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たにやんの「まちづくりの経済学」3〜市場に私情を交える、の巻

 ここまで、経済とは、本来偏在する自然界の富を、人の手で循環させる営みであること、富の移動手段は、贈与プレイと交換プレイという2つのプレイスタイルがあること、交換プレイを妨げる「欲望の二重一致の困難」を克服するために、返礼をツケにする「借用証明書」が貨幣の原形であることを示してきました。

 この貨幣が流通する事で、僕らはより多くの人達と、より広い範囲で、よりスピーディーに、より確実に、富を取引する事ができるようになりました。

 僕らは生きていく上で、日々いろんなモノを必要としています。衣食住、教育や娯楽、交通や医療などなど。しかし必要なものを常に必要なときに持っていられるわけではないですよね。それが欲しいタイミングで手にはいるのは、貨幣を使うことでスムーズに経済が回っているおかげなんです。便利っすね。社会自体がコンビニみたいになる。貨幣を媒介にして回す経済のことを、「貨幣経済」といいます。

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