"いつも失敗ばかり"しているはずがない。


ちょっとした工夫が大好きだ。

除湿機のタンクが重いので、ホースを繋いで洗濯機の防水パンの横に置いたら、タンクの水を捨てなくてもよくなった。

インターホンのないアパートに引っ越したとき、1万円だして工事不要のドアホンを買って貼り付けた。

在宅ワークが始まったとき、部屋に洗濯紐を張って、一人暮らしで使っていたカーテンを吊ることで、簡易的に個室をつくった。

毎日100円のペットボトル飲料を買う余裕がないので、水筒の中に麦茶のパックを詰めて、飲み終わったら水を足して復活させている。

かなりよれている革財布を中古で買って、100均の革用クリームを塗って復活させて使っている。

こうした小さな工夫の積み重ねで私の生活はできている。

この工夫が好きという感覚は、ものをつくることや、書くことにも繋がっている。「ない本」もある種の工夫の結果生まれたものだ。

自分のことに限らず、誰かが工夫をしている光景を見るのも好きだ。

画像1

▲エアコンの室外機からホースが伸びて大五郎サイズのペットボトルに繋がっている。街でたまに見るなんらかの工夫(意図はわからない)。


こうして成功例だけを並べてみると「器用にやってるなあ」という感想を抱かれるかもしれない。

だが自分としては、いつも余計なことをして失敗ばかりしている、という認識だ。

実はうまくいった工夫だけでなく、失敗して壊してしまったものも大量にある。

ここから先は

457字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?