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 一昨日から始まった施設のグランドオープンをきっかけに今後の展望を書いたのだが、途中でストップして、昨日は違うことを書いたので今日は続きを書こうと思う。

④『先生』の助けにも

 『学校の先生』という仕事は、本当に忙しい。これは、身をもって体験しているから本当によくわかる。朝は、勤務時間より早く学校に着き当たり前のおように働く空気があるし、トイレに行く暇さえ無い。
 もっと言えば、時間にゆとりの無い中で何かトラブルがあれば、実効性の無い『打ち合わせ』に時間を奪われることだってある。誰かより頑張ったことが評価を受ける訳でも無く、誰かの頑張りが『他の人には出来ない』という理由で無に帰すことすらある。確かに人より頑張った途端から内側に敵が生まれるなら『頑張り過ぎない』ように働くことが正義なのかもしれないが、僕にはその正義は理解できない。
 ただ、僕は現代社会の『教育』を語る上でこれ以上、『本気で頑張る先生』に負担をかけてはいけないと考えている。正直、「もっと学ばなあかんやろ!!」と心底思ったことだって山ほどあったが、助けたい先生だって中にはいる。そして、『学校の中で光る先生の力』にもっと光を当てたいなと思っている。学校の中では、光が当てられないなら、地域教育の一環として活躍の場を設け、その先生の『信用』を高め、普段の仕事を支えてくれる声を増やしてあげたい。地域や保護者に愛される教師は、これからの社会では間違いなく必要だと僕は感じている。


⑤日常に無い『出会い』を生む

 僕は、小学校在勤中、ゲストティーチャーを招いての授業を何度も企画した。
 僕たち『教師』が偉そうに自分の人生経験を語ったって子どもにはなかなか伝わらない。というより、そもそも僕の人生は真似してもらうとよくないことも多い。
 価値観の多様化した現代社会では、子どもは多くの経験をネット上で済ませてしまう。ネットは便利な道具だ。だが、『人間らしさ』を肌で感じることは『人との出会い』からしか生まれない。
 小学校では、『オモシロ蛇口の商品提案をしよう!!』と水栓メーカーのKAKUDAIさんの協力を得て授業をしたし、『地域を知ろう』というテーマで開通前のトンネルの見学をさせてもらったこともあった。これらの体験は、確実に子どもの『語りシロ』となっていて、振り返るとその時の話が様々な角度で記憶に刻まれている。
 家庭学習応援施設MyPlaceでも、イレギュラーで様々な体験ワークショップや『出会いの場』を提供していきたい。


⑥『指示』で人を動かすのでは無く、『気づき』で人が動く場所に

 学校や家庭では、子どもたちは多くの『指示』をされる経験を積んでいる。これは、決して悪いことではない。子育てや集団行動において『指示』を的確にすることはとても大切だと思っている。
 しかし、こればかりになっていて子どもに『気づき』を与えられていない場合、所謂指示待ちの人間を生んでしまうと思う。
 もちろん、根気のいるやり取りではあるが、『言われてやった経験』ではなく、『選んでやった経験』を増やしていけるように気を付けて子どもたちと関わっていきたいと思う。

 まだまだ、日々改善の施設ではあるが、こういう働き方をこれからも発信していきたいなと思う。

このサポートは、家庭学習応援施設MyPlaceの運営に活かされます。日本を支える『教育』のサポートをぜひお願いします!!