見出し画像

業界地図から学ぶ生存戦略

ふと思い立って「業界地図」を購入してパラパラと眺めていた。

読んだのは就活以来だったが、ある程度社会に出て働いてからだと、また味わい深くて面白い。友達の働いている会社だったり、取引先だったりすると何だか親近感が湧いてくるのもある。

そして何より、業界の趨勢がざっくり掴めるのが良い。これから世界がどんな方向に向かっていくのかが何となくわかる。

AI、次世代自動車、eコマース、カーシェア、産業ロボット、宇宙開発なんてのはやはり絶好調。一方で、出版/書店、印刷、発電所、ウェディング、みたな業界はかなり雲行きが怪しいとの講評だ。日頃の暮らしや、ニュースなどから感じるイメージとも確かに合致する。

これから就職したり、株式投資をしたり、事業を起こしたりする上では、こういった世の中全体に置ける各業界の状態を把握しておくことが重要だ。いくら必死に努力して技術を身につけたって、沈みゆく業界で働いていたら日の目をみるのは難しいからだ。社会という大海原では、自らの泳ぐ力をつけるだけではなく、潮の流れを見極めて「良い波」に乗らなければ、泳ぎ続けることはできないだろう。

ただ、マクロな視点でみた業界選択の最適解と、ミクロな個人視点でみたときの解は必ずしも一致しない。

例えば、AIみたいな先端分野の企業で働くにしても、当然優秀層が集まり、業界内での競争は激しくなるため、そこで勝ち抜くのは至難の技だ。業界自体は伸びていくだろうが、そこで自分が勝ち残って行けるかはまた別問題だ。

むしろ、ある程度、技能を身につけたと思ったら、業界的には落ち目でも、そういう先進技能をもった人材が不足している企業に入った方が、社内での待遇もよくなり、もしからしたら業界を牽引するくらいのポジションにつけるかもしれない。どんな業界だって、トップの方にいたら、できる仕事の面白さや個人レベルでの待遇は大差ないだろう。「波」を見極めた上で、どこで泳ぐかを決めるのが大事だ。

そういう意味でも、次の転職先としては、ちょっと無理してでもそういった今後需要が増える先進分野の知識や技能が身に付く業界を狙っていきたいと思った。その分野で生き抜くためというよりも、その後の取れる選択肢が広るからだ。

体力のある20代のうちはなるべくハードで、かつ道が次に繋がる環境に身を置き続けたい。

正直30代になってからの人生とか全く想像できないけど、そんな感じで頑張っていたら、面白い人たち出会えて、面白い仕事ができるんじゃないかと思う。知らんけど。笑


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?