えたほうがいいことなので、一週間かけて、演技や演技への適正について考えてみてください。
そして思考がぐるっと一周して、来週の日曜には「向き不向きなんてどーでもいーじゃん!」となっていたら実は一番いいと思います。

「あの人演技に向いてるねー」とか「キミ演技の才能ないねー」とかいうのは、常に他人であって、向いてようが向いてなかろうが、自分は結局自分を使うしかないわけで、自分に足を引っ張られ、自分に助けられて、自分と肩を組み付き合っていくしかないわけですから。

あ。
今回まで無料ということで。
次回から有料化を予定しております。

あしからずー。

おさらば。



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