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【読書と珈琲】#感想っぽ 愛を伝える5つの方法

「愛を伝える5つの方法」
ゲーリー・チャップマン/著
ディフォーレスト千恵/訳
2007年

「なんか伝わっていない気がする…」

そんなモヤモヤをそのままにしていいて
いいことってほとんどない

同じように
「なぜ伝わらないのだろうか?」は
想像以上に、心を圧迫し
虫食いのように小さくでも確実に
ストレスをかけ、蝕んでくる

夫婦、パートナーという近い
生活を共にするような相手なら特に

わたしが離婚経験者だからかもしれないが
些細なように感じるその「すれ違い」に孕むリスク
対処しないままの日々は
想像以上に酷い結果になることを
痛いほどよく知っている


それと同時に
後悔ではなく、今に活かすこと
それが一時は共に生きていくことを誓い合った
そして別れを選択した
前配偶者への敬意だとも確信している


現パートナーである彼と共に暮らし始めて
現在、9ヶ月

違う人間と生きていく
共に暮らしていくというのは
双方に努力や、前向きな妥協が必要なことは
わたしも
そして多くの人が知っていることだと思う


話し合うことは大切だけれど
やはり相手を「知ること」は
相当に重要なことだ

話し合おうとしている相手の
「言語」がわからなければ
話し合いは成立しない


ここであえて「言語」という言葉を使ってみた

今回読んだ著書
「愛を伝える5つの方法」は
まさに、自分の、そして相手(夫/妻)の
「一次言語を知る」、そのための一冊だ


人間がそれぞれに持つ「愛の言語」を
その中でも、最も愛を感じる、愛されていると感じられる
あるいは相手から大切にされていると感じられる燃料(ラブタンクを満たすもの)が、一次言語

本書に出てくる「5つの一次言語」とは
・肯定的な言葉
・クオリティタイム
・贈り物
・サービス行為
・身体的なタッチ


互いの「一次言語」を知り
それを互いに満たすことが
結婚生活の成功の鍵と記されていた

空っぽの燃料タンクでは車が動くことができないように
空っぽのラブタンクでは
結婚という車を走らせることは走行不可
大きな犠牲と損失をもたらすとも

つい先日、二人でこの本を開き
まずは自分の(相手の)一次言語が何であるのかをチェックしてみた
(確認テストが、夫用、妻用に記されている)


それを知ることで
相手が愛情として受け取ることの言語で愛情表現すること
それによって、よりよいコミュニケーション
理解が深まるというのが著者の考えだ


結果は

わたし→肯定的な言葉(感謝、称賛、励まし、優しい言葉、謙遜な言葉)

彼→身体的なタッチ(手をつなぐ、キス、抱擁、性交、マッサージ)

わたしが注目したのは、彼のテスト結果の一次言語(これは予想通りだった、笑)ではなく
僅差で2番目となった「クオリティ・タイム」だった


(本の中に出てくる説明を省きわたしの理解した言葉で記すが)
簡単にいうと、丸ごとの注意を注いで彼との時間を過ごすこと、親密感を持てる状態・距離、充実した会話、自己表現ができる(聞いてもらえる)、一緒に何かをする(有意義なアクティビティ)が
クオリティ・タイムのようだ

実際に本人も、この結果に納得していた


そして
「肯定的な言葉」が一次言語だったわたしも
この結果に納得!

わたしは言葉で表現されることに、とても喜びを感じる
もちろん愛情も、贈り物や行動よりも、言葉で伝えられることに感動し、愛を感じる

逆にそれがない時に不安や、寂しさを感じる
「言わなくても分かるだろう」はもちろん
言語化してくれないことに不安な思いを強くしてしまうことすらある
(わたしが聞き下手で彼は話さないんじゃないだろうか?といった具合に)

人は、夫婦は、「一緒にいるからわかる、ということには限界がある」
これは多くの人が認め、実感していることではないだろうか?

もちろん一緒に過ごすことで分かることもあるけれど
知ろうとすること、それを知るために、何かを活用することは、恥ずかしいことでも、遠慮することでもない

むしろそれを躊躇したり、後回しにすることが、取り返しのつかない結果や
後悔をもたらしたりする

本を読んでまだ数日、何か大きな変化が起きたわけでもなく
これから「もっと知るため」に取り組むことのほうが多い
それでも、「わたしの一次言語を彼に知ってもらった」という事実は
とてつもない明るい気持ちをわたしにもたらしてくれた

そしてそれを知った今
「互いのラブタンクを満たそうとする」、そこへ努力していけるお互いであることを信じているし

その努力を続けること
それを約束し合えあること
そしてその道のりを楽しんでいくこと

それが「結婚生活」なのではないかと感じている



今回の珈琲
・二人で読書中
タンザニアAAキリマンジャロ
(TANZANIA AA KIRIMANJARO)

・この記事を書きながら
ブラジル さくらブルボン
(SAKURA BOURBON)


のっぽ



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