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無重力に胸を焦がす様な感性で

ただそれだけを
褒められたいんじゃないんだな


その全てを共有して
その全てを理解って欲しいんだな


簡易的な液晶に
指をはわせる毎日で


そんな通知の音に、ふいに心踊らせたり
煩わしくて、塞ぎこみたいと思ったり


言葉でくくる関係性や常識や
そんな些細な些細なしがらみも


所詮はミクロな境界線で
そんな一切合切ひっくるめて


何かに焦がれて
焦がれ尽くして

だから反発して
見ないふりして

優しくなれなかった
それでも、こびりついて
怯える日々で

例えばそれは
頬を伝う、音楽だけが

この侘しさに
手を差し伸べてさすってくれる
唯一救いの、寂しい世界


だから常々思う
だからそれだけを
褒めたいわけじゃないんだよ


その全てを共有して
その全てを理解ることが出来たなら


この日々に染み付いてる
○○○べき論なんぞ


数十年前はもてはやされて
数十年後に糾弾されて


いっそ眠る様に死にたいと願う様な
自殺推移が
のきなみ右肩上がりな世界線


どうせ1000年後には
こんな世界線ごと消え失せる


そんな終末
この目に焼き付ける事など
出来ないなら


ずる賢く立ち回る
至る所に伏線かけるような毎日で


寄りかかるのままならなくて
裏切られたり裏切ったり


回収するのもおっ付かなくて
気付けば忘れてしまう日々だから


だなら怖くて怖くて
見ないふりして


なあ、それでもさ
優しくありたかったよな


ぐちゃぐちゃになって
怯えた日々があったとしても


例えばこの言葉とこの文字と
この目に映る
心情描写とこの景色


無重力な全身全霊のこの全てが
いつか誰かの目に止まったら


そうして
少しだけ寄り添えたなら

それが僕にとって
不変の願いだったりする

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