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「事件の涙」とSalyuとリリィ・シュシュ

「事件の涙」というNHKのドキュメント番組をご存知でしょうか?
それまで単発で放映していたんですが、月曜夜の「ストーリーズ」枠で定期的にレギュラー放送されている番組です。

NHKのドキュメント番組と言えば「ドキュメント72時間」が大好きでして。この番組のメインテーマ曲、松崎ナオの「川べりの家」は、よくこの曲をこの番組に使ったなっていうぐらい、もうこの歌無しでは番組が成立しないぐらいのベストチョイスなんですが。


で、「事件の涙」のメインテーマ曲、Salyuの「emargency sign」も、よくぞこれをチョイスしたっていうぐらい、ドハマリしていて。今回は、それを収録したアルバム「MAIDEN VOYAGE」を紹介したかったわけです。

定点観測で様々な人生模様が垣間見える「ドキュメント72時間」は、ほっこりするエピソードも多くて、本当に人というのは悲喜交々なのだなぁと思うんですが。

「事件の涙」は様々な事件、その中には未解決事件も含まれていて、その被害者、時には加害者側の家族や、友人といった人々の姿を描いたドキュメントです。
従って、基本的に「救いが無い」姿が描かれているんです。
ただ、そんな「救いの無い哀しみ」の中にも、ほんの僅かの、光であったり、救いであったり、祈りが描かれるという構成なので。
まぁ正直、観ていてツラい番組で。そんなところが、俺は大好きなんですけどw

その主題歌である「emergency sign」もまた、本当に哀しくて、心の痛みを見事に歌い上げた一曲です。
聴いてて、泣きたくなるような歌詞を、Salyuが実に見事に歌い上げていて、この人の歌って本当にグサグサ心に刺さります。

Salyuと言っても「よく知らない」って人も、映画好きであれば、岩井俊二の映画「リリィ・シュシュのすべて」のリリィ・シュシュの中の人、と書けば「ああ!」と思うかもしれません。
ってか、懐かしい映画で、結構好きな映画なんですが。
まぁそれは今回の本筋ではないのでこれぐらいで。
リリィ・シュシュとしてのプロジェクトは、今でも時々やってるようですが、その後は小林武史プロデュースでSalyuとして活動していて、最近は自信で作詞も、作曲もされているんですが。

今回紹介した「MAIDEN VOYAGE」は、ゴリゴリに小林武史がプロデュースしてた頃から、Salyuが独立した最初のセルフプロデュースアルバムで。小林武史っぽい曲もありつつ、そうじゃない曲もあるバラエティに富んだ構成になっています。
なんというか、いや結構明るめの曲もあるんですけど、全体的にはズシンとした感じの、一枚で。
ミスチルの「深海」ってアルバムが俺は大好きなんですけど、あの感じに近いですかね?なんかダークな感じというか。
洋楽で言えば、ビョークみたいな感じが好きな人は、結構ハマるんじゃないんじゃないかなぁと。

まぁ、そんなわけで「事件の涙」を紹介したいのか、Salyuを紹介したいのか、どっちつかずの内容になってしまいましたが。
「事件の涙」一度観ていただいて、エンディングに流れる「emergency sign」を聴いて、ドーンと落ち込んでいただければw


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