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「老害」という概念は、階級間闘争を世代間闘争と読み替えるためにあるのかもしれない

「老害」という概念について考えるタイミングがたまたまあったので、メモしておこうと思う。

新しいことをするにはリスクもコストもかかる。具体的には、今あるものを失う危険がある。人はなにか新しい利益を得ることで感じる快感よりも、損失に感じる不快感の方を大きく評価する傾向があることが知られている。なので、人というのは、新しいことをするのではなく、今あるものを使ってどうにかやりくりしようとする。これが、いわゆる「リスキリング」や「アンラーニング」が期待ほど進まない理由と思う。

それ自体は、単に「人間らしい」というか「ヒトという生き物として素朴な生き方だよね」という話なんだけど、その過程で、新しいアイデアに基づいて動こうとする人を圧迫する場合がある。

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