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「行き当たりばったり」vs「出たとこ勝負」

大学の卒業式で、教授から「出たとこ勝負しなさい」と言われたとき、最初はちょっとびっくりやった。なんせ、今まで勉強してきたことを踏まえて、しっかりとした計画を立てて進んでいくのが普通やと思ってたからや。でも、この言葉には深い意味があるんやと思う。

人生は予測不可能なことが多い。どんなに計画を立てても、その通りにいかんことの方が多いかもしれん。そんな時に、計画が狂ったからといって動揺するんじゃなくて、その場で何ができるかを考えて対応する。それが「出たとこ勝負」の精神やと思うんや。

この言葉は、一見無計画な印象を与えるかもしれんけど、実際はその場での対応力や柔軟性を養うための大事なアドバイスやと思う。わしらがこれから歩む人生は、まさに「出たとこ勝負」の連続やろうけど、その中で自分のベストを尽くしていくことが大切なんや。

「行き当たりばったり」ちゅう言葉もある。「行き当たりばったり」と「出たとこ勝負」って、どっちも計画性がなくて、その場その場で対応するっていう意味合いを持ってる表現やけど、実は微妙にニュアンスとか語源が違うんや。今日はその違いについて、わしなりに考えてみたことを書いてみるわ。

行き当たりばったり

「行き当たりばったり」って言葉は、ほんまに無計画でその場で思いついたことをするって意味やな。準備もせんと、成り行きに任せる感じや。「行き当たる」っていう言葉が元になってて、これが「進んで行ってある地点に至る」っていう意味なんやけど、そこに「ばったり」がつくことで、物事が偶然に起こる感じを表してるんやな。

例えば、旅行に行くときに何も計画せずにその日の気分で行動するってのが、まさに「行き当たりばったり」やな。気分次第で決めてしまうから、どこに行くかも、何をするかもその場の雰囲気で決まる。ある意味で自由やけど、ちゃんとしたプランがないから、結構リスキーやったりもするわな。

出たとこ勝負

一方で、「出たとこ勝負」はもうちょっと準備してる感じがあるんや。「出たとこ」っていうのは、その場で出てきた場所や状態を指してて、「勝負」っていうのはそのまま勝負のこと。つまり、状況がどう転んでも、その場で結果を出すっていう覚悟がある感じやな。

この言葉は、ある程度の準備はしてるけど、最終的にはその場の流れに任せるっていうニュアンスがあるんや。例えば、仕事でプレゼンをする時に、大まかな話す内容は決めてるけど、実際には相手の反応を見ながら話を進めるみたいな感じやな。そうすることで、その場に適した対応ができるっていうメリットがあるんや。

違いと使い分け

この二つの表現の一番の違いは、準備の有無と成り行きの受け止め方やな。「行き当たりばったり」はほんまに無計画で、その場の勢い任せなかんじがするやん。「出たとこ勝負」はある程度の準備をして、その場の状況次第で勝負するっていう違いがある。

「行き当たりばったり」は、時には計画性がないことに対してネガティブな意味合いで使われる感じやけど、「出たとこ勝負」は、その場の対応力や柔軟性を問われる感じがするんや。

まとめ

教授の言いたいことは、行き当たりばったりは「ばったり」やから倒れること前提やけど、出たとこ勝負はまだ勝負してみて乗り切る可能性もあるっちゅうことやな。

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