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年賀状を返せてない。
年賀状が返せてないまま1月も半分が過ぎた。
小中学生の頃は、一人ひとり違う絵柄で書いたり、手書きで気合をいれて書いていた年賀状も、いつからか自分から出すのはやめてしまった。
それでもありがたいことに年賀状をくれる人たちがいる。
年賀状だけの付き合いってわけでもないし、LINEで連絡を取っていたりするから、なんとなく返さずそのまま過ぎてしまった。返したい気持ちはあるんだけれど。
そんな今年もあいも変わらず、奈良と藤沢を行き来している。帰省するとか家族団欒とか親戚が集まるとか、そんなこととは無縁の実家だからもうずいぶんと行ってない。
しんどくなる場所だから、帰るという表現でもない。
それよりも、もっと家族のように心が帰れる居場所が藤沢にはたくさんあるから。私はそっちに帰る。
正月も明け、帰省ラッシュやら過ぎた頃に、前職の仲間たちに会いに行った。「唐突の帰る!」から集まってくれたみんなありがとう。
前職で働いてるときと変わらず。
ある夫婦の家でみんなでご飯。
他愛もない会話。
共通の身内ネタで大笑いする。
そんな、なんとでもないことが、藤沢を離れると幸せなことだったんだなと思う。
「泊まってきな〜亅
そんな言葉に甘えて夫婦の横で川の字で横になる。
旦那さんのほうが、酔いも回り、寝ぼけた声で
「久々だなぁみんなが集まったの亅
「嬉しいんだよぉ。こうして帰ってきてくれて亅
「いつでも帰ってきていいんだよぉ」
と言いながら眠りについた。
それを見ながら奥さんと笑って、幸せな気分で私たちも眠りにつく。
温かいなぁ。
おかえりって迎えてくれる。
実家に帰省するってこんな感じなのだろうか。
幸せでふいに涙が出そうになる。
年賀状返せてないけど、こうしてみんなに会って、自分が年賀状のようになればいっか。
そんなふうに、思った。
読んでいただいて、ありがとうございます。 自分のために書いた文章が 誰かの心にも何か残ったら嬉しいです。