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シリーズ紹介/テトラ

『tetra(テトラ)』・・・『4』『4つの』を意味します。

針は円を描いて動いていますが、この時計はスクエアです。このスタイルを好む人は決して多くはありません。しかし、テトラはグラスヒュッテから贈られるすばらしい時計です。わかりやすく、はっきりとしていて、そして個性的です。

■円を四角で囲む

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デザインルーツはタンジェントの正方形仕様です。多くの直線の中に小さなスモールセコンド(秒針)の円が描かれています。そして針は円形を描くように動き、それを正方形のステンレスが囲んでいます。
タイポグラフィもタンジェントの物と似ていますが、同一ではありません。書体はサンセリフでさらに現代的です。

■ストラップ幅の考え方

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テトラは機械式時計としては非常に薄く、ストラップが取り付けられているラグのバーは少し複雑です。これは両側を二重構造にして、少し細いストラップを採用することが目的でした。スクエアケースとストラップとのバランスはとても重要な事項だと考えています。それはラウンド型の時計よりも難解な事項なのです。

■自然は直線を造らない

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テトラは一目見てわかるように多くの直線と直角で出来ています。円を描く時計の構造と反する直線は人工物を強く連想させます。これは時間という超自然的なものを、人の手で制御するという解釈も出来るのではないでしょうか。

■色とりどりのダイアル

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テトラは他のノモスモデルよりも少しだけ質素です。それはノモスのデザイナー達がダイヤルで遊ぶ事が大好きで、たくさんのダイアルカラーを製品化する為にデザインしたのだと思います。

■ノモス唯一のスクエア

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ノモスのスクエアケースはテトラの他にありません。それはバウハウスの『形態は機能に従う』という考え方に反しているからなのかもしれません。しかしノモスのクリエイター達はどうしてもスクエア型の作品を作りたかったのでしょう。そして完成させました。それは過酷な道のりだったはずです。

■シースルーケースバック

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ノモスグラスヒュッテの裏蓋にはシンプルなステンレスケースバックと、美しいキャリバーを覗けるシースルーケースバックがございます。裏蓋の小窓は円形にくり抜かれており、スクエアケースのシルエットと対照的に主張しています。ここには何かクリエイターのメッセージがあるように思えますね。


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