見出し画像

ジェイラボワークショップ第67回『リベラルアーツ輪読WS版』【哲学部】[20231030-1112]部長総括#JLWS

今回のWSは哲学部で現在行っている、石井洋二郎 •藤垣裕子(著)「大人になるためのリベラルアーツ」を題材とした輪読(リベラルアーツ輪読)をWSの場で取り組みました。
WS内のクエスチョンを作る準備段階で「フォーマットを作ってそれに沿って回答してもらい、各個人の主張や価値観の差を汲み取りやすくすることで今後のジェイラボ内での議論を司会していく上での質問作成の幅を広げられるのではないか?」という意見が部内で挙がったことに関連して「型」について今回の部長総括では思考していこうと思います。

今回はメリット、デメリットという切り口から思考していきたいと思いますが、フォーマット(型)に沿ってコミュニケーションを取ることのメリットは何でしょうか?
まず型を用いることで議論をコントロールしやすくなるという点がメリットとして挙げられます。議論の枠組み、道筋を予め型として設定しているのでそこに沿っていくことである程度コントローラブルな範囲での議論が進行できる可能性が高いです。またその型を習得し、それを他の場面でも転用することができるのであればコントローラブルな議論をできる場面を増やすことができます。それは特に議論の進行の経験が少ない方にとっては明確に「メリット」と感じられると思います。普通、人はコントロール不能な場面に遭遇することを避けたいと思うものでそれは自然な感情だと思います。

では、デメリットは何なのか。それは「型」を破らなければ対応できない場面に遭遇した時その「型」を破る労力が発生することです。
この労力を惜しまずにその「型」を破っていけるか、それともその「型」に閉じこもりその「型」の外を見ないようにするのか。その分かれ道はそもそもその「型」を習得する際の動機にあると私は考えます。
より広い世界に飛び立つためのジャンプ台として「型」を学ぶのか、それとも外界からの攻撃に対する盾としてその「型」の中に閉じこもるのか。

まとめると、何か手法を用いる際にそれに自覚的であるということがその手法の外に出られるかどうかの第一歩ということです。

ただ、「型」の外に出ることが有益かどうかその保証はできません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?