年末と顎
11月は時が過ぎるのが早い。加速しているようにも思える。
なにもできていないような気がして焦る。
年末は残酷だ。
なにをやってきたか、振り返ってみる。
すると、やってきたことが決して無駄じゃないと言い切れなくもないけど、それがなにに繋がっていきそうかという問いにすんなりと答えられないことに気付く。
なりたい姿を整理してみても、(社会人として)やるべきことや(男として)目指した方が良さそうな方向性に引っ張られて、結局ウダウダとしている。
全方面の願いが叶えられるんじゃないかという自分への過度な期待もありつつ、こなせるだろうという要らぬプライドも抱えつつ、おおむね平穏に過ごせている日々に甘んじて今日に至る。年末というのは、そういう事実と向き合わざるを得ない、一年に一度の行事である。
優先順位をつける、と言葉でいうのは簡単だけど、「優先」とか言ってる時点で甘いのだと思う。
諦める 捨てる
覚悟、とかでもない。
自然体で当たり前の如く身の丈にあった選択をしていく年齢になってきた。
そもそも、どうしてなんでもかんでもを求めてしまうのだろうか。
大学でランク付けされ、給与の多寡で一喜一憂し、現実的にそういうのに基づいた実力の差も感じ、競争する環境に慣れていった。
でかい学校みたいなものだ。
価値が数字で表されるゲーム。
そういうルールのゲームに参加している。
いくら自分の姿を考えてみても、このルールの上にいる以上はなにもできていないような気がし続けるのかもしれない。
前提がある以上、その思考は縛られ、行動はさらに制限される。
左足首に痛風を発症した今年、年末を迎えた今になって唇の左端が切れて、左の顎が外れた。僕の左側から少しずつ変化が起こっているようだ。
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