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私の相棒

確かちょうど1年前くらいに友人に教えてもらった「10YC」というブランド。ここのコンセプトが好きでそして着心地が良くて気に入っている。

そんな大好きなブランドがnoteとポッドキャストをしているのを知りつつ仕事をしていた頃は疲れ果て読む気力も、聴く気力もなく、今さらながら1から読み、そして聴き始めている途中だ。

その中で第1回のポッドキャスト「10年選手になる洋服とは?」の最後の方の会話で

「ひとつの考え方として、洋服を長く着る理由って、さっきの岡山さんのバンドTっていうのもそうだと思うんですけど、愛着かな。やっぱり洋服としての機能じゃなくて、もうひとつ上がったレイヤーで、相棒みたいな存在だったり、なにかを思い出させてくれる存在だったりっていうものになっていくと、長く着れる10年選手になっていくのかなと思ってるんです。
その中でも、10YC側から伝える、作り方とか作り手の人の顔を見れるとかで愛着が湧く人もいるけど、実際はお客さんが着ていく中で愛着を作っていってもらう。普段の生活だったりとか、プライベートのイベントだったりとか、そういうので作っていってもらえたらいいなと思っていて。
愛着が湧く時間をしっかり作りたいって思った時に、やっぱり長く着続けたいと思える「着心地」が1つ目、それが続くような「耐久性」が2つ目、最後は着心地や耐久性がある種アクシデントで駄目になってしまった時に、アフターサポートをしてもう1回一軍の選手に戻しましょうよっていう「アフターサポートが」3つ目。この3つに今僕らはこだわってものづくりをしてますね。」

このポッドキャストのなかの「相棒」という言葉がすごく心に残った。

私は中学生の頃は流行りを気にして雑誌を見て服を買っては売ってまた流行の服を買うみたいなことをしていた。

高校生で古着に出会って古着屋の店員さんと話したり、だんだんと流行りじゃなく自分に似合うものや好きなものが分かってきたり、作業療法の勉強する中でモノづくりだったり民藝だったりに触れたり、前職でばーちゃんたちが直してものを大事に使っているのも見ていて、物にも物語や人生のようなものがあったり、その人と共に生きてきた証のようなものに惚れ、ここ数年はお金がないのに、値段よりも自分がきゅんとするもの、そのものが出来るまでの過程に惚れたものとかそこのお店、店員さんの考え方価値観に惚れたところでできるだけ買い物をできるだけしたいと思うようになった。

そんなことをしていたらいつの間にか服を買う回数も減ったり、身に着ける物を買う回数が減った。

まだ10年選手ではないけど自分の相棒を書き留めておきたくなった。

バックパック

4.5年前、登山やサイクリングにはまり、ちょうどボルダリングもだんだん登れるようになった頃、カラビナがつけられるリュックが欲しいなといなと思っていた。でもなかなかお気に入りのデザイン、色合いのものがなくて1年くらい買えずにいた。

そんな時に友人が教えてくれた「RawLowMountainWorks」

ここのモノづくりに惚れて購入させてもらった。

と言ってもそれなりにお値段が張るから教えてもらってから貯金をして買った。だから、なおさら届いた時はうれしくて写真を撮ったり色んな人にRawLowMountainWorksのこと話していたことを今でも覚えている。

そこから今まで毎日のように通勤、ボルダリング、登山、旅行とありとあらゆるシーンで活躍してくれている。

退職の挨拶帰りいつものようにこいつを背負っていた。そしたらスタッフの1人が「のんちゃん後ろ向いてそのリュック背負っている姿写真に残しておきたい。のんちゃんと言ったらこのリュックだよね」と写真を撮り始めた。

そうだ。

こいつ、いつも一緒にいてくれたなと。

ふと思った。

デザインも使い勝手も気に入っていて当たり前に毎日使っていたから、忘れていたけど、スタッフの一言でいつの間にか色んな思い出も詰め込んだこのリュックが相棒のような存在になっていることに気づいた。

ありがとう。

10年選手以上に一緒にこのリュックと過ごせるといいな。

読んでいただいて、ありがとうございます。 自分のために書いた文章が 誰かの心にも何か残ったら嬉しいです。