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書籍感想文 深川光耀「私発協働のまちづくり」

花園大学の深川先生から献本いただきました。ありがとうございます。
現在、Amazonで予約注文を受付中だそうです。

せっかくご献本いただいたので、これから本書に興味を持って手に取る人が増えることを願って、感想をメモしておきたい。


師弟三世代に渡る「私発協働」理論のリレー

本論文は、故・延藤安弘氏の「私発協働」をキー概念として用いている。私発協働とは、「<私>から始まり、まわりをゆるやかにひきつけ、ともに力を発揮しあうことを通じて”公共の幸福”に導く一連のプロセス」のこととされている。

この私発協働が成立するメカニズムは何か、ということを、具体的な私発協働事例を取り上げながら本書は検証する。研究の系譜的には、延藤氏がいわば予言したものを、その一番弟子である乾氏の、最後の弟子である深川氏が完成させたものである、という師弟三代に渡る研究の到達点ということになる。そう考えると実にエモいではないか。

私発協働はどうすれば促せるのか

では、政策的にはどうすれば私発協働を促せるのか。

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4,812字
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