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ひきこもりのいちにち

私は2年ほど、ひきこもりをやっている。
家から出るのは週に2度か3度で、それすらもグズグズと悩んでやっと決心してのことだ。

特に深い意味は無いが、引きこもりの一日を紹介しようと思う。

多くの人間の一日は朝から始まるものだが、私の一日は昼になってやっと始まる。

朝10時に点くようにタイマーをセットしたエアコンが火を噴き始める13時。
私はエアコンを切るために汗だくで目を覚ます。
エアコンに火を噴かすのは、単に寒いからではなくて、汗でもかかないと風呂に入る気が起きないからだ。

目を覚まして1時間ほど布団の中でアプリのログボ(ログインすると貰えるポイントやコイン等)を回収するうちに視界の霞みが無くなってきて、ようやく布団からもごもごと這い出す。

24時間の中で一番暖かい14時過ぎ、ようやく起床して自室から出てきた私は、今度はリビングでぼーっとテレビを見る。見てはいるが、内容は何も頭に入っていない。
我ながら、心底無駄な時間だと思う。

テレビを見ているといつの間にか18時になっている。
18時には、母が帰宅して晩ごはんだ。本日一食目のごはん。たのしみ。

食事を終えると21時。自室に戻る。
漫画、飽きた。テレビ、ない。パソコン、できない。
やることが無い。
仕方なく布団に横になってスマホでYouTubeを見始める。
大抵、ごろごろしてお菓子を頬張っている間に0時になっている。

0時になると私は眠剤を飲む。そしてそのまま眠る...訳では無い。
眠剤によって働きが低下した脳みそは、突拍子もないことを思いついて実践させてくれる。
例えば、私の「死にたい」を増幅させてくれたり。
ある時は友人に泣きながら電話をかけ、またある時は首にロープを回して首を吊ろうとした。死にたい死にたいとTwitterに垂れ流したり、殺してくれる人を本気で探そうともした。
泣いて、呻いて、そして疲れて、ようやく朝の4時頃に眠る。

これが私の一日だ。

ん、風呂に入ってないって?
私は基本風呂に入らない。風呂に入る気力がない。
(本当にまずいと思った時は頑張って入る…)

人と会う時と外に出る時は、ちゃんとその日の朝お風呂に入るから安心して欲しい。

明日はなんと外出の予定がある。午後だけれど。

ちゃんと起きて、お風呂に入って、メイクをして、
久々に人間らしい一日になりそうだ。

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