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ピーター・ボゴジアン (著), ジェームズ・リンゼイ (著), 藤井翔太 (著), 遠藤進平 (訳) 『話が通じない相手と話をする方法』【基礎教養部】[20240624]

はじめに

私は自動車業界の営業職として働いている。そのため日々、社内外問わず様々な方とコミュニケーションを取っている。コミュニケーションを取ること自体は学生時代から苦手ではなかったが社会人になってからは学生時代よりも遥かに多くの、また幅広い年代の人達とコミュニケーションを取る機会があるため学生の頃と同じようなコミュニケーションの取り方では通用しなかった。そのため自ずとコミュニケーションについて学ぶことになったのだが、その中で私が教わったり学んできた初対面の人と話す際のコミュニケーションのポイント(社会人になると初対面の人と話機会が学生時代と比べて特に増える)を今回は記してみたいと思う。なぜそれを今回しようと思ったかというと、きっかけは本書を読む中で「自分が仕事の中の学んできたことと重なる部分が多数ある」と驚いたからである。そして自分自身が仕事で学んできたコミュニケーションの技法とはどんなものなのか「話が通じない相手と話をする方法」と私が仕事の中で学んできた「初対面の人と話す時に意識している5つのポイント」という形で照らし合わせてみたいと考えたのが経緯である。本書を読んでいなくても読める内容としてアウトプットするので宜しければお付き合いいただきたい。

コミュニケーションを構成する三要素

まずコミュニケーションとは「社会生活を営む人間間で行われる情報伝達や意思疎通」と定義できるだろう。
そして私はコミュニケーションとは
・言語情報
・態度情報
・意思

この3つに分類されると考えている。まずは下記にその3つを定義する。

まず言語情報とは言語そのものの意味や会話の内容のことである。
次に態度情報とはその状況下でとる、他者に見える素振りや考え方の現れのことである。この態度情報には視覚情報(見た目・仕草・表情・視線等の視覚から得られる情報)と聴覚情報(話す言葉の音量の大小、速さ、口調)もこの態度情報に含まれていると私は定義している。
最後が意思である。意思とは人が何かをしようとする時のもとにある考え、気持ちのことである。表出されている言語情報、態度情報の裏に意思があることを忘れてはならない。
それでは定義が終わったところで、それを踏まえながら次は私がコミュニケーションの際に意識しているポイントを記していく。

初対面の人と話す時に意識している5つのポイント

1:定義をガチガチにしない
2:結論から述べない
3:落ち着いて話す
4:相手の話を聞き終わってから受け答えする
5:態度情報を調整する

それでは1:定義をガチガチにしないからいこう。いつも「定義、定義」言っている私にしてはこの点は意外に思われるかもしれない。しかし今回のシチュエーションは「初対面の人と話す時」だ。その時にあまり定義に固執しすぎると言葉の共有可能性が下がってしまう。まずは定義はフワッとしてもいいから初対面の人と話す時はコミュニケーションを円滑にすることを優先しよう。
次に2:結論から述べないだが、これも一見意外かもしれない。よく巷では「結論から述べろ」という言説が流布しているが「コミュニケーションを取る」という事においてはこの「結論から述べる」はその結論が相手にとって都合が悪い結論であれば一気にコミュニケーションを阻害してしまう。勝手知った仲であれば結論から述べることは効率という面では良いとは思うが、初対面の相手とコミュニケーションを取る時は相手の反応を見ながら結論に迫っていく会話の方が途中での補足もしやすく伝え方の微調整もし易いので、結果結論も受け入れてもらいやすい。
三番目は3:落ち着いて話すである。コミュニケーションの中で感情の起伏があることは悪いことではないが初対面でのコミュニケーションという、人柄をお互いまだ知らない場面では基本的には落ち着いて話す方が良い。当たり前と思われるかもしれないがイレギュラーなことが起こりやすいのが初対面の時でもある。そんな時にこのポイントは頭の片隅置いておいて損は無い。
その次が4:相手の話を聞き終わってから受け答えするである。初対面の時はどちらかが会話をリードすることになりやすい。リードする側、される側、そのどちらかになるかは状況によるのでそこは状況に合わせればいいが、一旦相手が話し始めたのであればそこはしっかり傾聴に回ろう。相手からしてもしっかり話を聞いてもらえればそれだけで気分はプラスの方向に向くし、相手の話を聞き切ってからの方がこちらも適切な受け答えや受け答えの調整がしやすい。上手な相槌を練習するよりもまずは「聞いてあげる」この姿勢が重要だ。
最後が5:態度情報を調整するである。相手がテンション高めならこちらも高めに、低めならこちらもそれに合わせて態度を調整しよう。テンション低めの人に初っ端からテンション高めに接するとそれだけで不快に思われる可能性が高い。有り体に言うとうざい。もちろん終始テンションが低い場で終わるとあまり好ましくない場合が多いだろうからその場合は徐々にこちらのテンションを上げていけばいい。とにかく相手が心地良いと感じる態度に調整してあげるのが重要である。もちろん服装等も私の定義では態度情報に入るので、それをその場に合わせることも態度情報の調整に入る。ファッションもコミュニケーションの重要な要素である。

おわりに

以上、私が仕事の中で学んできた「初対面の人と話す時に意識している5つのポイント」である。あなたがコミュニケーションで意識しているポイントは何だろか。是非あなたも本書と照らし合わせてみてほしい。

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