地方公務員

地方公務員

最近の記事

論文雑感③「ロマンティック・ラブ・イデオロギー再考」

谷本奈穂・渡邉大輔、2016、「ロマンティック・ラブ・イデオロギー再考 ―恋愛研究の視点から―」『理論と方法』31 巻 1 号 p. 55-69 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjams/31/1/31_55/_article/-char/ja/ 歳の近い尊敬する先輩が「私、結婚することにしたんですよ」と言った時、正直に言って、「あ、そんな人身近にもいるんだ」という気持ちになった。というのも、私は独りを謳歌する晴読雨読な陰キャナ

    • 地方公務員の本棚 中公新書編④

      読んでいない本を大量に積んでしまっているので、本棚紹介と称して、それぞれの本を購入した動機などをまとめています。以下の要領で記載しています。 『書名』(著者名、出版年、出版社名などの書誌情報) ①読んだか読んでないか、どのくらい読んだか、読んでないか ②購入した時期や動機 ③内容 ④感想 『現代美術史』(山本浩貴、2019年、中公新書) ①どちらかといえば読んでない ②美術史に関心があるため、2020年頃?に購入(私と美術史の関連については、中公新書編②の『印象派の誕生』を

      • 論文雑感②「社会保障改革問題に関して社会学は何ができるか」

        盛山和夫、2015、「社会保障改革問題に関して社会学は何ができるか コモンズ型の福祉国家をめざして」『社会学評論』66 巻 2 号 p. 172-187 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/66/2/66_172/_article/-char/ja 盛山和夫という人の魂が込められていると言っても過言ではない論考である。 社会学という分野において、社会保障をテーマにした議論は、マクロなもの(例えば、エスピンーアンデルセンの福祉国

        • 地方公務員の本棚 中公新書編③

          読んでいない本を大量に積んでしまっているので、本棚紹介と称して、それぞれの本を購入した動機などをまとめています。以下の要領で記載しています。 『書名』(著者名、出版年、出版社名などの書誌情報) ①読んだか読んでないか、どのくらい読んだか、読んでないか ②購入した時期や動機 ③内容 ④感想 『正義とは何か』(神島裕子、2018年、中公新書) ①読んでない ②多分社会人になってから購入。明確な動機は不明。政治哲学には学生の頃から漠然と関心があった(特に財の再配分あたりの分野)が

        論文雑感③「ロマンティック・ラブ・イデオロギー再考」

          地方公務員の本棚 中公新書編②

          読んでいない本を大量に積んでしまっているので、本棚紹介と称して、それぞれの本を購入した動機などをまとめています。以下の要領で記載しています。 『書名』(著者名、出版年、出版社名などの書誌情報) ①読んだか読んでないか、どのくらい読んだか、読んでないか ②購入した時期や動機 ③内容 ④感想 『ルワンダ中央銀行総裁日記』(服部正也、1972年/増補版2009年、中公新書) ①読んでない ②大学生の頃、まだライトノベルと教科書でしか本というものを知らなかった時代に購入。今でこそ「

          地方公務員の本棚 中公新書編②

          地方公務員の本棚 中公新書編①

          皆さんは、本を読まれるだろうか。 断言しよう。私は本は、「買うけど読まない」人間である。 買ってみたはいいものの10ページも読まずにそのままになっている本が、本当に山ほどある。 では、それは無駄だったかというと、そうではないと私は思う。 なぜか。それは例えば、私が『マックス・ウェーバー』という本を買ったということは、私が大学を卒業してもなお社会学の巨人に魅せられ続け、思考の糧をそこに得ようとしたということを意味する。本棚の本は、一冊一冊が私の関心・志向・生き様の塊であると言っ

          地方公務員の本棚 中公新書編①

          論文雑感①「近代的統治戦略としての〈均衡化〉」

          山田唐波里、2019、「近代的統治戦略としての〈均衡化〉ー「人工方程式」の編成と政策論への導入ー」『社会学評論』70 巻 2 号 p. 128-145 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/70/2/70_128/_article/-char/ja 私が仕事をする時にいつも関心を向けているのは、人口動態である。それは、①たまたま大学の家族歴史社会学の授業で近い内容の話を聞き、ほどほどの知識があるから、②人口の変化は働き方改革から地

          論文雑感①「近代的統治戦略としての〈均衡化〉」

          忘れたくない言葉について

          あなたには、忘れたくない言葉はあるだろうか。 私にはある。その一つが、昨年度、人事異動の際に、直属の上司からかけられた言葉だ。異動の前日、別室に呼び出された。 「あなたは、新入社員としてこの部屋に来て、いろいろなことをしてきた。その中でも、私が、あなたの一番優れていると思ったことを伝えます。それは、お客さんが来た時に、それが誰だろうと真っ先に出て対応することです。そんなこと、と思うかもしれない。もっと他にもいろいろしたぞと、たとえば、無駄な会議をなくし、コロナ対策で激変する

          忘れたくない言葉について

          【開設の辞】地方公務員が公務以外のことについて書く

          私について ・男性(おそらくこれを書くことで、継続読者数が激減するであろう) ・20歳代 ・4年生大学 社会学系卒 ・地方公務員 ・美術検定3級/世界遺産検定2級 をそれぞれ保持 身体的特徴については触れないでおきたい。これは、私の容姿が激烈にいいからとか、反対に悪いからとかではなく、単にその方が面白いし、インターネットの作法に適うからである。詳しくは「社会的手がかりの欠如」とかで調べてみてください。 関心事については自己紹介の際に重要なトピックだと思うが、ここでは述べないこ

          【開設の辞】地方公務員が公務以外のことについて書く