『あなたに似た人』収録「プールでひと泳ぎ」奇妙な味とその結末。
ロアルド・ダールの短編集、『あなたに似た人』には11個の短編が収められている。そのなかからオススメを挙げるなら「プールでひと泳ぎ」を選ぶ。
どう読んでいいか掴みかねるこの短編集に、どう向き合えばいいか理解する大きな助けになるからだ。
<奇妙な味>や<ブラックユーモア>なんていわれても、正直よくわからない。今までほとんど触れてこなかった。ブラックユーモアのセンスを持った友人と会話する機会などない(ただの悪口はブラックユーモアではないぞ)し、本屋大賞を獲ったという話も聞かない