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純愛ディソナンス10話の切り返し方がすごい件
純愛ディソナンス10話で一気に物語が動き出した。
物語序盤(1~3話)の伏線回収ゾーンに突入。
しかし、私が「すごい」と思ったのはそこじゃない。
「不倫だって純愛だもん♡私たち、もともと愛し合ってたのに、周りが邪魔してばっかり。周りは悪者だもん」
という流れだと思わせておいて…
「は?不倫は純愛じゃねーよ。不倫は周りを不幸にするだけだよ。何勘違いしてんだよ。キモッ!」
と180度切り返したことだ。
今回は冴の偽善や思い込み、実は自分勝手な思考を暴露された話とも言える。
冴が母親に向かって「最後まで憎ませて!」とブチ切れた件
冴が愛菜美に向かって「どうして私に謝るんですか?」とうろたえた件
晴翔が冴に向かって「不倫じゃないって顔してる」と指摘した件
セリフうろ覚えでスミマセン。
この3つは、冴が「周囲が悪い」と思うことで自分を正当化していたことを表している。
冴の精神年齢の幼さは、今までドラマでいくつも表現されてきた。
今回も「母親と一緒にいると約束して受け取った大金なのに、結局約束を果たしていない」「賢治から手切れ金として大金を受け取る」という、深く考えず人から数百万円を受け取ってしまう行動にも幼さが表れている。
事の大きさに気づいていないから母親とずっと一緒にいない冴。
本来なら数百万円の手切れ金を受け取ったら何が何でも別れるべき、何なら姿を消すべきだろうが、最終話でどっちに転ぶかわからない感じを匂わせている。
「私は別れようとしたけど、正樹がどうしても別れてくれない」って展開を期待していそうにも見える。
すみません。
私冴ちゃん嫌いなもので…。
(これについては既に記事に書いている)
純愛ディソナンスの主人公に全く共感できない件|ききた|note
「なんだよ冴と正樹、マジ自己中だな。超イライラする」
という視聴者のモヤモヤをぶつけるのが晴翔なのだとしたら、すげードラマだなと思う。
私が冴に言いたかったこと、晴翔が全部言ってくれたからね。
まぁ、何が合っても殺人は許されないことだけど。
(晴翔には同情するところもあるが、サイコパスっぷりがヤバくて共感できない)
ちなみに、中3の娘に「純愛ディソナンスで誰が一番共感できる?人として好きか嫌いかは別にして」と聞いたら意外な答えが返ってきた。
「愛菜美のお兄さん。だってあの人可哀想じゃん。悪い事してないし」
我が娘ながら冷静な着眼点。
確かに北都はできの悪いボンボンではあるけど、家族に対してそれなりに愛情を持っている。
嫌な義兄ではあるが、愛菜美にとっては悪い兄とは言い切れない。
それに、彼は親の言いなりではあるけど、自主的に人を傷つけたり復讐したりはしていない。
彼も可愛そうな人である。
さて、物語はついにクライマックス。
次週が最終話だ。
もう、冴と正樹がどうなろうが、私はどうでもいい。
ただ、どんなかたちでもいいから愛菜美には幸せになってほしいと願ってやまない。
締め切りを破ったことを謝罪して回る愛菜美の姿には胸を打たれた。
彼女は立ち直ろうと一生懸命努力している。
頑張れ!
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