山椒はいかがザンショ。
もし。
「人生において大切なものランキング」を発表するとしたら、なにを1位にしますか?
お金だったり、家族だったり。
人によってそれぞれだと思うし、いろいろな候補が考えられますよね。
もしわたしが1位を選ぶとしたら。
「他愛もないことで笑い合える友人」
これに尽きると思います。
いやー!お金も死ぬほど大切ですよ。
叶うなら10億円でも100億円でも。いくらでも欲しいですよ、そりゃ。非課税の100億円。
家族や恋人も、もちろん大切です。
しかしながらわたしに恋人はいないので、選外となりました。ムキーッ!
綺麗事ですが、お仕事もね。大切ではあります。
が、1位には到底及びません。予選敗退。
ほかにも趣味だったり、推しだったり。
わたしだったら洋服とか、ポケモンとか、音楽とかが挙げられますけど。
いずれも「他愛もないことで笑い合える友人」には敵いっこないのです。
M-1のジャッジ席にわたしが7人座っていたとしたら、全員が「他愛もないことで笑い合える友人」を優勝に選びますね。
令和のチュートリアル、爆誕です。
わたしに1,000万円ください。非課税で!
よいニンゲンカンケーを築くにあたって、重要なことってなんでしょうか。
気遣いができる、とか。
逆に、気を遣わなくていい、とか。
なんだか重要そうな匂いがしますね。
わたしはですね、2つあるんですが。
今回はひとつだけ挙げることにします。
「笑いのツボが合う」。
他愛もないことで笑い合うためには、笑いのツボが近しいものでなければ成り立ちません。
幸せになるためには、やっぱり「笑い」が最重要かなって思います。
笑いがなかったら。
生きていても。好きな人が隣にいたとしても。
なんにも楽しくないですよ。
先日。
よく会う幼馴染みと、3年ぶりくらいに会った友人。
と、わたし。3人で。
和食レストランへ夕ご飯を食べに行ってきました。
3人とも基本あたまがおかしいニンゲンなので、馬鹿なこと言ってはガハガハと笑っているのですが。
卓の上に、唐辛子と山椒が並んでいたんです。
山椒ってなかなか卓に置いてないですよね。わたしも珍しいなと思っていました。
すると幼馴染みが「山椒なんて置いてあるんだね」と、山椒の存在に触れたので。
わたしが山椒を手にとり、旅館の女将さんのようなにこやかな表情と上品な手つきで「いかがザンショ?」と薦めてやりました。
すると。
3人、高らかに大爆笑。呼吸困難。
致死量の笑いです。
斜め後ろのおばさま軍団に睨まれるくらい、ヒィヒィと笑い転げてしまったのです。
外食先、とくに和食レストランなんかで笑い転げることがいいことなのか否かはさておき、愉快で楽しい時間でした。
(悪いことなのは重々承知の助でございます。)
今回は3人の笑いのツボが噛み合ったからよかったものの、笑いのツボが合わなければ。
わたしの渾身の女将さんは通用せず、ただただ寒いギャグを放つヤバいヤツに成り果てるところでした。
おばさま軍団に睨まれることもありませんでしたが。そこはまぁ、楽しい思い出ということにしておいて。
ツボ浅三姉妹でよかったなと思います。
幼馴染みとは、笑いのツボが合うから幼馴染みとして長くやっていられるのだろうし。
久々に会った友人とも「コイツは面白いヤツだからまた会いたいな」と思えるから集まれるわけですし。
結局、笑いが世の中を牛耳っているのです。
逆に。
笑いのツボが合わず、他愛のない笑いを共有できないと。とてつもなく残念な気持ちになりますね。
悲しみとも、切なさとも違う。
言葉に表せない、なんともいえない感情です。
家族では、母とは笑いの共有ができるのですが父とはまったくかみ合いません。
ベン図で表すと、母とわたしのツボは半分くらい重なっています。
が、父は。
母とは三苫の1ミリくらい重なってますが、わたしとはまったく接していません。
共有できる笑いがないということです。
テレビを観ていて母とわたしが笑っていても、父は「なにが面白かったの?」と。
あとは、ナンタラ〜カンタラ〜と分析じみた小言を話し始めたり。
もっと純粋に楽しもうよ!!と思っているのですが、そもそも性格が違うのでどうにもなりません。
父とは一生、笑いの共有をできないんだろうなあと思います。来世に期待ですね。
ツボ浅姉妹以外の友人も基本、わたしと笑いのツボが合うニンゲンが多いです。
ソイツラもきっと"ザンショ"で笑うことでしょう。
まだ深い関係を築けていないとしても、この人とは笑いを共有できるかもって分かれば。
話題も膨らませやすいですし、ニンゲンカンケーをよりよい方向へ持っていくことも容易です。
逆に、いくら好きなものが同じだったり、趣味が似ていてたとしても。
「これ、サイコーに面白いよね!」ってテンションで共有したことを「そっすね」みたいな温度差のあるリアクションで受け止められちゃうと。
もう、冷めちゃいますよね。
淹れたてのお茶も瞬間冷却されちゃいます。
わたしは割と人見知りで、新しいニンゲンカンケーを築くのは苦手です。
ゼロをイチに築くのも、イチをヒャクに仕立てあげるのも。どっちも、驚異的にへたっぴ。
でも、他愛もない笑いを共有できる人か否かだけを優先して。それを最重要ポイントとして、関係を築こうとしました。
まずは、内容はなんだっていいので、とりあえず話をしてみます。
内容なんてなんだっていいんですよ。ほんとに。
天気の話でも、目についたお店の話でも。昨日あった自分のできごとを話したって。いいんです。
クスッとなったエピソードじゃなくてもいいんです。でも、楽しそうに話すことを心掛けます。
その会話の、ここ個人的に面白いと思ってるんだけど、あなた的にはいかがザンショ?ポイントみたいなところで相手が笑ってくれたら、きっとこの人とはもっと仲良くなれちゃうんです。
音ゲーって。
上から降ってくる(あるいは、横から流れてくる)ナニカと、そのナニカを待っているもうひとつのナニカが綺麗に重なったタイミングでボタンを押すといいスコアが出るじゃないですか。
ニンゲンカンケーって、まさにアレなんです。
音ゲーでいう「ナニカ」が、わたしでいう「笑いのツボ」だということ。
うまく重なり合えば、成功。
その人とは次のステージへ進めるんです。知人から、友人だったり。
タイミングや運だけじゃないんです。よくよく考えて、経験を積まないと。
人生なんて、わたしが主人公のゲームですから。いいスコア叩き出してやりたいじゃないですか。
いいスコアを叩き出すには、心強い仲間もいたほうがよいのです。いつだって笑い合える仲間がね。
山椒の話から音ゲーの話になってしまいました。
でも、そういうことなんです。(どういうこと?)
やっぱり。
人生を謳歌するには。
笑いが満ち溢れている、っていうことが一番欠かせないんですよ!
むしろ、お金がなくたって。
他愛もないことで笑い合える友人さえいれば、お金のない現実なんてどうだってよくなっちゃいます。
ザンショザンショと騒いで、ズンドコズンドコと踊って、バカみたいにガハガハ笑って。
そういうことができる友人の存在。
今からだって遅くないですよ。作りましょう。
音ゲーのように狙いを定めて。
きっと、自分のツボにピッタリ重なるダレカに出会えるはずです。
あ!!
いい出会いがあったとしても、和食レストランでガハガハ笑うと迷惑になりますからね。
たとえ山椒があったとしても。ザンショは計画的に。
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