発達障害と私
久しぶりに自分の療養状況を、と思い筆を取りました。
私は先日「ASD」の診断を受けまして、
そのため当初のうつ症状は、発達障害の二次性うつを発症してしまったのでは?という見解を強めています。
ASDとは、発達障害の一種、
自閉スペクトラム症のことです。
「発達障害」
誤解と偏見が溢れている言葉。
3種類に分類されますが、それも大部分の大人がわかっていないかもしません。
私も、知りませんでした。
ザ・イメージ先行。それはどんな障害になるのか、その内容をもっと知る機会が増えればいいのにと、心底思います。
なんとなく、発達障害という言葉だけで敬遠してしまいませんか?
この言葉、どうにか代えられないかな。
ADHDとASDとLD
少し前からよく聞くようになった「ADHD」。
自閉症のイメージが強い「ASD」。
学習障害の「LD」。
そんなふうに、私は最初勝手に端的なイメージを持って詳しく知ることはしませんでした。
ADHDに関しては、私ももしかしたらそうかもと思い、ネットで自己診断してみたりもしてましたが、なぜか疑い有りには全然当て嵌まらず。。
そんなことをしていた数年後の今、
自分がASDの特徴を強めに持っていることがわかったのです。
衝撃でした。
ASDといえば、自閉症のイメージが真っ先にきてしまって、
自分が??と、青天の霹靂でした。
ずっと自分はコミュニケーション能力が高い奴かと思ってたのですが、どうやらそれは接客スキルが身についただけで、コミュニケーション能力とは異なったようです。苦笑
大人の発達障害については、最近取り上げられてきていますね。
発達障害は、上記の3種類が複合的に現れることが多い。
ただ、LDの傾向があまりなかったり、グレーゾーンな発達障害の性質を持っている子どもは成長段階で見落とされてしまい、近頃は大人になって仕事や人間関係等で躓き、そこではじめて判明するパターンも…
それで最近少しずつ知名度が上がっているようです。
担当医曰く、「誰しも発達障害な一面を持っている。それが強いか弱いかだけ。」とのこと。
ASD。
自閉スペクトラム症候群
ASDに共通してあるのは、コミュニケーションの障害とこだわりが強すぎることによる障害。
ASD=自閉症となると、世間一般では言葉の遅れや知的障害のイメージが強く、
アスペルガーの存在もネットでは、「アスペ」などと呼ばれていて偏見も多い気がしている。
ただ、その特徴を詳しく知ると、私には身に覚えしかありませんでした。
以下、アスペルガー症候群の特徴を私の性格や抱えた問題を照らし合わせながら、紹介していきます。
●コミュニケーション能力の欠如
自閉スペクトラム症は、大きく2つ。
知的障害を伴う自閉症と、そうではないアスペルガー症候群にだいたい分けられるそうです。
が、どちらにも共通して基準にされているのはこの、コミュニケーション能力の欠如。
学生時代、私はよく大人数での会話についていけず、途中から除け者にされがちで1人苛々したり、怒ったり悲しくなったりしました。
2人なら大丈夫なのが3人以上のグループになると、必ず私以外の2人がどんどん仲良くなっていってしまい、はずれものになってしまうんです。今もたまにその感覚が、あります。
昔よりはよくなったかな?とも思うけど、
幼い頃はよく嫉妬のような負の感情に苛まれてました。
●特定のものへのこだわりが強い
これはオタク気質なところだと思っていたのですが、ASDの気質の一つだったようです。
好きなものはとことん好きで、嫌いなものはとことん嫌う。
好きなものや興味のあるものはいくら調べても知ってもキリがないくらい理解を深めるのに、無関心なものには全く無関心。
手をつけることができませんし、無理しても絶対続きません。
逆に、特定の人やものへの愛着が一度でも湧くと、それは滅多なことでは無くならず、長く長く続きます。
●記憶力が良い
これ、自閉スペクトラム症の人に一定数いるらしいのですが、記憶力は極めて良く、テストや暗記物は得意なんです。
写真のような記憶の仕方、という表現が私はぴったりだと思いました。
なので記憶力が良い反面、悪いことまでいつまでもそのまま記憶してしまいます。
言われたこと、されたこと、
ついいつまでも忘れられずに思い出してしまうんです。
これが二次性うつに繋がりやすいとも。
なるほどです。
●予想外の事への対応が苦手
これ、私的には意外なことでした。
自分では結構応用力が効く人間だと(笑)自負していたんですが、思ってみれば仕事がキツかった時、1番の負担はいつもこの「想定外の事」でした。
こういうこともある、という事前の情報があれば良いんです。ただそれがないとパニックになりがち……
だから人一倍準備をしたり、下調べしたり、裏を取ったりします。
が、「例外」や「史上初」なんて事態に突如出喰わした時、
なぜ???と苛々。不安でしかたなくなる。
どうにかなるだろ、もなかなかできない。
しかもコミュニケーション能力が欠如しているから、誰かのせいにすることもできなくて、だいたい周りの大人からはうまい具合に押し付けられる。
そして自分が全く悪くなくても反応が即座にできず、その場で言い返せなかったりする。
そんな嫌な思いを、よく経験していました。
●感覚過敏・鈍麻
感触や視覚聴覚に過敏なのもASDの特徴らしいですが、この辺はHSPとも共通かなと。
そして、私の場合は鈍麻もありました。
傷とか、怪我の痛み、寒さや暑さに気づかない。限界まで我慢してしまったり、他人から驚かれたりするくらいの状態で生活してしまったりする。
怪我も、他人と一緒にいる時って忘れがちで、指摘されて気づいたりします。
それまで気づかず血が出てることも、気づいても痛くないからと放置する事も多々ありました。
●決まりや定型パターンを好む
これ、予想外の出来事に弱いのもあると思うのですが、何事も習慣化しがちだったり、自分のルールつくりがちなところですかね。
決まりは決まり、と頭が堅い感じ。
誰だから例外とかはモヤモヤする。
例え相手が上司でも、お偉いさんでも関係なく楯突いたりしちゃうことがあります…
正義感が強いとか、度胸があるとか、良いふうに捉えてもらえるとそんな感じだけれど、実態はこれなんだと思います。
文字通り捉えてしまうから、周りが適度に手を抜いている度合いもよくわからなくて、生真面目一辺倒になりやすいのはこういうところなんだろうな。
●依存しやすい。繰り返しを好む
繰り返し同じパターンや習慣化することを好むので、依存しやすいのだとか。
お酒とかもそうですね。
一度呑めば明るくなれる、とか楽しくなれるこの場を乗り切れることがわかるとそれを繰り返す。
そのうち癖になって、ループから抜け出せなくなる。
KYなじぶん。
いつも友人の集まりでは天然キャラにされました。
いつだって私は大真面目で言っているのに。笑
そう、私は天然キャラではありませんでした。
発達障害だったんです。
ちなみにアスペルガーにありがちなトラブル。探してみたらわかりやすいのが出てきたので引用です。
どれも身に覚えアリ。
特に冗談が通じない、ある……
困るのでやめてほしいと思ってしまっていたけど、冗談が通じない私の方の特性だったんですね。笑
曖昧なことは嫌い。白?黒?てなってしまう。
好きなことは延々と話し続けられちゃう。気をつけないと止まらなくなる。
自分の興味ないものに頑なに手を出そうとしない。まさに。
騙されやすい。
冗談も通じないからね。だまされもやすいです。
そう思うと私のうつ発症には、ASDな自分に気づかず、我慢ならないことを「他の人はできてるから」と無視してしまった形で、無理矢理やろうとしたことがあるのかもしれません。
ASDである自分に気づいて
子どもの頃、人一倍不器用で鈍臭い奴でした。
そこを何度も母から怒られて、ミスを許されなくなって、些細なことで緊張するようになってどんどん苦しくなっていきました。
他人は当然のようにできることができなくて、辛かった…
今回、そんな幼少期の苦しさの理由のヒントを1つ知れた気がしました。
アスペルガー症候群の特性が強い私の特徴は、大きく2つ。
視野が狭い。
想像力が低い。
視野が狭いことは、悪い面もあれば、その狭い中ではすごい集中力を発揮できたり、熱中できたりする良い面もある、と言われました。
これはうまく活かしたいなと思うところです。
想像力が低いことを自覚すること。
まずはここからですね。
そして、まずは気持ちのいい、良いルーティンを組んでその中で生活をする。そうすると調子を崩しにくくなるので、それを保てる仕事や活動をすること。
想像力が低いから、予定外のことが起きるとすごくストレスになるんです。ちょっとしたことでイライラしてしまう。
これは私の母のパーソナリティにも共通で思い当たる節があります。
特性だから、と担当医はよく言います。
そう、発達障害は特性の1つでしかない。
しっかり自分で自分を理解して整えていけば問題はなくせるはず、そう信じてやっていきたいです。
それをどうにか普通になろうとしたり、自分の本当の特性に気づかないで無理すればそりゃ辛くなるわけです。
そんな今回は気づきの報告でした。
今回も読んでくださりありがとうございました!
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