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幼少期、一番辛かったのは選択の自由がなかったこと

子どもは親を選べない、という事実の辛さを幼少期〜思春期にかけて存分に味わってきました。

そして子どもは親だけでなく環境も選べず、親が引っ越ししたらついていかなければいけないし、親が里帰りするとなったら会いたくもない親戚に会わなければいけない。

もうね、日常は親のDVやら宗教やらでめちゃくちゃだし、学校は何度も転校させられて友達作るどころじゃないし、長期休暇は大嫌いな東北の田舎に行かなければけないしで、10歳頃には、マジでこんな人生がずっと続くのだろうか。。と絶望したものです。とても正気じゃいられず、頭がおかしくなりそうでした。

チック障害や夢遊病、不眠症などに悩まされましたが、然るべき機関での治療も望めないような家庭環境でした。

そんなどん底からなんとか這い上がって幸せを掴み取りましたが、その辺りのことはいつか文章にできたらいいなと思っています。

本当に子どもって親の都合で相当振り回されますよね。

20歳の頃に経済的に自立して一人暮らしを始めたとき、ようやく自分の人生が始まった、と強く感じました。

そこからは毎日楽しく、友達にも彼氏にも仕事にも恵まれて、人生が180度変わったかのようでした。

私の記憶はその辺の時期からカラーになっていて、それ以前は白黒で記憶されています。

とにかく大人になって最高に良かったことは、自分で選択する自由が得られたことです。

私は大人になってから自分のパフォーマンスが飛躍したのを感じているのですが、それはそうですよね。あんな劣悪な環境で、人間のパフォーマンスが上がるわけがない。

もっと早く家を出られていたらと思うと本当に悔しいですが、そういう子どもってたくさんいると思うんです。

つまり本当は何かしら能力があるのに、親と環境のせいでまったくパフォーマンスを発揮できず、家でも学校でもうまくいかず、自分はダメなんだ、劣ってるんだと思い込み、自己肯定感ゼロで絶望している子どもたち。

自分の子どもには絶対に自己肯定感を持って欲しいし、もし親や環境が自分に合わなかったら環境は変えられるんだよ、と教えていきたいと思っています。

そんなことを想像するとなんだか泣いてしまいそうになりますが、いくら親が頑張って良い環境を作り、何より子どもを一番に考えて生きていたとしても、子どもはまた別の人間なんですよね。

そのとき、ただ黙って親の作った環境で我慢するよりも、自分で選べるということを早くから知っておいて欲しい。

そしてその上で、何度も話し合って、ここにいたいと思えるような環境を作って行きたい。

うーん、今はまだ1歳なので、離れることを想像するのはちょっと辛すぎますね。。

でもいずれ巣立って行くときに、たくさんの選択肢のなかから自分で考えて選んで生きてきたという自信を持っていてほしいな、と思います。


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