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改めて、手紙LARPとは(3)

● 手紙LARPに必要なもの

●▶︎ 筆記用具

1920年代の時代設定で遊ぶ場合は、万年筆(ある種のインク容器を内蔵したペン)の黄金期でもあります。グラファイト鉛筆、インクに浸すディップペンも完全に無くなったわけではありません。またキャラクターの設定によっては、タイプライターの利用率の方が高いでしょう。必ずこれらを使用することを要求するわけではありませんが、キャラクターを表現する手段の一つとして慎重に選んでください。一番心がけて欲しい部分は『書いていて楽しい・他人が見て読める文字を書きたい』という気持ちです。

●▶︎ 紙

ゲームの歴史を再現するために、紙にも歴史の正確さを求めると、突然難易度が上がります。今の白くて滑らかな紙はとても近代的なため、歴史的に近づけるとなれば“オフホワイト”もしくは“未漂白の紙”です。紙に対して非常に安価で雰囲気のある解決策は、安価な落書き帳を購入することです。

●▶︎ シール&ワックス

シーリングスタンプとワックスは絶対に必要というわけではありませんが、少しの手間がキャラクターに新たな魅力を加えることができます。今日では多種多様なスタンプとワックスを見つけることができます。スタンプの代わりにLARPコインや金属製のボタン、銀器の取っ手を代用することもできます。代用するのであれば、ワックスへ押し付ける前に息をはきかけることです。あなたの息によって引き起こされる結露の薄い層は、押し付けたあとの代用品が剥がれなくなる危険性を下げるためのバリアとして役立ちます。

●▶︎ 封筒 / letter folding

これは郵便されている手紙を保護するために、ゲーム用ではない封筒を利用した投函をお勧めします。しかし、参加者は素敵な歴史的雰囲気を作り出すために無数の方法で手紙を折りたたむこともできます「letter folding」とGoogleで検索すれば、様々な手法が見つかります。ぜひ、あなたのキャラクターに合うものを探してみてください。

●▶︎ 手紙を書こうとする気持ち

 1ヶ月に各連絡先に少なくとも1通の手紙を書いて投函する意欲(平均して1週間に約1通)。あなたが望むのであれば、連絡先を増やすことも可能です。

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● 手紙LARPのゴールデンルール

 手紙LARPには1つのゴールデンルールが存在します。それは【敬意と親切を示すこと】です。

 この言葉には、“お互いに仲間のキャラクターをコントロール(マイクロマネージメント)しようとせず、常に情報はオープンにして楽しもう”という意図があります。参加者によってゲームに関われる時間が異なるため、手紙の返答がなかなか返ってこなくても、“このゲームのために手紙を書く時間を作ってくれて素晴らしいヤツだ!!”と『敬意』を持ちましょう。そうすれば、あなた自身が手紙がすぐに返せない状態になってしまっても他の参加者たちは待ってくれるはずです。

 また、ゲーム外でも参加者に対して友好的・『親切』に振る舞うことが期待されます。一人で物語を進めている参加者を巻き込み、誰かと設定などが矛盾が生じた場合は一緒になって着地点を模索してください。LARPの目的は“誰もが楽しい時間を過ごす”ことででもあり、すべての参加者やオーガナイザーが困難に直面したとき、お互いの知識を出し合って支援し合いましょう。

よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。