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【国際結婚 第1章-2】マッチングサイトで出会う

※写真は、ハワイ オワフ島のモアナルアガーデン。2019年7月、この場所で父が撮ってくれた1枚の写真が夫の目に止まることとなった。

この記事では名称を「マッチングサイト」で統一します。


なぜマッチングサイト?

登録を決めたのは2020年11月。コロナ禍で行動抑制が半端なかった時期だった。

せっかく「そろそろ恋愛してもいいかな。」と10年ぶりに思えたのに、コロナ蔓延と病院勤務。出会いの術は限られていた。

ちょうどその頃、よく観ていたYouTuberカップルが、マッチングサイトで出会い結婚したという馴れ初めを話していたのだ。

その手があるか…

とはいえ、マッチングサイトは登録者は誰れでも閲覧できるサイト。一定期間自分の写真とプロフィールを曝け出すことに、かなり抵抗があった。

「じゃあ、どうする?」
「賭けてみたいの?やっぱり止める?」


自分への問いかけに、即答で「やります。」と答えた。もうやるしかないと。

登録前に決めたこと

私は直感がかなりいい。何か大事なときには、ときどき言葉が降りてくる。過去の例では、

いちばん充実していた仕事の上司をはじめて目にしたときは、「よし!決まり!」

昔の彼が他の女性と歩いてる後ろ姿をみた瞬間には、「行こ!」が降ってきた。この一言で迷っていたアメリカ留学を決めた。

精神が病みそうになった新しい部署の入り口に右足を入れた瞬間には、「ここ、短いよー」。そのとおり、4ヶ月後には症状が出ておかしくなりかけていた。

などなど。

だけどその直感以外は、かなりの優柔不断。
だから何か始めるときは先に方向性を決めることにしていた。

マッチングサイトも、求める条件と直感を頼りに、約2週間かけてリサーチをしまくった。

以下は私が決めたこと:
1. 会費を払う→ 無料の手軽さは避ける。
2. 外国人の登録もある→ 対象範囲を広げる。
3. 広い年齢層→ 私が52歳だったから(笑)
4. 1ヶ月以内に見つける→ ご縁に賭ける。

それ以外に自分にコミットメントもした。
1. 好きになってくれる人を好きになる。
2. 1ヶ月以内が無理だったら、パートナーのいる人生は後腐れなくあきらめる。
3. どっちになっても幸せだと思える生き方をする。

「男の人って本当に好きになると行動するよ。」

印象に残っていた友人の言葉を信じれば、追いかけるより、受け取るほうに徹したほうがいいかも。次はそうしようと決めていた。

土壇場の変更

2週間のリサーチで、match.comに登録することにした。調べたわりによくわかっていなかったけど、条件にも合致するし妥当かなと思った。

が、いざ登録するとき、
コンピュータの前に座ったとき、またもや直感がきた。「違う!」と。

身体にものすごい違和感がきて、居ても立っても居られない感覚だった。

「いや、もう一度探してみよう。」

リサーチに2週間も掛けたのに土壇場で、このままmatch.comに登録は違うと。

そのときにある方のブログで見つけたのが、夫と出会ったJapanCupid(ジャパンキューピッド)だった。

JapanCupid

ジャパンキューピッドは日本人に特化していて、日本や日本人に興味のある外国人、独身の日本人が登録しているとあった。

「これだ!これにしよう!」

所要時間1秒の即決だ。

私には他に決めていたことがあった。それは、もし相手が外国人なら、日本や日本文化に興味のある人、少なくとも異文化を理解する柔軟な意識や姿勢がある人であること。

生まれ育った大好きな国、日本と、日本人として身についている私の振る舞いや個性、好み。

これらはずっと変えられない。私というアイデンティティは大切だから、相手が異文化に寛容であることは絶対条件だった。

完璧じゃない?日本に興味のある人が登録しているなら、関門ひとつ突破してるじゃない。

それが直感の後に即決できた理由だった。

ここまで来れば、あとは早い。match.comはそっちのけ。ジャパンキューピッドのサイトをくまなく読んですぐに登録した。

私がジャパンキューピッドの登録を決めたきっかけが下にあるサイトです↓
管理者の方にお礼をお伝えしたい。本当に感謝しています。


出会いは2時間後

ジャパンキューピッドの登録で必要だったのは、
1.  合計5枚程度の写真(顔、全身を含む)
2. プロフィールの作成

プロフィールは多くの質問があり、文章で答え作成するものだった。しかし、すでに時間は夜中。う〜、これは今日中にできない。

そこで、なるべく近々の写真5枚と名前、居住地、年齢のみを登録し、少しだけ登録者を閲覧した。

まぁ〜これが、こんなのしかなかったの?と思う写真の人がいっぱいいて、ピンとこない。プロフィールすら書いてない人が多かった。誰でもいいわけじゃないだろうに。

で、どんな写真だったかというと、
▶︎完全に色褪せた古〜い証明写真
▶︎傾いている写真
▶︎マッチョな上半身裸の写真
▶︎拡大しすぎてボケてる写真・・・

なかには、いい笑顔の人もいた。けれども、ピンとこない。

ほんとに皆んな真剣に探してるのかな?
と思いながら、どんどんスクロールして見ていたときに、笑顔のいい短髪の人が出てきた。

わぉ!

木が生い茂った森の中で、マグカップを持って笑っている写真。

それが夫を初めて見た瞬間だった。

「なんていい笑顔だろう。絶対にいい人に違いない。」
「この人・・・」


それが夫の第一印象。

「...ほんとにいい笑顔。」

会費を支払いメンバーになったのだから、私から「いいね!」もできれば、「メッセージ」も送れた。だけど受け身で行くことを決めていたから、閲覧しただけでお風呂に入った。

髪を乾かしながら、メールをチェックをしていたら、何人も「いいね!」や「メッセージ」を送ってくれていた。そのなかに夫からの「いいね!」があったのだ。

「あっ、さっきの笑顔の人だ。いいね!くれたんだ。」

まさに登録後、たった2時間以内にお互いの写真を見ていたのだ。

野球部のような短髪。
ちょっと垂れ目で、優しい表情。

着飾らないシンプルな服。
自然のなかで撮られた
満面の笑みの写真をしばらく眺めていた。

この人しかいない。
この人に連絡しよう。

はじめての連絡

2日かけて、英語でプロフィールを仕上げアップロードした後、夫からすぐにメッセージが来た。

“素敵な笑顔とプロフィールですね。もしよかったら、お話ししませんか。”

と名前を添えてメッセージをくれた。

「わぁ、来た…。」

どうしよう、来た。この人かなと思った人と繋がったことが信じられなくて脳内がフリーズした。

そして2日後、返信をしやり取りが始まった。

「しばらくはJapanCupidのプラットフォーム内で連絡でもいいかな?」

夫は、もちろん!と快く返してくれた。

絶対この人は大丈夫という確信はあった。
だけど、しばらくは連絡先の交換は控えておきたい私の意向を、理由も訊ねることなく了承してくれた。

毎日の連絡のはじまり

それ以来、毎日夫は連絡をくれた。

朝起きたら、メッセージが。
“Good mornig! Did you sleep well?”
(おはよう!よく眠れた?)

夜帰宅する頃にも、
“Hi! How was your day?”
(今日はどんな1日だった?)

就寝時も、
“Sweet dreams!”
(いい夢が見れますように!)

毎日ほぼ決まった時間に、同じようなメッセージをくれた。メッセージは一往復ではなく、平日は時間が許す限り送りあう頻度。

週末は2、3時間チャットするようになった。あっという間に過ぎて、話が尽きなかった。

こんな経験はしたことがない。

なんてラクなんだろう。何時間やり取りしていても気負いしない、軽い感覚が不思議で仕方なかった。

夫とのやり取りをはじめて約1週間。そのままにしていたJapanCupidのメンバーから「いいね!」や「メッセージ」がどんどん入って来て、数えたら700を超えていた。

夫に言った。
「ねぇ、700超えてるんだけど。怖いよ。」

「もう必要ないんじゃない?」
夫から言われて、

「ほんとだ。もう要らないよね。削除するわ。」

夫とのやり取り以外はまったく考えてなかったからプロフィールを速攻削除した。登録後10日目くらいだった。

1ヶ月以内に見つける。それが達成できていた。

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。感謝を込めて。

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後記

付き合い始めてから、夫とは何度も知り合った頃の思い出話をしている。「いいね!」にも反応せず、メッセージにも2日遅れで返信をしたときのことを今でも言われる。

「あのときは落ち込んだよ。すぐに相手が見つかるだろうと予想はしたけど、返信を待ったからね。もうだれかと出会ったんだなと2日間思ってたよ。」

そう思って夫は諦めていたから、私がメッセージを送ったときは本当にうれしかったと、本当にうれしそうに言ってくれた。ありがとう。

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マッチングサイト・言語交換サイト体験談はこちらに綴っています。


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