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In the Shallow Water

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2021年12月の記事一覧

落ち着き始めた被災地に必要なのは「無料の供給」ではなく「お金を伴う需要(消費)」?

阪神淡路大震災の時、散髪屋さんがボランティアで無料散髪。被災者にとても喜ばれ、定期的に開催した。
被災地が少し落ち着いてきたある日、地元の散髪屋という人から声をかけられた。
「あんたは善意やろうけど、それやられると、ワシら生活でけへんねん」
それできっぱり、無料散髪をやめた。

サービスを受ける消費者からすると、タダで散髪してもらえたらその分生活費が浮き、助かる。しかし散髪屋は全く客が来なくなり、

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もしもお金が腐ったら

もしもお金が腐ったら。
すべての商品と交換可能でありながら、それ自体は決して腐らない、お金。このため、お金は「貯蔵できる」という変な性質を備えた。お金持ちは、腐らないお金を貯め込むことでお金持ちになることができる。お金持ちは、お金が腐らないからこそ生まれた存在。

もしもお金が腐ったら。
放っておくとお金が腐っていく場合、お金をためておくメリットがなくなる。あるならある分、お金を使っちゃったほうが

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