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レシピノート

料理を作るとき、味付けに悩んだらネットでレシピを検索する。ヒットしたレシピいくつかをピックアップして比較して、自分の味覚に合いそうなレシピを選び出す。そうして実際に料理を作って特に美味しい、次回以降も絶対にこの味にしたい、と思ったレシピはノートに書いておくことにしてある。そうしてたまっていったレシピの数…さっき数えてみたら19。そんなに多くはないけれど、私にとってはお気に入りの大切なレシピ。ネットにアップしてくれた誰かの家の料理が、我が家の定番の味になっている。ありがたいし、不思議な連帯感みたいなものを感じたりする。

そのレシピの中に、年一度しか使わないレシピがある。それはシーフードマリネ。マリネ液で数種類の魚介とセロリとパプリカを和える。なぜ1年に一度なのかと言うと、高価な材料を使う割に、喜んで食べる人が少ないからだ。子どもたちはそれぞれセロリが苦手、魚介が苦手。我が家では夫と私しか食べないので、食卓に上る回数は少なく、唯一クリスマスの日のごちそうとして(スパークリングワインのあてとして)作る特別な一品だ。
今年もきっと夫婦二人で食べるんだろう、と作ったところ、少し変化があった。子どもにも一応盛り付けて出してみたところ、「結構好きかも」との感想。うれしかった。自信をもって作っている一品ではあるけど、食べ物は好き嫌いがあるから、とみんなでシーフードマリネを楽しむのは諦めていたから。子どもも味覚が少し変わってきたのかもしれない、おいしい、と言われてうれしい、大人になってきたってことなのかな。夫婦二人のレシピが家族3人で楽しめるレシピに変わった。レシピの材料、分量は変わらないのに、我が家での位置づけが変わったクリスマスの日の食卓でした。…年一度、の部分もこれからは変わってくるのかもしれない。なんて思いながら私にとって大切なレシピがまたいっそう大切に思えてきました。

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