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いのっているのです

まず一編の詩を紹介します。青春を第二次世界大戦の戦火の下で送るほかなかった詩人が、戦時中の「蛆虫(うじむし)の共感」に反発した意味を、よく汲みながら読んでください。

準備する 茨木のり子

〈むかしひとびとの間には/あたたかい共感が流れていたものだ〉/少し年老いてこころないひとたちが語る

たしかに地下壕のなかで/見知らぬひとたちとにがいパ

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