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帰省中の就寝前殴り書き

案外、親と縁を切る人は多い。
これは私が社会に出て知った気づきの
ひとつである。

かつて親は世界の中心だった。
親がいなければ私はとっくに死んでいる。
子にとって本来なくてはならない存在。

親が笑えば私も笑った。
親が幸せであれば私も幸せだった。

中学生になった頃だろうか。
悩むことが増えた。思い詰めてしまう日もあった。
思春期とは酷なもので、意識は繊細で
知識は足りず。

子にとって親は一番苦しみを与えてしまう存在
でも有ると気づいたのは、
苦しんだ思春期の数年後である。
20代になってからだ。
本当に最近気づいたのだ。

親と子は互いになくてはならない存在。
一心同体のような関係性。
そのような関係性だからこそ、
時に忘れてしまいがちな
親と子は別の人間と言う事実。
本当に当たり前なはずなのに。

私が思春期に悩んだのは、
それが分からなくなっていたからだろう。
一心同体のような関係だった時期を経て、
やがて個の人間として確立されていく。
親と子は分かり合えない時もある。
親は世界の全てではない。
子もいつまでも無垢ではいられない。

これを読んで当たり前だと思う人は
心底幸せだと思う。
皮肉のような言い方だが、別にそうではない。
ただただ羨ましい。

当時それを理解できていなかった私は、
まあだいぶ苦しかった。

ただ勘違いして欲しくないのは、
これは私の主観でしかないが、
別に親が悪かったわけでは無い。

私の親は立派だった。
親を全うしてた。
私は本来幸せだったはずだが、
当時は苦しんでいた。

親も苦しかったのかもしれない。
そんな事全く無く、
へっちゃらだったのなら、ありがたい。

でも多分お互い苦しかった。
もしかしたらこれからもお互い苦しいかもしれない。
でも、私はそれでいい。

たとえ分かり合えなくとも。

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