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都構想「基本のき」その1 現在の「○○区」と都構想でできる「▲▲区」はまったく別モノ

■都構想「基本のき」その1 現在の「○○区」と都構想でできる「▲▲区」はまったく別モノ

現在の大阪市には24の区があり、それが都構想では4つの特別区になります。
24区→4区ということで、なんとなくすっきりスリムな町になるような印象をお持ちの方はいらっしゃいませんか? 実はそのイメージは根本的に間違っています。

これまでの24区は、大阪市の一部としての区域です。谷町と本町みたいに地域の違いと考えていただいてかまいません。

ところが新しくできる特別区は、完全に独立した別々の組織(自治体)になります。新・淀川区と新
・天王寺区は、豊中市と吹田市のような関係で、まったく別の市町村のような存在になります。それぞれに選挙で選ばれた区長さんがいて、町として独立した運営がなされます。

つまり、24区→4区に「統合」されるのではなく、ひとつの大阪市が4つの特別区に「バラバラ」になるというのが正しいイメージです。

また“特別区”という名前から、なんとなくスペシャルな街に格上げされるよう印象がありますが、これも誤りです。

都道府県や市町村には「やれること」が決められています。例えば「大阪府警」「兵庫県警」というように、警察は都道府県しか持てません。小学校は原則、市町村区の管理で、その他にも道路の管理や福祉の仕事まで、市町村にはそれぞれ「やれること」とその予算である「お金」が割り振られています。
その中で「特別区」は東京都にしかない仕組みで、国→都道府県→市町村の関係でいうと、なんと「村」以下の扱いなのです。

さらに細かくいうと、大阪市は市町村のなかでも最高の「政令市」という市ですが、特別区になると村以下の最低の扱いになってしまうのです。
特別区になってしまうとお金は都道府県に持っていかれるし、これまで大阪市でできていたことも自由にすることができなくなります。

「特別区」は「良い方に特別」なのではなく「悪い方に特別扱いされる」ということを知っていただきたいと思います。

よくある01


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