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炒飯に酢醤油をかけたらプロイセン軍人が維新を起こした。

ども。
野村です。

今年の夏は厳しかった。
外に出れねえわ、すっげえ暑いわ、ウチの風通しが悪いわで。
体調もかなり悪かったんです。

7月の終わり頃に中華料理屋でメシを食いまして。
あんかけラーメンを頼んだんです。
ふと脳内に「酢を入れろ」と電流が走りまして、入れてみたらまあ旨さ大噴火。

おっほwww拙者wwwwwノーベル賞取れるでござるwwwwwwww

と脳内電光掲示板がベカベカっと光りまして。
一口一口、麺を啜るごとに「おっほwww」となりまして。

翌日、近くのツルハでマルハニチロの「横浜あんかけラーメン」と、皆さんご存知ミツカン酢を買いまして。

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感想としては「あんかけラーメンに酢」はこの世の純然たる正義だと。

僕はねえ、基本的に酢は嫌いなんです。
居酒屋のお通しで酢の物が出てきたら「しゃーない、ハイボールで流し込むべ」という程度に。
2007年6月に札幌に移住して14年、おそらく穀物酢を買ったのは初めてです。
ブルーベリー黒酢は移住した当時飲んでいました。
当時の彼女の母親がくれたんで。
水で割って飲むタイプ。

そんな僕が酢を正義という始末。
一種の反乱ですよ。
酢の乱ですよ。
俺が嫌いだっていうもんに反旗を翻しちゃってるんだから。
革命寸前。

一人暮らしも9年しておりまして。
まあまあ、それなりに自炊はします。
やる気次第ですけど、やる気はないときは基本的に炒飯です。
超簡単。
卵と米と炒飯の素があればできる。

全強火で油を熱し、溶き卵、メシ、炒飯の素(味の素を少々)の順で炒めて、最後に少しの醤油、一味唐辛子を降ってフィニッシュですもん。
5分もかからん。

で、そんな頻繁にあんかけラーメンは食べないわけで。
ツルハで400円くらい?
ちょっとコスパ悪い。
そうすると酢が余る。

で、また電流が走りまして。

最後の醤油を酢醤油にすればいいんじゃね?

やってみました。
醤油1:穀物酢1、分量は適当。
鍋肌じゃなくて炒飯に直接インプット。

アウトプットで部屋中に酢の匂いが充満する。
うわー、これやっちまったかな!
不味いもん作っちゃった?と。
苦手な酢の匂いにクラっとしながら。

でも腹は減ってるし、捨てるなんてとんでもない。
いただきましょう。

あー、思ったほど酢の匂いはしないな。
では一口。
うん、ほのかに酢の匂いはするけど気にならないな。

うん。
うん?
う〜〜〜〜ん?

あ、これメッチャ旨いやつじゃん。
旨味増してるじゃん。
革命起きちゃったよ、こりゃ旨えやつだよ。
2が4枚出ちゃったよ。
ペリーが黒船からガンガン砲撃しちゃってるよ。
下田や浦賀に襲撃しちゃってるよ。

もはや、維新だね!
明治維新以来の維新勃発だよこりゃあ、と。

もともと炒飯に一味を降ってたのって、素材が結構ダラけた旨味しか出さないから、それをキュッと〆るためにやってたんですよ。

酢自身も大層な旨味を持ちながら、全体の味をキュッと〆る。
超優秀な補佐官ですわ。
全体的な指揮を壊さずに、ひと粒ひと粒の兵士に命令を示し、士気を上げる。
ただ、完全な日陰者ではなくほんのりと存在感を示す。

あ、これマンシュタインだ。
旧ドイツ軍のフリッツ・エーリッヒ・フォン・レヴィンスキー・ゲナント・フォン・マンシュタイン(Fritz Erich von Lewinski genannt von Manstein, 1887年11月24日 - 1973年6月10日)だ。

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永谷園と味の素とミツカンしか使ってねえのに、こりゃあプロイセン軍人だ。
口の中がプロイセン軍人だわ、食ってるものすべて日本のメーカーなのに。
しかも中華料理なのに。
最前線でヒャッハーしてるロンメルをコントロールしてるマインシュタインが口の中にいるわ。
エルヴィン、はしゃぎすぎだと手綱を握っているマインシュタインだ。

プロイセン軍人、マジパねえ。

と思った43歳の夏。

マインシュタインは書いている途中で思いついたので登場させました。

ホント、ノリでしか書かねえな、俺。
もうすぐで44歳になります。