「死なないで」 私が終業式で話す理由。
もうすぐ冬休み。
通知表を渡して、最後のホームルームで子どもたちを見回す。
宿題のこと。生活リズムのこと。友達間のトラブルがあったときのこと。
そして、最後に
死なないでね。
少し重い話。と思われるかもしれません。
こう話すのは理由があります。
以前勤めていた学校で
夏休みに友人と遊び、川に飛び込んだ生徒が亡くなってしまったんです。
衝撃でした。
私は直接関わっていない生徒でしたが、生徒会のリーダーを務める、とても活発な生徒。元気でみんなに頼りにされていて、これから未来があった生徒。
こんなにも「あたりまえ」が奪われるんだと。
もう会えないのだと。
呆然としてしまいました。
その学校ではその事件があった後から
長期の休みに入る前の学年集会、ホームルームで
宿題とか、生活リズムとかそんなの、できなったらできなくていいから
危険な場所に行かない。
ネットでの発言に気をつけて。
きつかったら休んで。
なによりも命をたいせつに。
死ぬな。
異常なほど、教員も生徒も敏感になってしまっていた時期がありました。
それほどの衝撃だったんです。
そのクセが未だに抜けません。
急に
「死なないでね」
なんて私がいうもんだから
生徒もはじめはびっくり。
なので、理由をそんなに重く捉えて欲しくはないんだけど。
とあまり重たい雰囲気にならないように気をつけて話します。
どっかでさ、もしきつくなったり、ハメ外して川とかに遊びに行きたいなーとかなったら、先生の今の話を少しだけよぎらせて欲しいんだよね。
そういや、先生そんなこと言ってたな。って。
ただ私は、後悔したくない。と思っていて。
あなたの命は大切で、
最悪私一人でもあなたを学校で待ってる人がいる。って伝えたい。
長い休みに入ると、基本的にはバンザイ!の生徒が大多数ですが
その中には、ご飯をまともに食べられない子。受験が近づき思い悩む子。休み中にネットトラブルに会う子。色々な生徒がいるかもしれない。という思いを持って話しています。
そのほかにも、終業式で話しておきたいことをまとめて記録させていただきますね。
参考にならないと思いますが、誰かの助けに少しでもなれれば幸いです。
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