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マッチングサイト・言語交換サイト経験談 

マッチングサイトで夫と出会ったことは、最近投稿した記事にも書いています。もしよかったら、ぜひこちらもお読みください。


さて、昨今いろいろ言われるマッチングサイトの利用に関して、私が気をつけたことや見解だが、言語交換サイトでの経験がマッチングサイトをより安全に利用する私なりのアイデアにつながっていたと、今更ながら気づいた。

そこで、言語交換サイトでの経験をメインに書きたいと思う。その後に夫と出会ったマッチングサイト登録時におこなったことを追記する。

個人的には、マッチングサイトも言語交換サイトも同じようなものと思ってる。実際、登録者の目的は言語交換サイトであっても、本来の目的以外の人が多いのではと思うのだ。

まえがき・言語交換サイト登録の理由

登録したのは2019年ごろだったと思う。目的はデンマーク語の習得と英語の活用だった。お金を使わず学ぶ方法として、そのサイトを選んだ。

きっと、なぜデンマーク語?と思われると思うので、少し話は逸れるが、経緯を書いておきたいと思う。

実は、夫に出会う前の年、数年悩み退職を決めていた。やり甲斐を持っていた業務が何も通達されずに人の手に渡り、やるせなさを感じていた。もう疲れた。

退職後は心身を休め、自分を取り戻し、自分がこれから何をしたいのかをゆっくりと過ごすなかで考えていきたいと思ったのだ。

詳細は割愛するが、心身を休める方法として考えたのが、海外にしばらくいくことだった。そこで思い浮かんだのが、デンマークにあるフォルケホイスコーレという全寮制の教育機関である。

デンマーク国内には幾つものフォルケホイスコーレがあり、各学校が独自の教育を提供している。ここには入学試験も、試験も成績表もない。留学生も受け入れていて費用も安い。

ちょうどその頃、心身を整えたく超越瞑想を始めていた。フォルケの某学校が超越瞑想も教えていたので、そこに1学期(4ヶ月)入学し、新たな道を目指そうと思ったのだ。

話が長くなったが、それが希少言語のデンマーク語を学ぼうと思ったきっかけだ。

言語交換サイトでのできごと

さて、話を戻す。この言語交換サイトで3人と出会った。この3人のうち1人が、詐欺師、英語でいうscammerだったのだ。

まず3人目から遡って書いていく。少しはまともだったから(笑)

ナンバー3:デンマーク人 20代男性
第一印象:超ナルシスト
プライベート:日本人の彼女と遠距離恋愛中
英語力:スペルミスはあるが理解できるレベル
日本語力:単語をいくつか知っているレベル
プロフィール写真:ブロマイド級。石に腰かけ、眩しそうに眉間にシワを寄せた表情がジェームス・ディーン風。

ナンバー2:デンマーク人 50代男性
第一印象:この男も超ナルシスト。おしゃれ。
プライベート:離婚歴あり。
英語力:オッケー
日本語力:ゼロ
プロフィール写真:場所はVIP風なミーティングルームで。白いシャツの胸元を開けて撮った写真。体を斜めに傾けてカメラ目線。

ナンバー1:イギリス人 40代男性
第一印象:誠実そう
プライベート:独身
英語力:ネイティブ
日本語力:ゼロ
プロフォール写真:シャツとセーターを着た派手さのない普通の人

ナンバー3とは、本当にしばらく言語交換をした。丁寧で気さくな人で、LINEのボイスメッセージでデンマーク語の発音を送ってくれたり、私の書いた短い文を添削してもらったりした。交流は英語だったので英語の活用にも役立った。

ナンバー2との交流は、確か1週間程度だったと思う。WhatsAppがいいと言われ、めんどくさいけど立ち上げた。デンマーク語の交換は一切なし。ある日、私がすぐに返信しなかったことに勝手な想像でキレて連絡してきたので、何も言わずブロックして終わった。WhatsAppも削除。

そして、ナンバー1。これが詐欺師だった。登録後いきなりの詐欺師。どうよ?

詐欺師のウソ

最初は何の疑いも抱かないながれで交流を始めた。LINEでの連絡を言ってきたので、「あ〜過去にも日本人とやり取りしてたんだろうな。」と思っただけだった。

やり取りを始めてから、まず言ってきたのが、
ナンバー1「僕は建築事務所を経営してるCEOなんだ。イギリスのバーミンガムに住んでいるよ。」
(ふ〜ん。)

別に役職とかどうでもよくって、逆に、なんで自分から言ってくるんだろうと違和感を持った。

次に送ってきたのは、自称経営しているという建築事務所のホームページのリンクだった。

クリックした。綺麗なオフィス。過去実績の建築も素晴らしい。学校の建築も実績にあった。

でも、ここでも違和感がきた。なぜかというと、
・人が一切ホームページの写真に写っていない。
・バーミンガムが支店で、シドニーがメインオフィス。自称本人イギリス在住なのに。
・過去実績の建築がアメリカ国内ばっかり。
・実績ある建築事務所に見えるけど会社のロゴがない。

おかしいな。ちょっと疑いを抱きながらもLINEでの連絡はしていた。
ナンバー1は、ほぼ毎日連絡してきたけど、最初以外は1~2文程度の短い文章ばかり。機械的で英語の活用にもならない。

そのうち、「好きだ。」「恋に落ちちゃったよ。」と言ってきた。こりゃ、おかしいわと思いながら、「えっ、まだ知り合ったばかりなのに。」「嬉しい。ありがとう。」と、とりあえず返しておいた。

その間に、自称経営の建築事務所の過去実績の名称をそれぞれくまなく検索してみた。そして、自称経営しているという建築事務所のホームページに、まことそっくりな実際のホームページを見つけたのだ。まさか…アメリカのテキサス州にある某建築事務所だった!

マジか・・・衝撃だった。やっぱりウソだったと。

自称CEOのナンバー1は、ホームページをそのままパクっていた。スタッフが写っている写真はすべて、スタッフだけ削除し、住所を変えて作成していたのだ。お見事な細工だった。

お金を要求されたわけではない。もしかしたら続けていたらされたかもしれない。この男、ここまでして、なんでウソつくんだろう。こんなこと、やっぱりあるんだと残念に思った。

最後は、「明日からタイに出張に行く。」「タイに着いたよ。」の連絡に返信せずブロックし、それでも気持ち悪かったから、まだ登録の少なかったLINEそのものを削除した。

この男はこのままにはしておけない!言語交換サイトにscammerを報告し、偽のホームページまで作っていることを伝えると、ぜひ送ってほしいと言われ、リンクを送った。サイト管理者からは、こんなケースは初めてだと驚愕された。

後日、ナンバー1が登録していたプロフィールと顔写真はscammer認定としてサイト内で公開されていた。同時に私も退会をしたのだった。

経験を踏まえネットの出会いについて考えたこと

そんな経験があり、マッチングサイトに登録する際は自分なりに気をつけたことがあった。別記事の「国際結婚 第1章ー2 マッチングサイトで出会う」でも少し触れたが、以下に詳しく振り返ってみる。

気をつけたこと11項目
▪️マッチングサイト利用のためだけのメールアドレスを作る。
▪️信用できるまでサイト内のプラットフォームで交流する。
▪️同時に、信用するまで本名も具体的な情報も明かさない。
▪️私の希望にNOと言われたら交流はしない。
▪️素性を自分なりに調べる。
▪️お金の話になったら交流を切る。
▪️モデル風の写真、上半身裸の写真等の人はオミット。
▪️早々に、好きだよとか言ってきたらサヨナラする。
▪️焦らない。
▪️有頂天にならない。
▪️自分の感覚と直感を信じる。

万が一があればメールアドレスごと完全削除して何も支障がないように、メールアドレスはマッチングサイト用に用意した。

常識的に考えて、お金の話や好きだという言動は、ネットだけの関係ではあり得ないと思う。写真にしてもそうだ。モデル風の写真や上半身裸の写真って気持ち悪くない?勘違いだわ〜

写真は当然ながら本人でない可能性はもちろんあるし、現代のテクノロジーでは細工はいくらでもできる。どういう写真を公開しているか、送ってくるかでその人物を知ることにもつながると思う。

実際に会うまでは、「え?あなた、どちらさん?」的な写真との誤差は、ネット上の出会いでは十分に起こり得ることは理解しておきたい。

マッチングサイトの利用自体は決して悪くないと思っている。それは夫に出会えたきっかけということとは別に、自発的に出会いを求め、自分に合う相手を見つけるのに十分活かせるツールだからだ。

おこがましいけれど、ひとつ言えるなら、登録前に「自分が求める相手像」と「自分が求める利用のかたち」を明確にしておくとよいと思う。そして、最良の相手を見つけるには、まず自分をよく知ることが最善で近道でもある。

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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後記

夫にもマッチングサイトの利用について聞いてみた。夫は私よりもっと長くマッチングサイトを利用し、私の前に何人かと出会っている。

夫が最初に登録したサイトは、アメリカのサイト2つ。登録したての頃に数日間交流した「女性」の写真はスーパーモデル風で、もう数日後にお金の話をしてきて、夫はすぐに連絡を絶ったことがあったそうだ。

ネット上の情報だけでは、例えば、実際に女性なのか、本当は男性なのか、相手の目的がお金なら性別は関係ない。性別、素性、顔も、実際とは違う可能性を考えた上で交流を始めることは必要だねと夫が言った。

加えて、直接会う時は人のいるところで会うなど、2人にならない慎重さも必要だと思う。

自称だらけの男の怪談話も交えたが、私自身はマッチングサイトにとても感謝している。
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