ノモス オリオン38 ミッドナイトブルー
NOMOS Glashütte/ノモス グラスヒュッテ ORION 38 Midnight Blue Ref.OR1A3BL238 ¥290,000+TAX
シンプルを極めたグラスヒュッテデザイン、オリオンの『ミッドナイトブルー』
色が違うだけ…だと思われる方も多いでしょうが、実は“特別な意味”が込められている…。それについては後述するとして、まずは実機を見ていきましょう。
実にシンプルなフェイスのオリオンは、ノモス グラスヒュッテに在籍する多くのデザイナーが所有することで知られているモデルです。
無駄を排したデザインと、細かい部分まで手を抜かずに仕上げられたそのクオリティからは、ドイツの“質実剛健”なモノづくりを感じることが出来ます。
針はシンプルな細めのバー型、インデックスもバー型を採用。スモールセコンド部分はレコードパターンが施され、クラシックかつ上品な印象に仕上げられています。
新たなポピュラリティーによるシンプル=カジュアルな印象が強い現代においても、品を欠くことのない高級感を感じられるというのは、ノモス グラスヒュッテのウォッチメイキングが素晴らしいレベルであることを証明しているように感じられます。
厚みは8.9㎜。手巻きということもあり、かなり薄めの造りです。
ケースの裏側が丸みを帯びた作りになっているため、リューズに指がかけやすく、巻き上げも比較的しやすい作りになっています。
搭載するのは手巻きの自社製ムーブメント、Cal.α(アルファ)。
裏蓋からは、ドイツのグラスヒュッテが誇る伝統の3/4プレートや、トリオビス緩急針、グラスヒュッテ式コハゼ、青焼きのビスなど、時計製造における高度な技術を見て楽しむことが出来ます。
サイズは38.0㎜。腕への収まりもよく、いいサイズ感です。また、ラグ(脚)が比較的長いので、控えめながら存在感もあります。
スーツやジャケットには間違いなく合うサイズですね。知的かつ紳士的なイメージを印象付けることが出来る時計だと言えます。
さて、本作の特徴といえばやはりそのダイヤルカラーでしょう。
ほとんど黒に近いブルーは“ミッドナイトブルー”と名付けられており、そのまま真夜中の青をイメージしています。
もともとオリオンというモデル名は、ノモス グラスヒュッテが創業した1990年1月20日にグラスヒュッテの夜空を見上げた際、夜空の中央に「オリオン」が輝いていたことが由来とされています
つまり、本作のオリオンのカラーリング“ミッドナイトブルー”は創業日の“夜空”、そして針とインデックスのゴールドは“星”を表していると考えられるのです。ロゴもしっかりゴールドレターです。
ドイツ・グラスヒュッテの夜空を腕元でイメージすることが出来る…、無駄を排したシンプルなデザインながら、その向こう側に景色が思い浮かぶ叙景的な作品…。まさにアートと言えます。
ぜひ、手に入れて頂きたい腕時計です。気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度福岡天賞堂まで遊びにいらして頂ければと思います。
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