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夫婦の会話に頭は要らない【夫婦のこと】

先日、何気なくドラマの再放送を見た。
とある女優さんが水色に黄色の服装をしている。淡くてマットなターコイズブルーといった水色に明るめの黄色。

「○○さんの服、国旗みたいじゃない?」
「わかるー!」
「どこの国旗だっけ?バレーで見た気がする。ペルーだっけ、セルビアだっけ?」
「うーん、カザフスタン?」

なにかと物忘れの多い妻から「カザフスタン」という言葉がすんなり出てきたことに驚いたが、直感的に正解ではない気がした。ちなみにペルーもセルビアも不正解。私が思い浮かべていたのはアルゼンチンかスウェーデンのどちらかだったと思います。

「カザフスタンは違うことない?」
「そうかな…、私もなんとなくだけど。」

検索してびっくり。私の浮かべていた国旗ではありませんでしたが、それ以上の正解。ビビるほど、服と同じ色。

「思てたのと違うけど、色いっしょ!すごいやん!賢いやん!天才ちゃう?
すごいで、頭いいなぁ!」
「イエーイ!でも、頭は良くないよ。」

妻は褒めると素直に喜ぶが「頭がいい」は絶対に否定する。これも素直に受ければいいと思うのだが、絶対に受け取らない。こちらも冗談で言っているのだから受ければと言うとそれはそれで怒る。ならば「本気で頭がいい」と言い直すと、やはり否定する。私はどちらでもいいので「頭がいい」と言い続けて遊ぶことにしている。

「いや、カザフスタンは出ないよ。マジで頭いい!」
「カザフスタンはすごいでしょ!でも頭は良くない。」
「カザフスタンは正直違うと思ってたもん。賢いって。」
「なんとなくそう思ったの。賢くなくって、勘がいいだけ。」
「賢くって勘もいいの?天才じゃん!」
「天才なわけないでしょ。でも、たまには当たるの。」
「たまにはじゃなくって、いつもじゃない。頭いいんだから。」
「だから、頭は良くないの!」

私たち夫婦は、たぶん頭が悪い。

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