勝てそうなところで戦う

【アイルランド留学124日目】

海外で働きたい、みたいなことをよく聞いたりしますが、よくよく考えると、すごく曖昧な表現ですよね。「海外」ってどこの国なんだと。

「海外」というと、日本から見て、アメリカ、イギリス、中国、東南アジア、それこそアイルランドもまとめて一括りにされてしまいますが、国によって全く状況が違いますよね。アメリカで働くということと、東南アジアで働くということの意味合いは全然違うと思うので、それらをまとめて「海外で働く」と表現するのはちょっと乱暴ですよね。くくるとするなら「日本以外で働く」という言い方の方がまだ適切な気がします。

だから逆に自分が「海外で働きたいなぁ」と思ったとしたら、その感情はどの要素に紐づいているのかを分解して考えないと、間違った選択をしてしまうのではないかと思います。シンプルに日本の企業で働くのが息苦しくて嫌なのか、アメリカなどテクノロジーの最先端の場所で働きたいのか、東南アジアなど今後の成長が見込める地域を開拓してきたいのか、多国籍メンバーの中でチームを作って同じ目標に向かっていくような働き方がしてみたいのか、単純に新しい環境にチャレンジしてみたいだけなのか、という感じで、奥に抱える思いは多種多様だと思います。

そういう思いを分解して考えてみると、「東南アジアを開拓していきたいなら、現地企業に務めるより、日系企業に就職して駐在を狙った方が良さそうだな」とか、「多国籍メンバーで働きたいというのは、もしかしたら日本の飲みニケーション的なウェットな付き合いがベースになる働き方ではなく、あくまで合理性をベースにした働き方がしたいからなのかもしれない」というように、自分が本当に求めるものが何なのか見えてくる気がします。

 改めて、今後自分はどうしていこうかなぁということも、この方法で深掘りしていきたいですね。

こういう会社で働きたいなぁという今現在のイメージはこんな感じです。

①自分の名刺代わりになる得意分野、スキルが身に付く
②商売の場が日本に「限定されない」ビジネス
③国籍問わず意識の高い社員がいる、かつその中で自分が活躍できそう
④飲み会多いのはきつい(激務なのはOK)

まだまだかなりフンワリしていますが、それでも結構自分の判断の軸が定まってきます。前職では「①」が致命的に欠けていましたが、それ以外はなんだかんだ満たしていたんだということも今更気づきました。笑

メーカー系や商社系だと、内向きのイベントが多いですし、その会社の中でのスキルしか身につかないということで「①」や「④」が引っかかりますし、IT系だとゴリゴリのエンジニア達に勝てる気がせず、活躍のイメージが持てないので「③」がネックです。

書いてて思いましたが、自分が活躍できるイメージが持てるかってめっちゃ大事ですよね。

今の所、外資系のコンサル行きたいなぁということを思っていますが、①〜④を満たすだろうという中で、特に「レベルは高いだろうけどがんばれば勝てそうだから」というのが大きいのかもしれません。まだ実際に働いたことも選考を受けたこともないので、現実を知ったら無力さに絶望するのかもしれませんが、少なくとも活躍できるイメージが持てるので、なんとかそこに向かいたいと思っています。

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語学留学にアイルランドを選んだ理由も、なんとなく「ここなら変に挫折せずに勝てそうだから」というのもあったかもしれません。ここでいう「勝つ」とは環境に飲み込まれない的な意味合いですが、それこそアメリカとかイギリスとかだと、なんだか強国すぎて飲み込まれるイメージしかありませんでした。笑

結果的に、アイルランドでは変に怖気付くことなくコミュニケーションの場に足を運んで、着実に英語力は伸ばしていけています。そして、そうなってくると、今度はアメリカとかもっと大きい都市にも挑戦してみたいな、という気持ちも少し湧いてきます。運転が上手になると、自然と行動範囲が広がってくるような感じでしょうか。

勝てそうなところ、活躍できそうなところから始めるのが、挑戦を続けていくコツなのかもしれないなぁ。




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