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【秋の読書感想文】運転者

ご無沙汰しております。

ママになって早4ヶ月、とっても可愛い未知の生物相手に奮闘する毎日です。

意外といけるじゃん!と思う瞬間もあれば、もうやだ消えてしまいたい…と涙を流すような瞬間もあり、それがかなり速いペースで変わるがわるにやってくる。時間が過ぎるのがゆったりなのか早いのか、自分がどう感じているのかもわからないほど目まぐるしい…。

育児していると、目は離せないけど、意外と耳が空いていることに気がつきました。

最初はnetflixで韓国ドラマを観ていたのですが、赤ちゃんに気を取られて字幕が追えない。笑

しかもずっと画面を集中して見ていられるわけではないので、少し目を逸らしても理解できるような軽い内容のものを見る方が楽。
そうなると、どうしても選択肢が国内ドラマやバラエティくらいまでに狭まってしまうので、飽きてしまうんですよね。

そこで、最初に手をつけたのはpodcast。
元々いくつか聴いていたものがあったのですが、産後、夫の影響で「どんぐりfm」に出会い、気がつけば過去分をシャッフルで聴くようになっていました。
(どんぐりfmは過去分が山のようにあるので、いくら聴いても新しい回で楽しいのです。)

お二人のかけ合いと、ちょっとためになる話が面白くて、赤ちゃんの泣き声と共に聴いています。

podcast内でaudio bookが紹介されており、お試ししてみた1冊目。それが今回書こうとしている「運転者」でした。

そこまで強い思いがあって選んだわけではなく、誰かの声で小説を聴くというのがどういう感覚なのか知りたくて、とりあえず小説の中でランキング上位だったので手に取りました。いや、耳に取りました、か。

さて、長々と失礼しました。
以下内容についての感想です。


この本はただストーリーを楽しむ小説とは少し違って、色々な教えを散りばめた自己啓発的な本だなぁと感じました。
正直自己啓発本には少し胡散臭さを感じてしまい苦手意識があるのですが、この本に関しては「そんな考え方もあるのかぁ、たしかになぁ」と腑に落ちるところがいくつもあって、面白かったです。

印象に残っている話はこんな感じ。

・常に上機嫌でいること。それはフリではなく、ちゃんと心から上機嫌でいるようにすること。

・どんなことにも興味を持つこと。

・プラス思考の「プラス」が意味すること。
(この話を修一が社長に話す時、あたかも自分が考えたように話していてちょっと…と思ってしまった)

・運はポイントみたいなもので、後払い。
運がいいと思われている人は、運を貯めるのではなく小出しで使っているだけ。

新卒1年目の頃、上についてくれた女性の先輩から「あなたって運が悪いよね」と言われたことがあったな、とふと思い出しました。

今でもちょっと意地悪だなと感じますが笑、当時の若い私はもちろん冗談だと受け取れず、しばらく悲しい気持ちになってしまいました。

その時にこの本に出会っていたら、少しは救われたのかなぁと思います。

「運」が良い悪いなんて、その人自身がどうこうっていう話ではない。

「運」は、誰かのために何かをしてあげるごとにポイントのように貯まっていって、もしすぐに良いことが起きなくても、それはいつかのために取っておいてある。

そう考えるだけで、何があっても気持ちが楽になりそうですよね。

修一が運転者に出会い、良い方向に変わっていくのはほっこりしたけれど、修一の考え方や行動には「え…」と40-50代の大人がするようなものとは思えないような、ちょっとびっくりするものが多く、話が出来過ぎだなぁと思うこともありましたが…笑

audio bookで聴いていたからかもしれませんが、まるで一本の映画を観たような感覚でした。

なかなか話がまとまらないけど、秋の読書感想文を書きたかったので、とりあえずこの辺りで。

育児しながらの読書ならぬ聴書は、もうしばらく楽しめそうです。もう少し大きくなったら難しいのかな。

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