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フニンのニンシキ

いまの産婦人科に通い始めて
気づけば1年近くが経とうとしている。

一般的には1年以上妊活をして授からなかった場合に、いわゆる「不妊」と見なされるので
どうやら自分もその部類に入るらしいという自覚がここ最近で生まれてきた。

なんなら授かりたいと考え始めた頃から考えると2年以上とかになるのだけど、当時は基礎体温も測っていなかったし、まだちゃんと夫婦でも対話ができていなかったし、ノーカウントで…
と自分の中で言い訳している。

いま通院している産婦人科は院長が妊活にも熱心で、通院当初には院長自身が開催する勉強会への参加を勧められた。(というより有無を言わさず参加予約がなされた)

夫と参加した勉強会では、自分たちだけでは知り得なかった妊娠の成り立ち、女性の身体の仕組み、また不妊の場合の選択肢など、事細かな説明があり、なぜこういうことを学校で教えてもらえなかったんだろうと不思議に思った。

受精卵の成長の過程が動画で投影された時には、人の身体の神秘さと尊さに、自然と涙が出そうになった。

そんな勉強会を経て、夫婦での意識も高まった(と私は思っている)中で、それでも2人の想いとは裏腹に、月日は過ぎていき、今日に至るわけで。
子は然るべき時に両親の元へやってきてくれると言うので、きっとまだその時ではなかったのだと、自分に言い聞かせながら日々をやり過ごしている。

話は戻り、いまの婦人科への通院から1年近くが経ったいま、勉強会でも教わった「不妊の場合の選択肢」について考えなければならない時期(とき)が来てしまった。

夫婦の気持ちとして合致している点は、
「可能な限り自然妊娠を希望。人工授精、体外受精は今のところ考えていない」ということ。

急いでいるわけでも焦っているわけでもない(と言ったら少しウソになるけど)ので、今はまだ自分たち以外のなにかに頼りたくない、というのが一番の気持ち。

ただ自分なりの、また自分たちなりの人生計画もあるし、その中でだんだん2人も歳を重ねるし、さらに私には内膜症というハンデ(?)があるので、出来ればいまの状況を少しでも前に進めたい。

そういう気持ちの変化もあって、院長にも言い渡されていた「今年の春頃」を目処に、次のステップを考えることにした。

まずは不妊の要因である可能性が高い子宮内膜症(チョコレート嚢胞)を手術で取り除くこと。
術後は妊娠の可能性が高いそうなので、あとは子が私たち夫婦のもとに訪れてくれることを待つのみ。

内膜症が見つかったときにも、当時通っていた病院で手術の選択肢を言い渡され、日程を組み事前検査のための大量の採血まで行ったけれど
ギリギリのところで母親がピルの治療を先生に相談してくれた。

結果的にピルの処方を続けて内膜症も小さくなり、手術などの緊急性は無くなった状態で穏やかに過ごすことができた。

内膜症は再発もしやすいそうなので、まだ結婚すら考えていなかった当時に手術を免れたことは母親に感謝している。
けれど今は状況も変わり、自分のことは自分で、また夫婦で考えていく必要があって。

ちなみに、内膜症があっても妊娠することは可能で、もし手術までに授かれば今度も手術を免れることができるので、まだ少し、わずかな期待を抱きたい。

正解のわからない難しい判断だけど
自分と、自分たちを信じて前に進みたいと思います。

つづきはまた。

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