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いろは革命歌 (そ) 福岡正信

 福岡正信さんのいろは革命歌の中で、
珍しい歌があります。

一つだけ、ここで紹介したいと思います。

「粗末にするな
人の一生はただ一度
片道切符で
一生は一瞬」

いろは革命歌は、
人間を否定、
科学を否定、
知識、知恵を否定、
近代農法を否定、
都会生活を否定、
人に対する警告、

といったものが大半です。
読んでいると、
人間嫌いを感じることもあります。
特に文明、科学者、大人に対して。

その中で、珍しく人生についての
メッセージです。

福岡正信さんのところには、
さまざまな人が訪れています。

社会で行き詰まったような人も
訪れていたと聞いています。

農園を訪れることで、
何か解決するかもしれない、
と期待して行った人は多くいた
と思います。


生き物が豊富で、
さまざまな植物が育つ農園、

楽園とも言えなさそうな
不思議な場所。

何かを感じ、
帰って行かれた人も
結構いるそうです。

特に海外の
人が影響を受けたそうです。

戦時中に、多くの若者を見送った
悲しい話もありました。

「粗末にするな、」

訪れてくれた若い人への
痛切な想いを感じます。


知恵や知識が増えれば、
悩みも増える。

知識知恵はいらない。

粘土団子での種まきは、
子供にさせるのがいい。

なぜなら、何も考えないから。

大人だと、微生物を入れるとうまくいくかも、

この成分が不足している、だから〜が必要、

この種は季節が違う、

違う種が良いのでは?

この土を混ぜると良いのでは?

発芽する種か、テストしてからの方が良い、

あの人のアドバイスをいただこう、

など色々と知恵や知識を
フル活用してしまうのが大人。

ふと思えば、
自分自身も、
〜について効率良いことを調べ、

野菜では、
〜さんの農法が良さそう、

赤いキクイモがいい、
白よりも黒ゴマがいい、
この土壌は酸性、
調べれば調べるほど
結局、時間がかかって
迷っていたにすぎない、
と思うことがあります。

本ばかり読むよりも、
畑に立ち入り、種まきや
草の手入れでもする方が
いかに実践、学べれるか、
最近思うようになりました。

多ければ多いほど、
迷い、結論もよくわからない。

野菜作りでも、単純に考えれば、

多種多様の種蒔けば、
眠っている本来の土の
力を引きだしてくれる。

難しく考えなくても、
多様の植物が育てば、
豊かな土壌が出来上がってくる。

時空の概念持たなければ、
費用かけず、急がずとも
肥料も使わなくて野菜は育つ。

「〜片道切符で一生は一瞬」

片道一瞬だからこそ、
無駄なことに時間をさくな、
そんな余裕はないはず、

子供のような心で
まっすぐが一番、

とでも解釈しています。

自然農法には、
人生のヒントが詰まってます。

ヒントをどこまで引き出せるか、
大きな課題です。

本を読んだら
わかった気になるかもしれません。
でも理解不十分だと思います。

きっと実践の中でしかわからないことが
あると思います。

似たようなことを弘法大師空海も
言っています。

いろは革命歌、
朝晩一つの歌だけ
音読暗唱させていただいてます。

独特の字体も段々と慣れてきました。

これまでの福岡正信さんの本の総括です。

まだまだ全然理解度が低く、
つい忘れてしまいます。

ですが、自然に触れるときは
片道切符の時間を
無駄にしていないと思います。


ニラ、結構育ってきてます。種まきは不要。
花がたくさん咲き、いろんな生き物がきます。この下の土はいいにおいがしてます。


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